沖増菜摘(Violin)使用楽器・機材紹介
■当日使用した楽器本体や弓、松脂についてお聞かせ下さい。
ヴァイオリン:Vincenzo Bissolotti 1998 Cremona
沖増菜摘(以下、沖増):広島の先生にご紹介いただいた中から一番明るい音の楽器を選びました。どんなときでもパーンと明るくて華やかな音を出してくれる楽器です。最近変えたあご当てとテールピースとも相性が良く、マイルドさも加わりました。父と母が一生懸命働いて買ってくれた楽器なので、ずっと大切にしたいなと思っています。
弓:Arnaud Suard a Paris
沖増:去年の夏に新たに購入したもので、何度も試奏しに伺って楽器との相性を確かめて決めました。発音をくっきりかつなめらかにしてくれる弓です。
松脂:D’Addario KAPLAN
■楽器を始めた年齢と所有楽器の遍歴について教えて下さい。
沖増:2つ上の姉が弾いていた影響で、5歳になる春にスズキ・メソードにてヴァイオリンを始めました。ヴァイオリン以外はピアノを小学校の間に2年ほど習っていました。
■一番頑張って練習した思い出の曲を教えて下さい。
沖増:シベリウスのヴァイオリン協奏曲です。地方大会で入賞して、東京大会に進むことになったときに必死に練習して、この曲のおかげで東京に来ることができたと思っています。
■個人的に一番好きな楽曲や作曲家について教えて下さい。
沖増:グラズノフのヴァイオリン協奏曲が大好きで、小さい頃からよく聴いていました。フランクのソナタも大好き。
■ムジカーザ公演を終えた今のお気持ちをお聞かせ下さい。
沖増:学生の頃から作曲家の友だちと仲が良くて、新しく生み出される音楽にいつもわくわくして演奏させてもらっていたのですが、ヴァイオリンを演奏する人が作った曲のおもしろさというものはまた新たな発見があり、弾いていて身体の中から楽しめるものがあります。天才奇才のそろった吉田篤貴EMO stringsのメンバーと一緒にいると、自分もさらにステップアップしていくぞという気持ちになります。ご来場のお客さまも音楽を楽しむということをわかってらして、あたたかい空間の中で演奏できたことがとてもありがたかったです。初めての人も、聴き続けている人も楽しめる、そんなコンサートになっていると思います。また次回楽しみです!
撮影:小野寺将也