2019.06.02 (Sun) @Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
RENO ONEMAN LIVE 2019 『Ever Onward』

RENOインタビュー(1)

本誌ではライブ後日、RENO本人との対談インタビューを敢行。6月2日のライブを振り返りながら、演奏した各曲についての解説や、使用ギター、プレイなどマニアックな内容をお聞きすることができた。

―今回のライブをやるにあたってテーマや狙いはありましたか?

今までのライブはノリの良いスタンディングで楽しんでもらうことが多かったのですが、今回は世界観が強くお客さんを引き込む曲を取り入れたライブにしてみたいと思っていました。
ギターのロックで前に出る感じではなく、ピッキングなど細かいニュアンスを活かし、感情を出せる曲を中盤に置き、その場の空気感を大切にするライブでありたいと考えていたんです。
プレイについては、ファーストアルバムの曲をアレンジ、進化させ、当時の自分のプレイではできなかったことを表現しようと思いました。

―選曲、曲順についてはいかがですか?

去年のセットリストは『Image』というアルバムの発売タイミングで、CD通りの曲順でそのアルバムの曲がメインになるようにしました。
その反面、今年はリリースもなかったので、この1年間で育っていった曲と今までの曲をミックスした新しい世界観を意識したセットリストにしました。

―使用ギターについて伺っていきたいのですが、まずは半音下げチューニングで使用されたCross Edge Hannes Ash。こちらのギターは、ロングスケール、裏通しブリッジ、ジョイントの接着面積の多さからローの張り感に特徴のあるギターです。

当日のセットアップは弦高が気持ち高めでフロントPUは高く、センターPUはかなり低めにセッティングをしました。このギターをメインに選んだ理由はなんだったのでしょうか?

音の抜け、弾いた時の生の鳴り感を大切にしたかったのでこのギターが一番ニュアンスを出しやすいギターでした。 弦高も最近は音を追求していく上で徐々に上がっていきました。
今まではロック式のギターがメインだったのですが、音質の面で考えたときにはアームがないギターの方が太い音が出せて最近はよく使っています。
テクニカル面でもハイフレットまでのアクセスが良く、弾きやすいギターです。

自分の中でバランスが良く、手元で音質のコントロールがしやすいのと1発でチューニングをドロップできる機能があるので、ライブ中のギターの持ち替えもなく使えます。最近は別の現場でもメインとして使うことが多くなってます。

―ボーカルが入った2曲のみでレギュラーチューニングで使用したG-Phoenixの特徴はスケールも少し短く、木材もマホガニーとアッシュを組み合わせた独特なギターです。こちらを選んだ理由はなんでしょうか?

歌のバックで弾くということもあり、バッキングのミュート感が抜群に良く、歌を支えながら歌にも負けず、存在感のある音がするギターだったので選びました。
どんな曲にも対応できるギターでCross Edgeよりもふくよかなローが出るので、ハイトーンのボーカルとも相性が良いと感じました。

―それではセットリスト順に各曲について伺っていきたいのですが、まずはオープニングSE。Twitterでもライブの前週に「ようやくSE完成」というツイートをされていましたがそのSEがこちらでしょうか?

そうです! 去年は癒し系だったから、今回はノリが良い楽曲を作りました。

―フィルター系の音が多かった印象ですがサウンドにこだわった点はありますか?

自分の中ではEDMになりすぎない程度で、ギリギリロックと呼べるようなイメージで作りました。ロックミュージシャンが狙ったフィルターやシンセサウンド、アレンジを意識しましたが、実はギターは入れずに制作しました。

―そして1曲目が『Boogie』です。いつもは後半に演奏することが多い『Boogie』ですが、1曲目にした理由などはありますか?

SEの流れで同じ世界観の曲に入ることも考えていたんですが、跳ねているロック感はSEとのギャップもあり、お客さんの反応も見たかったので新しい挑戦ということでこの曲を1曲目に選びました。

―フロントPUでの跳ねる感じで弾くフレーズが多いのでPUが高い分音の輪郭がすごく出てましたね。

Cross Edge特有のロー感と狙ったセッティングがマッチしていたと思います。

―2曲目の『Sonic Attack』はライブでも定番曲ですね。

はじめて来てくれた人でもギターインストを楽しんでもらいたいという思いがあったので最初の2曲はとっつきやすい曲で行くと決めていました。
あぁ、ギターインストってこういうライブなのか、というのを説明するのにもわかりやすい選曲です。

―RENOさんのギターインストのテーマでもある“ギターが歌う”というMCが入り『Super:NovA』へ。今回はアレンジが多かったですね。サビ前はナットとペグの間を弾き「キャ~ン」という音を出すプレイもありました。

このプレイはCross Edgeで出せる効果音として初チャレンジしてみました。
普段はアーム付きのギターでスクウィールをしているのですが、アームがない中で新しく面白い飛び道具として使えるプレイになればと思いました。
アームのないギターでの可能性や表現力は現在修行中です。逆に今後アーム付きのギターに戻った時に表現力が増えるのではないかという期待もあります。

―続く『CORE』ではエッジの効いたサウンドが出ていましたが、Kemperのプリセットなどは変更しているのでしょうか?

実はドライの音は変わっていなくて、ピッキングの角度でよりエッジ感が出るようにコントロールしています。

その後のシンセ&ギターのパートではボリューム奏法から怪しげな雰囲気で『Distorted view』へ繋がるようにしました。
せっかく都さんに鍵盤で弾いてもらうので、リハーサルではなんとなくのイメージしか伝えずに、本番での雰囲気でフレーズを変えていきました。その場のプレイの探り合いもあり、良い緊張感がありました。

『Distorted view』は原曲ともアレンジをかなり変えて弾いてみたり、フリジアンスケールを導入してたり、4年前とは別の方向へ持っていった楽曲になっています。その変化をしっかりと出せたのではないかと思っています。

―ギターSEではコーラスが強めに効いたアルペジオからソロギターのようなフレーズ。今まではほとんど使用していなかったコーラスのエフェクトが強めにかかっていましたね。

あまり今までは強調していないエフェクトだったのですが、ギターではこういう音色も作れますという、お客さんにもわかりやすいくらい強くコーラスをかけてサウンドメイキングしました。低めに設定したセンターPUと、ボリュームを絞り、右手でギャランとした音を狙って弾きました。

次の『Milky Way』も同様にボリュームを絞った音がメインで、プリセットで大きく音色を変えるというよりも、なるべく手元のコントロールすることを意識しています。

―『Stardust』ではバックの音が少し大きめになっていました。ロックの歌ものでは曲の壮大な感じを出すためにボーカルを少しだけ音量小さ目にするという事がありますが、それと同じような狙いなのでしょうか?

もちろんその効果もありますが、この曲はシンセが大きめに鳴っているので、結果的にそういう聞こえ方になり、曲とマッチしていたのではないでしょうか。

この曲はアレンジ次第ではポップにもロックにも持っていける曲であり、キャッチーで軽めが良いかも?と一時期は思っていましたが、やっぱり演奏していると重みが欲しくなることが多いです。切なさや負の感情もあり、より重厚な方向に寄せました。サウンドトラックなども聞き始めていて、そういう影響も受け始めている楽曲です。

―『罪と罰』では他の曲に比べ、ビブラートを速く大きくしていた印象です。

よく細かいとこ見てますね(笑)
原曲だとそこまでかけてないんですが、自分の曲の中では1番負の感情が強い曲なので、泣き叫んでいるイメージだったり、心の叫びをサビで出したいという意識がそのようなプレイに反映されています。

―そしてSEから『Collision of Universe』へ。『Collision of Universe』Bメロのオクターブの上と下の重ね方やエフェクトについてこだわりはあるのでしょうか?

これはすべて同期で出しています。すべてを自分で再現するとハーモナイザーやワーミーなどが必要になりますが、エフェクトによる音の劣化もあるので、生で弾く良さというものがライブで伝わればと思い、オケにまかせてメインのみ弾いています。

―Guitar Session~『Amethyst』ではクランチサウンドがメインでした。G-Lifeのピックアップは出力が高い分、ヴォリュームを絞っても特徴的な勢いのある音が出ますが、気をつけている点などはありますか?

ボリュームのコントロールはタッチ感でコントロールしています。弾いてて出過ぎているなと思うときは自分でこまめに調整したり、なかなかうまく良いところに調整できなかったり…でもそれが面白くて、自分のスタイルとして手元のコントロールを見てもらいたいと思っています。スイッチの切り替えやトーンの絞りなど、エリック・ジョンソンのように弾きながらコントロールするのが好きなので。


次ページ »
RENOインタビュー 後編

RENO

RENO Monthly LIVE~one to one vol.2~ 開催中! RENOによるマンスリーライブが新横浜strageにて毎月開催中!
■2019年07月28日(日) 1部 OPEN15:00/START15:30/2部 OPEN18:30/START19:00
Guest:LIPHLICH 新井崇之  前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (ドリンク代別)
チケット一般発売:2019年7月6日(土)〜
■2019年8月11日(日)1部 OPEN15:00/START15:30/2部 OPEN18:30/START19:00
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (ドリンク代別)  詳細後日発表


naga guitars MONO Cases
Black Smoker Heritage DoraKitty
S7Gaoi AT Now For Ever Orange 穴見慎吾
つば九郎ウクレレ The Realist RV5PeA SGZ Laramidia
Orange Hinatch Sheelan Martin Style41 SGZ
G7th Capo DIXON
LUNASTONE MU-TRON Dean MYK