萩谷金太郎(Viola)使用楽器・機材紹介

■当日使用した楽器本体や弓、松脂についてお聞かせ下さい。

ヴィオラ:作者不明

萩谷金太郎(以下、萩谷):プロの奏者から譲って頂いたものです。柔らかい音色が好きなので気に入っていますが、楽器のつくりが少し変わっていて扱いが難しいです。

弓:Victor François Fétique, Paris

萩谷:楽器フェアで一目惚れしてその場で購入したものです。最近借金地獄からようやく抜け出しました。フェティークは扱いやすいですが少し軽いので、今回のコンサートのようにタイトなリズムの曲が多い時は活躍しますが、普段はÉtienne Pageot(エティエンヌ・パジョ)を使っています。

松脂:Petz Vienna’s Best

■楽器を始めた年齢と所有楽器の遍歴について教えて下さい。

萩谷:3歳でヴァイオリン、大学在学中にヴィオラに出会い、大学院修了後はヴィオラに専念しています。

■一番頑張って練習した思い出の曲を教えて下さい。

萩谷:ミクロシュ・ローザのヴァイオリンコンチェルト。子供の時にラジオで流れていて一聴き惚れし、当時楽譜が欲しいと親にねだって海外から輸入してもらいました。あまりの難易度に一生弾けないと思っていましたが、大学の卒業試験で無謀にも挑戦させてもらい好評を得た、はず。

■個人的に一番好きな楽曲や作曲家について教えて下さい。

萩谷:フランスもの(ラヴェルやドビュッシー)は結構好きですが、ヴィオラのおいしい曲が少ないのが残念。

■ムジカーザ公演を終えた今のお気持ちをお聞かせ下さい。

萩谷:クラシックのアンサンブルとは難易度の種類が全く違うので、普段オーケストラで活動している自分にとっては新鮮で勉強になりました。それにしても、難易度の高すぎる楽曲を少ない時間で仕上げられる皆さんには尊敬でした。

撮影:小野寺将也

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