GEEKS
『SUICIDAL STAR』『LASS FORK』と、のっけからアッパーなナンバーを立て続けに披露し、オーディエンスは沸き立った。「今日は偽物の青春パンクバンドたちを駆逐するために、本物の青春パンクバンドGEEKSがやって参りました。目に焼き付けて帰ってください。このあと出てくるのはもうほとんどがおじさんなんで…さっきの可愛い女の子たちはもう出てこないんですよ。本当にごめんなさい!」ヘビーなサウンドとは真逆の、軽すぎるMCがたまらなく好きだ。
そのまま『ARISTO QUEEN』、『MINX MELANCHOLIA』と続く。デタラメな外国の映画を見ているような世界観の中、次は何を聴かせてくれるんだろうとワクワクしてしまう。そこから、この日限定発売の”青春パンクウォーター”の事を歌ったという『DECREPIT BUS』、『新世界論』と続き、フロアの熱はどんどん増していった。エンドウ.(Vo./Gt.)が「じゃあこれでさよならね!バイバーイ!」とフロアに投げかけ、ラストの『JAILBREAK』が始まるとオーディエンスは一層大きく体を揺らし、ステージに向かって力強いコールを返していた。
Gt.&Vo.エンドウ. 使用楽器・機材紹介
エンドウ.の使用ギターはESP製の自身のオリジナルモデル「グランドリオン2」。愛用していたオリジナルギター「グランドリオン」のコピーモデルとして製作されたもので、エンドウ.のオフィシャルサイトにて製作時の様子やこだわりの数々を見ることができる。
https://blackend.jp/grandleon2/
こちらがエンドウ.のペダルボードだが、ギター用のエフェクターは ( 1 ) の自作オーバードライブのみ。また、このオーバードライブペダルはA/Bボックスとしての機能も有しており、アンプへの出力と ( 2 ) のチューナーへの出力を切り替えることができる。 ( 4 ) と ( 5 ) はイヤーモニター用の機材で、マイクからの信号を ( 4 ) でPAミキサーへ送る信号とモニター用の信号に分け、モニター用の信号はPAから返されるモニターサウンドと ( 5 ) でミックスしてイヤーモニターへと送られている。アンプはMarshall JCM900のスタックが使用されていた。
( 1 ) Blackend King Drive Extra 2008(オーバードライブ/A/Bボックス)
( 2 ) KORG Pitchblack Advance(チューナー)
( 3 ) Supply Man(パワーサプライ)
( 4 ) ART SPLITCom Pro(マイクスプリッター)
( 5 ) Audio-technica DH-01 Slick Fly(ヘッドホンアンプ)
―今回使用した機材との出会いや選んだ理由、購入の経緯等あればお聞かせください。
エンドウ.:ギター周りの機材は必要に応じて作るようにしています。市販品を買うことはあまりないです。ただアンプは最近はライブハウスにあるものを使うようにしています。持ち込む手間が省けて最高です。
―サウンド面での特徴や魅力、その機材への愛着の理由をお聞かせください。
エンドウ.:足元にエフェクター置いてますが、チューニングするときにABボックスとして使うだけなので、アンプ直の音です。どんな機材でも何となく自分の音が出せるので、あまりこだわっていません。
―独自の調整や改造をしている部分があれば教えてください。
エンドウ.:大体自作なので独自の調整ばかりです。
―曲ごとでどのように使い分け・使用をしているか教えてください。
エンドウ.:使い分けはしていません。アンプ直のみなので1ステージでずっと同じ音です。
―音作りで気を使った点やサウンドメイキングのこだわりがあれば教えてください。
エンドウ.:ライブハウスのアンプのセッティング次第なんですが、しっかり歪ませて、HIGHやMIDはそんなに上げてません。LOWをしっかり出すようにしてます。
Ba.(Support) レッドジブラ(Ailiph Doepa) 使用楽器・機材紹介
ベースのサポートを務めたレッドジブラ(Ailiph Doepa) のベースは、ド派手なカラーリングのWarwick Custom Shop製 Streamer LX5。
こちらがレッドジブラのペダルボード。ベース用のコンプやドライブペダルがコンパクトにまとめられている。アンプヘッドはMarkbass F500、DIにはRupert Neve Designs RNDIが使用されていた。
( 1 ) BOSS BC-1X Bass Comp(コンプレッサー)
( 2 ) TECH21 Sansamp Bass Driver DI (プリアンプ/DI)
( 3 ) Darkglass Microtubes B3K CMOS Bass Overdrive(オーバードライブ)
( 4 ) KORG Pitchblack+(チューナー)
( 5 ) One Control Distro(パワーサプライ)
―今回使用した機材との出会いや選んだ理由、購入の経緯等あればお聞かせください。
レッドジブラ:Warwickは楽器屋で見つけてこれ以上ない見た目のかわいさとインパクトに一目惚れし購入しました。エフェクター、アンプ、D.lはいろんな現場に持っていく上で最小限のサイズで万能なものを選んだ結果定番が1番ということで今のラインナップです。
―サウンド面での特徴や魅力、その機材への愛着の理由をお聞かせください。
レッドジブラ:Warwickのサウンドは見た目とは逆に、いたって真面目な音が出るのでどこの現場持って行っても個性を出しながらも馴染むのが魅力です。
―独自の調整や改造をしている部分があれば教えてください。
レッドジブラ:特別な調整や改造は、そのままが1番その楽器のよさが出ると思うのであまりしない派です。
―曲ごとでどのように使い分け・使用をしているか教えてください。
レッドジブラ:エフェクターはコンプ、プリアンプはかけっぱなし、B3Kは歪み兼ブースターでここぞという時に踏みます。
―音作りで気を使った点やサウンドメイキングのこだわりがあれば教えてください。
レッドジブラ:現場によってベースのロー感や歪み具合を微妙に変えています。あとはPAさんが扱いやすいよう、フラットでレンジの広い音を出すよう心がけています。
撮影:菊島明梨
取材・文:上間江望
THE BOOGIE JACKライブレポート&使用楽器・機材紹介
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太田家
太田家3rdフルアルバム「あいことば」
5周年を迎えた太田家の魅力を詰め込んだ1枚!
[収録楽曲]
・夏影方程式
・君と世界征服
・言ノ葉ニ咲ク
・ストラトシャウト
・ERIKA様インスト
・パンクソーラン
・咖喱
・鋼
・沈黙と歓声の間
・ハナミズキ2
・限界ヒーロー
・新曲
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