ザ・マスミサイル

みんなで遊ぼう!みんなで行こう!」高木芳基(Vo.)がシャウトするとオーディエンスの体温が一気に上がった。全力で『チーム』をぶつけてくる彼らにフロアも全力で応じる。続いて「すべての保育園児とその周りの大人に捧げます!」と宣言し、ロックな保育園からオファーをもらい制作したという新曲『スギノコ』を披露。分かりやすい言葉の中に込められた熱いメッセージは、大人達の胸も確かに震わせていた。そのまま『おっ讃歌』が始まるとさらにバンドの演奏もヒートアップ。力強く拳を掲げ、続く『拝啓』では曲に身を委ねて揺れるフロアのおっさん達の背中は美しかった。

Vo.高木芳基

ここに居るアンテナのすばらしい皆様方で、あの頃のライブハウスをもっともっと取り戻していこう。アーティストを応援?ふざけんなよ、俺も応援してやるよ、その代わり応援してくれよ、もっとすげー応援してやるから。死にそうになったら相談しておいで。大丈夫、思ったより人生は素晴らしいよって言ってやるから。ギリギリになるまでライブハウスに遊びにおいで。最高のポエムとオタマジャクシであなたの心を救ってあげる。死ぬまで生きよう」そう語りかけ投げ込まれた『教科書』、ラストの『バンドオンザラン』では盛大なシンガロングで会場が埋め尽くされた。

Ba.新田洋輔
Dr.中野誠一
Gt.前川真吾 with Fender Troublemaker Tele Deluxe
Key.白石安広

Gt.前川真吾 使用楽器・機材紹介

ギター前川の使用ギターはFender Limited Edition Troublemaker Tele Deluxe

「現在のメインのテレキャスターです。レスポールを主に使ってましたが、あまりの見た目のカッコよさに試し弾きもせずに衝動買いした1本です。PUはリアをDuncanフロントをDiMarzioに、ノブ類はスピードノブに交換しています」(前川真吾)

アンプはHughes & Kettner Black Spirit 200ヘッドが使用されていた。4チャンネル仕様でエフェクトやノイズゲートも搭載した多機能なヘッドだ。

「鍵盤必須のザ・マスミサイル。デカくて重いアンプはステージも機材車も圧迫するので、デカイ音が出て尚且つ重量が軽いアンプを探して全てのニーズに応えてくれたのがこのアンプです。壊れ知らずで更に音もいい。主にクランチチャンネルを使用してます」(前川真吾)

こちらが前川のペダルボード。ボリュームペダルとワウペダルもミニサイズのものが採用されており、コンパクトなサイズのペダルが整然と並ぶ。 ( 7 ) はワウ半止めサウンドを再現したブースター。

( 1 ) BOSS WL-60(ワイヤレス・レシーバー)
( 2 ) Jim Dunlop DVP4 Volume X Mini Pedal(ボリュームペダル)
( 3 ) Jim Dunlop Cry Baby Mini Wah(ワウペダル)
( 4 ) Strymon Sunset(オーバードライブ)
( 5 ) Electro-Harmonix Pitch Fork(ポリフォニック・ピッチシフター)
( 6 ) One Control Lemon Yellow Compressor(コンプレッサー)
( 7 ) Fats Sound Laboratory Fats Bullet(ワウブースター)
( 8 ) tc electronic Spark(ブースター)
( 9 ) tc electronic Polytune mini 3(チューナー)
( 10 ) Malekko Heavy Industry Chorus(コーラス)
( 11 ) Tone City Tape Machine(ディレイ)
( 12 ) Vital Audio VA-08 Mk-II(パワーサプライ)

前川は各ペダルごとにもコメントを寄せてくれた。以下に紹介する。

①自分もボーカルもやたら動き回るのでワイヤレスは必須です。
しかしBOSSはイイ仕事してますねぇ。

②細かいvolumeの調整は手元でやりますが速度が要求される瞬間やチューニングする時に使用してます。頑丈でイイやつ。

③主にソロでギャワギャワしたい時に使います。踏んだ瞬間にONになるので感情の赴くまま踏んだり離したりできるイイやつ。

④常に歪みが2個鎮座していた時も欠かさず1軍入りをし続けているニキ。どんな環境下でも及第点以上の音を出し音色の懐の深さも大海の如く。これからもよろしくお願いしゃす。

⑤ワーミーぽく出来たりオクターバーになったりチューニングダウンも出来る優れもの。モーメンタリーモードがあるお陰でやりたい放題。主に飛び道具で使ってる遊び心も満載なニクイやつ。

⑥ごくごく自然に音が伸びるサスティーンモードがある優れもの。ゲインが稼げない時の音の伸びが必要な時に迷わずON。キモチイイ!!

⑦マイケルシェンカーになりたい!そんな時あるよね?

⑧そのまんま音がデカくなる。更にはアンラッチタイプもこなせる小粋なニキ。

⑨小さい上に全弦1発チューニングが出来る。曲の転換に余裕がない時が多発する我々のライブではまさに涙ものの性能。いつもありがとう。

⑩ONしてもやたらに音が大きくならないこれ結構大事。しかも2ノブでスピーディーに音作り!完璧なニキ。

⑪実はメモリーマンが壊れて急遽導入したやつ。まだ使いこなせてないが悪くない。しかも安い!!

⑫実は一番壊れてしまったら困るやつ。安定してるしちょっと変わったアンペアでもしっかり配給してくれる。正に縁の下の力持ち。たのもしいニキ。

Ba.新田洋輔 使用楽器・機材紹介

「2012年からフェンダーUSAの1962年モデルを再現したジャズベースを使用していますが、色々弾いた上で最終的に落ち着いたのがコレでした。兎角汎用性に富んでいるので、様々な楽曲に対応できるのが最大の強みですね。ジャズベ特有のノイズに悩まされましたがピックアップをバルトリーニに替えてからは、その辺りもクリアになり更なる愛着が湧いてきました。ベース本体の音を主軸にしているので足元はその調整のためにグライコとバッファーのみ使用しています」(新田洋輔)

新田のペダルボードはチューナーとマルチエフェクターのみ。B3からのアウトプットにはDimarzio製のシールドケーブルが使用されていた。上記の本人のコメント通り、B3ではグラフィックイコライザーとバッファーが使用されている。

( 1 ) BOSS TU-3(チューナー)
( 2 ) Zoom B3(マルチエフェクター)

Key.白石安広 使用楽器・機材紹介

キーボードの白石は2台を2段積みにして使用。上段がオルガンのHammond XK-3C、下段がステージピアノYAMAHA CP88だ。

「ザ・マスミサイルの鍵盤といえばピアノ、オルガン音色が基盤となっており、中でもオルガンの音色自体はどのキーボードにも備わっていますが、あくまでハモンドオルガンの音色にこだわってXK-3cを使用しています。
木のボディ茶色の見た目もお気に入りで、パネルにはセトリを設置しており、ボーカルよっくんがステージ上でターンしながらセトリをチラ見確認するスペースになっています(笑)また、エレピは先代メンバーがYAMAHAを使用していたことも自分的に大きく影響しています。現在22周年のマスミサイルですが、20周年ライブの頃から現在のCP88を使用するようになりました。経緯としては以前のCP5はパフォーマンス中にステージから落としてしまって新調しました。
ステージパフォーマンスでは左手を高く突き上げることにこだわっており、何歳になっても継続していきたいと思っていますので是非お付き合い下さい」(白石安広)

撮影:菊島明梨
取材・文:上間江望

花男 ライブレポート&使用楽器・機材紹介

ザ・マスミサイル
太田家

太田家3rdフルアルバム「あいことば」

5周年を迎えた太田家の魅力を詰め込んだ1枚!

[収録楽曲]
・夏影方程式
・君と世界征服
・言ノ葉ニ咲ク
・ストラトシャウト
・ERIKA様インスト
・パンクソーラン
・咖喱
・鋼
・沈黙と歓声の間
・ハナミズキ2
・限界ヒーロー
・新曲

配信はこちら
https://linkco.re/PeGd6GEp


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