NAOTO

ヴァイオリンの常識を更新し続けるNAOTO
楽しさ満開、真夏の誕生日ライブ

 8月14日と15日、ヴァイオリニストのNAOTOがMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて「NAOTO LIVE 2018 “SUMMER” FULL BLOOM」を行った。その中から、15日の公演の模様をお届けしよう。

 ヴァイオリニストのコンサートと聞くと、あなたはどんなイメージを抱くだろうか!? タキシードやドレス…まではいかずとも、綺麗に身なりを整え、椅子に座り、ゆったり流れる音に心を預ける。 そんな、優雅だけど、ちょっぴり身体に窮屈を覚える印象だろうか。 その常識、NAOTOの前では一切捨ててください。 いや、優雅な気分を覚えるのは共通していること。 でもまさか、普段着でライブに出かけ、タオルを振りまわし、踊りはしゃげるとは…。

 自身の誕生日当日となる8月15日に、NAOTOは満員の観客たちの前へ、ヴァイオリンを手にTシャツ姿で現れた。 彼の登場と同時に、それまで座っていた観客たちが一斉に立ち上がる。そして…。

 『Fantasista』が流れると同時に、会場中へ爽やかな音の風が吹き抜けた。 心弾む軽快な演奏に合わせ、会場中の人たちが手にしたタオルを一斉にくるくる回しだす。 はしゃぎたくて身体がうずうずする。 NAOTOもヴァイオリンの弓を振りながら、もっと一緒にはしゃごうよと誘いをかけてきた。 『Before the Wind』『tomorrow』と楽曲を重ねるたび、心地好い旋律の数々に刺激を受け身体を揺らせば、舞台上から降り注ぐ眩しい音色に合わせ、会場中の人たちが大きく手を振り続けてゆく。

 NAOTOはMCで、「ヴァイオリンの音色に合わせ、みんなと一緒に飛び跳ねながらワーッと盛り上がれる。 僕は、このスタンディングで楽しむライブを大切にしていきたい」と語っていた。とくに、NAOTOの誕生日時期に行う夏の定例ライブでは、ヴァイオリンの音色に合わせ踊りたくなる。 そんな、心を解き放つ楽曲を中心にしたライブ構成を心がけている。

 雄大かつ情熱的な演奏が飛び出した『Southem Cross』や『strings shower』では、力強さと優雅さを併せ持った楽曲を通し、気持ちに沸き上がる熱を感じさせてくれた。

 この日は、カバー曲も披露。 NAOTO自身に大きな影響を与えたTM NETWORKの『Get Wild』をヴァイオリンのみの演奏で披露。 楽器のボディを叩きながらパーカッションの音色も導けば、とても勇壮な楽曲としても昇華。「関ジャム~完全燃SHOW」のヴァイオリン特集で奏でたパフォーマンスを独奏で再現したのだ。 チェロと一緒に奏でたMichael Jacksonの『Smooth Criminal』では、重厚なフレーズの数々を交わしながら、気持ちをグッと惹きつける、とてもスリリングなセッションプレイも披露してくれた。

 NAOTOがTEAM NACSの舞台ために書き下ろした楽曲『悪童』、『PARAMUSHIR』が続けて演奏され、観客をダイナミックな演奏で雄大な景観の中へ連れ出した。 『Si-So♪Dance』では、身体をスキップさせるノリ良いディスコビートに合わせ、みずからもジャンプしながら演奏…どころか、床に寝そべり、ブリッジをしながらヴァイオリンを弾く姿を2回も見せてくれた。

 NAOTOの音楽は、本当に多彩だ。 どの楽曲にも「爽やかさ」や「優雅さ」を備えながら、『GRASSHOPPER』ではファンキーでソウルフルなビートの上で旋律を踊らせれば、『GE・I・SHA』では雅な要素も加えた艶やかな演奏を届けてと、歌のないポップスを味わう感覚でライブを楽しめる。 この日は「Wow Wow Yeah! It’s So Precious Day」とファンたちと合唱しあう、一部歌パートも含んだ『Precious Day』を奏で、会場中に歌声を響かせたように一緒に口ずさめる楽曲まで登場。

 熱い手拍子を贈りながら、身体の奥底から沸き上がる情熱を演奏と重ね合わせ楽しんだ『HIRUKAZE』。 本編最後に披露した『Glowing』では、誰もが満面の笑みを浮かべ、演奏に合わせジャンプし続けていた。 舞台上のNAOTO自身も笑顔を浮かべ飛び跳ねながら、躍動的な旋律の風を届けてくれた。

 アンコールで披露。 音の波紋が広がるように、澄み渡る美しい音色を響かせた『Diary』。 ここから一気にテンションを上げようとファンたちを煽ったところで起きた、NAOTOの誕生日を祝うサプライズな演出。 思わぬ展開に嬉しい驚きの表情を見せながらも、ケーキのイチゴを美味しそうに頬張る姿もとても微笑ましかった。

 心地好い音の風を運ぶ『Let’s Party!!!』、ロックな演奏の上で勇壮な音色を轟かせた『TWIN DRAGON』と、この日は多彩な曲たちを届け、終始スタンディングなライブをNAOTOは描き出していった。  ヴァイオリンコンサートの新常識を次々と打ち立ててゆくNAOTO。これからも、彼の動向から目を離したくない。

取材・文: 長澤智典

ライブ撮影: 東島あい

《SET LIST》
  1. 1.Fantasista
  2. 2.Before the Wind
  3. 3.tomorrow
  4. 4.Southern Cross
  5. 5.strings shower
  6. 6.Get Wild
  7. 7.Smooth Criminal
  8. 8.悪童 Opening Credits -Band version-
  9. 9.PARAMUSHIR
  10. 10.Si-So♪Dance
  11. 11.GRASSHOPPER
  12. 12.GE・I・SHA
  13. 13.Precious Day
  14. 14.HIRUKAZE
  15. 15.Glowing
  16. EN1.Diary
  17. EN2.Let’s Party!!!
  18. EN3.TWIN DRAGON
NAOTO

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