島津由美(Cello)使用楽器・機材紹介
■当日使用した楽器本体や弓、松脂についてお聞かせ下さい。
チェロ:Gio Batta Morassi 1971 Cremona
弓:Stéphane Thomachot, Paris
島津由美(以下、島津):楽器と弓はもともとチェロを弾いていた父から譲られました。チェロは製作から50年を過ぎた今も、絶賛発展、進化中だと思います。あと、私より日々安定してくれています。
松脂:Bernardel
島津:ヴァイオリンの友人に借りたことをきっかけに使い始めました。低音楽器専用の粘度の高い松脂と違い、サラッとしていて今は愛用していますが、いろいろと他を試すこともあります。
■楽器を始めた年齢と所有楽器の遍歴について教えて下さい。
島津:小学1年生。通っていたチェロ教室の貸分数楽器で、1/4、1/2、3/4のサイズを経て、フルサイズの楽器となりました。
■一番頑張って練習した思い出の曲を教えて下さい。
島津:9歳くらいの頃弾いたウェブスターのスケルツォ。子供の頃はわかりやすく速くて派手な曲が人気!みんなで速弾きして競争していました。ラロの『チェロ協奏曲 ニ短調』は受験で弾きました。ここから私の見せ場!と思っていた後半に入った瞬間時間切れで弾けなかったのが悔しかったです。受かってよかったです。
■個人的に一番好きな楽曲や作曲家について教えて下さい。
島津:好きな作曲家はラヴェル、ドビュッシー、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー
■ムジカーザ公演を終えた今のお気持ちをお聞かせ下さい。
島津:ムジカーザの豊かな響きの中で、より繊細な、そして弦楽器の擦弦を思いっきり感じて頂けるコンサートになったのではないかなと思います。今後のEMOの活動にとっても大変貴重な経験になりました。ありがとうございました!!
撮影:小野寺将也