F-BassとMTDとの出会い

―F-Bassを手にするきっかけはあったんですか?

レーベルの社長がスーパーベーシストで。それこそ大学生のときとかにジャコとナルチョさん…カシオペアをずっとカバーしてたような、ゴリゴリフュージョンベーシストがレーベルの社長さんで。僕も多弦やってたんで、結構ベースの話をしたりとか、ベースを触らせてもらったりもして。それでF-Bassめちゃくちゃいいからって。ちょっと試しに弾かしてもらったら本当にめちゃくちゃよくて。それきっかけで結構すぐさま……STRは結構堅いんですよね。造りがこう“THE日本”って感じで。良くも悪くもカチカチで。6弦としての面白さはわかったけどメインでは使えないかなって思ってたところに。これはもう…今のメインベースですね。ずっと使ってます。

―そこからなぜMTDの6弦が必要になったんですか?

社長がもうどんどんどんどん新しいベースを手に入れて、それで弾かせてもらって、それもむちゃくちゃよくて。やっぱその、キャラクターが良くも悪くもF-Bassとは全然違うんで。

―社長さんもMTDをお持ちなんですか?

持ってます。もう5本ぐらい持ってますMTDを。4弦、5弦ていう感じで。それで、まぁ弾かせてもらってっていう感じです。

F-Bassっていい意味でロックでも弾けるんですけど。R&Bとかソウルとか割とミッドテンポ、スローテンポの曲でよく味を出せるベースっていうのがMTDは抜群だったんで。

結構最近の世界的な流れもあると思うんですけど。杉本が割と世界の流れの音楽をすごく敏感にキャッチしてて。割と世界的にもR&Bのプレイスタイルとかを取り入れてるっていうのもあって。そういう曲も徐々に増えてきてて、そういう中でより用途を出せたらなっていうのがあったんです。

―6弦が必要だった理由っていうのはどういうことなんですか?

一回6弦を弾いちゃうと、やっぱその楽器の音が好きで使ってても、この曲はここまでフレーズが行くのに弦が足りないなってなるとちょっとやっぱこう一回のライブで用意するベースの数が増えていかないと駄目だし。ツアーの中で少ない本数で持ち回れる数とか。(サウンドの)プリセットを作るのもベストに届けられないんですよ。本数が増えるとPA的にも竿(楽器)ごとにいろんな微調整も必要になってきて、いくらこっち(プレイヤー側)で音を作ってもっていうのもあるんで。

理想を言うと、ベース1本で楽曲ごとに自分の弾き方で表情をつけられるっていうのが外音的には本当はベストなんですけど。そういう中で、少ない本数の中でってなったら、弦が多い方が自分のフレーズ的にはいいかなと。

―ご自身の中でF-Bassの6弦とMTDの6弦はキャラクターとか表情とか、どういうイメージで使い分けているんでしょうか?

F-Bassは、いい意味で暴れてくれるんですよね。割とエレクトリックな印象があるんですけど。MTDって割りとアコースティック感ていうか、そういうのがすごく強く出てて。自分のタッチだったりとかダイナミクスの表現の幅がめちゃめちゃ広いので。それこそ音数が少ない楽曲だったりとかでめちゃくちゃ映えるんですよ。そういう意味でやっぱり振れ幅っていうのを、F-Bassで出しきれない部分も出せるので。そこの使い分けっていうのはわかりやすく、傍から見てるとどっちでもいいかなってなっちゃうかもしれないんですけど、いい意味でもう全然違うんで。そこはやっぱりいい2本なのかなって僕の中では思ってますね。

―その他で機材的にはフレットレスベースもあると思うんですけど。その辺りについては何か思いはありますか?

フレットレスは使いたいなと思いますね。やっぱり。

―フレットレスを買ったのは?

フレットレス買ったのは一昨年、2017年ですね。

―それは、必要に迫られたことがあったんですか?

そうですね。フレットレスも持ってなかったんで。

―そういうタイミングで結構アップライトを買う方もいると思うのですが。

アップライトも持ってたんですけど、やっぱりアップライトのフレットレス感とエレクトリックのフレットレス感は別物なんで。そういう意味では持ってない楽器の音色が欲しかったんです。あと、レコーディングでそういうテイストの曲も1曲あったんで、手に入れたいなと。

―難しいと思うんですけど、F-Bassのサウンドがわかりやすい代表曲ってありますか?

F-Bassっていい意味で下に潜ってくれるんですよ。今のWEAVERってシンセも増えてきてるし、ワイドレンジに上から下までサウンドが鳴ってるんで、割とこう真ん中(中音域)に行くといろんなものと当たっていくというか。

で、最近結構ドラムとかもレイヤーして打ち込みのキックスネアとかも入ってきたりするんで。そこの下にまで潜り込んでも存在感を出せる音っていうのも出来る、っていうのでは『SOS』って曲があるんですけど。この曲が、ドラムもレイヤーされてて、真ん中はピアノとシンセが埋まってて。その下でハイブリッドな音も出せてるっていう意味では『SOS』って曲は結構いいですね。

―ではMTDでこの曲聞いてくださいっていうものは?

そうですね。MTDっていう意味で言ったら、最近で言ったら『Tonight』っていう曲がR&Bテイストの曲で、ちょっとそういう要素も入ってるバラード曲なんですけど。そこでは結構やっぱりアコースティックな楽曲の良さをMTDで表現できたかなと。



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変遷を経た上での原点回帰と遊び心

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デビュー10周年記念ライブが10月22日(火・祝)に神戸国際会館で開催決定! 2019年10月21日にデビュー10周年を迎えるWEAVERが、10月22日 (火•祝)に地元・神戸国際会館にて、WEAVER 10th Anniversary Live『最後の夜と流星〜We’re Calling You』と題し、10周年記念&流星コーリング完結篇を掲げたライブを行います!
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