マニアックなバンドにはなりたくない
―試行錯誤をし続けて、色々とライブをやってきた、そして大学の時ですかね?大学の時にデビューが決まって…奥野さんは大学は中退されてるんですよね?
中退してます。中退はもうでも、休学期間が切れるぐらいに。休学の限度があったんですよ。大学2年生のタイミングでデビューの話が決まったんで、とりあえずずっと休学してたんです。
―大学1年でやってて、1年のときにデビューのお話があったってことですか?
そうですね。A-Sketchの社長が直々に神戸まで足を運んでくださって。その当時オーディションとか結構受けてたんで。色んなところで名前も出てて。ライブハウスとかでも色々名前も言ってもらえるようになって。
―じゃあ大学1年のときライブハウスには結構出てたんですか?
出てましたね。絶対月に1回2回はライブするっていう約束をそのVARIT.の店長さんとしてて。頑張って集客して。それでまぁ、そういうのしてる中で声をかけて頂いて。全然そのアミューズとかA-Sketchとかいう名前も知らなかったんですけど、直々に足を運んでくださったっていうのがすごい印象も良かったですし。そこからですね。
―それで大学2年生のときに休学をして。他のメンバーのお二人は?
杉本はそもそも音楽の道に進むことを決めてたんで、大学に進学しなかったんですね。で、河邉は大学進学して、卒業まで頑張って。
デビューのタイミングも、あっち行ってこっち行って。東京から授業受けに戻ってみたいなしながらでしたね。
―高校生からデビューまではトントン拍子で行ったイメージですか?
デビューまでは、まぁそうですね割と。
―デビューの時で何歳ですか?
デビューは21になるかならないかのときですね。
―そうするとデビューが決まってから一年間ぐらいは空いているんですか?
そうですね。お声を掛けてもらってから1年…そうですね、1年ぐらいは。
―それは制作期間だったんでしょうか?
デビューのタイミングの楽曲に関しては、すでにあった曲をちゃんとレコーディングして世に出すという感じでしたね。そのレコーディングのお話だったりとかは、デビューの話が決まってから、改めて色々アレンジし直して、っていう感じではありました。
―それが21歳のとき。
そうですね。21のとき。
―そっから意外とバーンと行きましたよね?
最初そうですね。あの、LISMOのタイアップとかドラマの主題歌させてもらったりっていうのもあったんですけど。でもやっぱそのピアノバンドっていう新しさっていうか。っていうのと、やっぱそのマニアック過ぎないところが。ちゃんと歌はしっかり、大事にしたいっていうのはありますね。
―確かに、杉本さんは声もいいし、上手いですよね。
ありがとうございます。だからやっぱりその、マニアックなバンドにはなりたくないっていうのはずっとあって。
―でも逆に言うと、意外とマニアックなんだけどマニアックに見えないですよね(笑)
確かに、実は結構やってることマニアックですよね(笑)
―みなさん演奏テクニックもすごいですよね。
でもそのなんかやっぱ、そういう必然的にマニアックになってしまった部分ていうのはあって。やっぱり、ピアノトリオっていう編成で他のギターが2人いるバンドがやってることをやるにはどうしたらいいかっていうところを探求していくのが最初にすごいあって。それこそ、ギターは歪んでるじゃないですか。じゃあギターが歪んで埋まってるサウンドの部分を誰がどう埋めるんだっていう話になったりとかもして…
―そこでサポートギターを入れようとはならなかったんですか?
一回やったんです。一回やって、ネットでサポートギター募集して。一回スタジオ入ってみたりとかもやったんですけど、全然フィーリングが合わないというか。やっぱ三人は高校のときからずっと一緒に、もう日常的に一緒にいてやってる中なんで。なんか、こうじゃないなみたいなのがあって。それでもう4人になることは諦めて。
―その編成ではライブはやっていないんですよね?
やってないですね。1回リハーサルスタジオに入っただけで。
それでまぁ、3人でやっていく中で、それこそ単純にピアノを歪ませてみたりとかもして。ベースを歪ませるとかもそうだし。
それでやってるうちに、Hi-C、5弦に増やそうっていうことを思いついて。ギターがいないから、ギターがやってることをベースがやりたいってなって、弦を増やすって発想になったんですけど、でもLow-B、下(低音側)に増えてもギターのとこ(音域)ではないから。
楽器屋さんで聞いたんですよ。これ5弦て上(高音側)に付ける人いないんですか?って聞いたら、「あんまりいないけどできなくはないよ」みたいなことを言ってくださって。それでちょっとやってくださいってことで、Hi-Cの5弦ベースを手に入れたんです。ナットを交換して。そっから僕の多弦ベーシスト人生がはじまったような感じですね。全然、誰かを見て影響を受けたとかじゃなくて、必然的にギターがいないからどうやってそこを穴埋めするじゃないですけど、していこうって考えていく中で弦が増えたんです。
―Hi-Cって、細い方の弦が増えるってことですよね。
そうです。高い音が増えて。下(低音)は(4弦ベースと同じ)Eです。
―なるほど。そうやって少しでもギター寄りのサウンドも出したいと思ったのが、いつ頃なんですか?
それはまだデビューする前です。デビューする前に、メンバーが抜けてピアノトリオとしてやることを決めたけど、アレンジとか今後の楽曲をどうしていこうっていう中で…
次ページ »
いい意味でも悪い意味でも“ベーシスト脳”過ぎなかった
WEAVER
デビュー10周年記念ライブが10月22日(火・祝)に神戸国際会館で開催決定!
2019年10月21日にデビュー10周年を迎えるWEAVERが、10月22日 (火•祝)に地元・神戸国際会館にて、WEAVER 10th Anniversary Live『最後の夜と流星〜We’re Calling You』と題し、10周年記念&流星コーリング完結篇を掲げたライブを行います!
WEAVERの過去・現在・未来の全てが凝縮された、この日限りの特別な空間を是非お見逃しなく!!
また、7月からは全国のライブハウスを巡るツアー WEAVER “ID 2” TOUR 2019「I’m Calling You〜流星ループ〜」も開催!