いい意味でも悪い意味でも“ベーシスト脳”過ぎなかった
―その5弦ベースは何を買ったんですか?
その時はFender Custom ShopのCustom Classicの5弦のやつです。ブラックの、シースルーブラックサンバーストみたいな色の。
―5弦ベースを手に入れて、そこからエフェクターとかにも凝ってきたんですか?
そうですね。もう歪ませたりディレイとかも…
―エフェクターだと一番最初は何を買いましたか?どういう順番で買っていったのか教えてください。
一番最初は…まず歪ませてみようっていうのでBOSSのBass Overdrive 黄色いやつ。次にSANSAMP ベースドライバーを買い。で、その次にディレイを買ったんですよね。ディレイもBOSSのですね。そのときはもうとりあえずいい音っていうよりかはお試しでやってたんで。ベーシストでディレイを買うってなかなか無いと思うんですけど。それこそタッピングでやるとかもやってたんで当時。そういので色々変化とかも考えていって。
―ディレイを買うなんて誰かの影響があったとかそういうことはないんですか?
いやいや、ディレイしてみようっていう感じでしたね。
やっぱその当時から、ベースのフレーズだったりとか考えるときに、ギターやったらどうするかなとかって考えるようになることもあって。コピーするときも、ベーシストのコピーだけじゃなくて、ギタリストのフレーズもなんとかベースで再現できないかっていうことをやってみたりとかってしてたってのは結構僕のプレイスタイルのルーツにはなってるかなって思います。
―フレージングもそうですしね。メロディーがあるところを追っていくっていうか。
あぁ、そうですね。メロディー。
―でもそう考えると最初にギターをやってたのは良かったんですね。
あ、そうですね。確かに。最初にそこで、いい意味でも悪い意味でも“ベーシスト脳”過ぎなかった部分ていうか。僕、ギター始める前は何より歌うことが大好きだったんですよ。学校の合唱コンクールだったりとか、音楽の授業でも歌うのが大好きで。もう、本当に、歌が何よりも大事、ぐらいのところから音楽が好きになっていってるんで。
―今は、ベースが歌ってますもんね。
ありがとうございます。
「ベースだけ!」じゃない、ベースで美味しいフレーズはこう、みたいなんだけじゃない、トータルで見れるっていう僕の音楽的指向はちっちゃいときからかなぁって思います。
―そこから、なんでベースがどんどん増えていっちゃったんですか?弦も増えたしベースの本数も増えていって…
そうなんですよね。5弦でもよかったんですけど。最初は6弦に増やすつもりはなかったんですけど、たまたまピアノバンドだからってことで、上原ひろみさんのトリオバンドのライブを見に行ったときに、ベースがアンソニー・ジャクソンだったんですよ。やっぱ6弦て敷居も高いし、なんかかっこ悪いじゃないけどロックミュージシャンとしてはそこに行ってはいけない壁みたいなのをちょっと感じてたんですけど…
―ご自身ではロックミュージシャンだという思いが強いんですね。
一応その畑にはいると思ってたんで。バンドマンとしてというか、というところではそっち(6弦ベース)じゃないかなぁっていうのはあったんですけど。
―単純に見ている側からすると、ロック寄りよりはもう少しお洒落な側かと思ってました。
間違いないです。でも、まぁマインド的にはそうだったんで。それでまぁ、ん~って思ったけど、実際アンソニー・ジャクソンの生演奏を見たら、やっぱめちゃくちゃかっこよくて。(6弦ベースに対して抱いていたイメージは)関係無いなと思って。やっぱ弦が多いからできるプレイの幅も広がるし、っていうので試しに6弦をすぐに買いに行きましたね。もうライブ見た次の日ぐらいに、すぐに買いに行ったんですけど。それで手に入れたのが6弦ベーシストとしての、多弦プレイヤーとしてのはじまりだったって言う感じですね。
―3本目のベースが6弦っていうことですか?
買った順番で言うと、最初がFender Japanのサンバースト。
その後になぜかWarwickが挟まってるんです(笑)それはもう高校生のときですね。高校3年生のときに、ちょっといい楽器が欲しいってなって、当時は楽器の良さとかも全然知らないし、このブランド、とかもわからなかったんですけど。とりあえず楽器屋に行って、2つぐらい目ぼしいかっこいい、これ欲しいなって思う楽器を見つけて。それがRickenbackerとWarwickだったんですよ。で、店員さんに「僕たちロックやってるんですけどどっちがいいですかね?」っていうのを聞いたら、多分その店員さんはロックっていうのをゴリゴリの方と勘違いされたらしく、「ロックなら絶対Warwickだよ」って。それでWarwickを手に入れたのがきっかけで。そっからしばらくWarwick使ってましたね。それはStreamer Jazzmanっていう4弦のWarwickでした。色はナチュラルっていうのかな。茶色の木目のやつですね。
―で、3本目が?
3本目がFender Custom Shopのさっき話した5弦で。4本目がSTR Guitarsの6弦ベースですね。それがそのアンソニー・ジャクソン見た次の日ぐらいに楽器屋に行って買いました。
―アンソニーが使っているのはFoderaですよね?
そう、アンソニーはFoderaなんですけど、ちょっとさすがに、Foderaは…
―で、5本目が?
5本目が、ついに今も使ってるF-Bassを手に入れたっていう。
―それはアルバム的に言うとどれくらいの頃でしたか?
えっと…STRを手に入れたのが『Handmade』ってアルバムを作ってたときだったんで…それが、フルアルバムで言うと1枚目だったんで、デビューで言うとデビュー4年目とかかな。多分6年前ぐらいです。ミニアルバムは結構何枚か出してて。ミニアルバム含めると4枚目ですね。その時にちょうど手に入れて、レコーディングで使ってました。
で、F-Bassは多分その次の年ぐらい、2014年ぐらいに手に入れてますね。
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F-BassとMTDとの出会い
WEAVER
デビュー10周年記念ライブが10月22日(火・祝)に神戸国際会館で開催決定!
2019年10月21日にデビュー10周年を迎えるWEAVERが、10月22日 (火•祝)に地元・神戸国際会館にて、WEAVER 10th Anniversary Live『最後の夜と流星〜We’re Calling You』と題し、10周年記念&流星コーリング完結篇を掲げたライブを行います!
WEAVERの過去・現在・未来の全てが凝縮された、この日限りの特別な空間を是非お見逃しなく!!
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