花男

花男 with GUILD F-30R-NT 1992

この時期にライブハウスに来るって選択をしてくれてありがとう

オーディエンスへの感謝の言葉から花男のステージが始まる。アコースティックギター1本でぽつりぽつりと語りかけるように歌い出したのは『銀河』。聴いている1人1人と会話をするように紡がれていく歌に心が暖かくなる。続く『ライブハウス』では、この日会場に集まったオーディエンスや配信で観ているファン、そしてスタッフや出演者たちまで包み込んでくれるような大きな愛を、まっすぐに届けてくれた。

さらに『カレーラーメン』、『裸電球』と続く。優しく背中を押してくれたり時にハッとさせられたりする花男の言葉をひとつでも多く持って帰りたいという気持ちになり、気付けば瞬きを忘れるほど聴き入っていた。『YOU』では大きなシンガロングが沸き起こる。どんな曲もまっすぐ自分事として突き刺さってくるような説得力があるのは、花男の中にずっと熱い炎が燃え続けているからだろう。

俺たち今まで大好きな人と別れたり、俺はバンドが休止になったり、みんなも昔プロ野球選手になりたかったのにサラリーマンやってたり、地元に帰った奴がいるかもしんねぇ。そういうのを若い時はダッセェなと思ってたけど、今はそれ全部、自分のページをめくってやったんだよなって思う」そうオーディエンスに語りかけ、最後に披露してくれたのは『page』。これまでの自分の人生を、少し好きになれたような気がした。

花男 使用楽器・機材紹介

GUILD F-30R-NT 1992

「今から20年前に埼玉県の楽器屋で購入したギターです。友部正人さんが使用しているのを見て、カッコいいな、と心に残っていたGUILDのギター。20年前の自分は今以上にギターも下手で音もさっぱりわからず、友部さんの情報と見た目のみで購入しました。でも今、色んなギター弾いてみると、当時何もわからず購入したのに、今も音が好みな音で(低音がしっかりしていて、ネックが細く弾きやすい)20年間ずっとメインで使用しているギターです。函館のライブで一度ネックが折れましたが、帯広の楽器屋さんでしっかり治してもらい、しばらく使用後、同じところが割れてきたので、今度は大阪の楽器屋さんで修理。共にツアーを続けてる家族みたいなギターだなあ」(花男)

SHURE BETA 58A

「いろんなマイクをバンド時〜使用してきましたが、結局、太陽族初期から使用していたこのマイクに落ち着いて、今もメインです。もちろんスピーカーやPAさんのおかげもあるのですが、自分の声を自然体に、はっきり届けてくれる安心感があります。あと、初めて購入した時は、ギターと同じく、見た目で書いました(笑)。水色のバンドが珍しいなあ〜と好きになり、ステージに落としても、すこし衝撃を吸収してくれるので、何かあったときも安心して使用できました。最近は子供にシールを貼られまくります(笑)」(花男)

ライブ写真撮影:菊島明梨
取材・文:上間江望

太田家ライブレポート&使用楽器・機材紹介

太田家

太田家3rdフルアルバム「あいことば」

5周年を迎えた太田家の魅力を詰め込んだ1枚!

[収録楽曲]
・夏影方程式
・君と世界征服
・言ノ葉ニ咲ク
・ストラトシャウト
・ERIKA様インスト
・パンクソーラン
・咖喱
・鋼
・沈黙と歓声の間
・ハナミズキ2
・限界ヒーロー
・新曲

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