このメンバーで音楽続けていくみたいな意志の固まりはすでにあった

―ファンの方はご存知だと思うんですけど、最初は杉本さんがギターを弾いてたって知らない方も多いかもしれませんね。

そうですね。確かに。今やピアニスト、ピアノなんで。

―WEAVERさんは最初ギターもあったんですよね?

ギターも勿論。当時はもうひとりギタリストもいて。

―もう、その時点(高1)から「WEAVER」なんですか?

バンド名はまだ決まってなかったですけど、メンバーとしてはもう初期から今の3人と、もうひとりギタリストがいて、4人体制でいわゆるツインギターのオーソドックスな形のバンドをやっていて。

―すごいですね。高1の出会いから今もWEAVERがこうやってずっと続いていて。今に至るまでを順を追って是非聞かせてもらいたいなと思うんですけど…「WEAVER」っていうバンド名は、文化祭なんかで「バンド名付けるぞ」ってなって付けたんですか?

いや、文化祭がまったくできなくて。学校が結構厳しいというか硬派な学校だったんで、もう「バンドやってるやつは不良」みたいなところがあって。学校の軽音部みたいなの作ろうと思って結構署名活動とかもしたんですけど、全然受け入れてくれなくて。なので学校では一回もバンド演奏はしたことないんです。

でも、街のスタジオに入って、街のライブハウスに「どうしてもライブしたいんですけど」みたいなお願いをしに行って、自主企画でライブしてっていうのが実現したのが高校2年生のときなんですけど。その時に、バンド名がないとあれだからっていうのではじめてそこで「WEAVER」っていうバンド名を。

―その場所っていうのは?

VARIT.ですね「神戸VARIT.」っていうライブハウス。もうそこから、そのイベントライブをしたときからずっと、デビューして今でもですけど、ずっと僕たちのこと見てくれてて。

―その場所でやったライブっていうのは4人体制で?

そのときは4人体制でしたね。ギター2人で。それこそオリジナル曲が1曲あるかないかぐらいの感じだったんですけど。あとはコピーでBUNP OF CHICKENやったりとか(笑)

―そうですよね。バンプは皆さんお好きだって聞いています。

そうですね。メンバー全員BUMP OF CHICKENは大好きで。

―それから高2高3になっていくに連れ、メキメキとメンバーお互いバンド活動に対する意思疎通も出来てきて…

オリジナル曲も増やしつつ…やっぱ、最初のライブとかを経て、オリジナル曲も人に聞いてもらえて、リアクションをもらえるようになって。これは行けるんじゃないかみたいな、楽しくてしょうがなかったし。って言うので、コンスタントにライブ活動とか、制作はずっと続けていってて。その時から、こう「絶対デビューしようぜ」みたいな風に口に出すことは無かったんですけど。必然的にメンバー全員、このメンバーで音楽続けていくみたいな意志の固まりはすでにあって。徐々に徐々に曲も増やしていってっていう感じですよね。

―高校時代でオリジナル曲は何曲ぐらいあったんですか?

曲数で言ったら、まぁ、5曲ぐらいですかね。

今もそうなんですけど、うちは河邉が歌詞はずっと書いてて。
でも当時は全員が歌詞を書いてて。今はメロディーが先に出来るんですけど、当時は歌詞が先に出来てて。僕も歌詞書いてて…書きたいことがもういっぱいあって。

―「俺の文章すごいんじゃないか」みたいな思いがそのくらいの歳の頃ならだいたいありますよね。

もう今見ると恥ずかしいやつですけどね(笑) 

んで、もうそのときは全員が歌詞ノートみたいなんがあって。そこに、全員がノートを回して書いていって、曲が出来るやつを作っていってっていう感じで。まぁ、バンドとしてアレンジして曲が出来たのはこの期間では5曲ぐらいだったんですけど。

―そうすると、高校の時期なんか早いもので、高校卒業して、それぞれ今後どうするの?みたいな話になってきますよね?

そうなんですよね。4人いて、今残ってる3人は「どうする」っていうのが無かったんですよ。もう一人のギタリストは、進学後に違う夢があったらしくて、東京の大学に行ったっていうのもありますけど。徐々に活動していく上で意志のズレというか、目指してる部分のズレみたいなものを感じ初めてて。それで、大学の1年生の途中ぐらいで彼の方から違う夢があるからこれ以上音楽続けられないっていう話をされて。彼が脱退してしまうっていう。

―大学はみんな別々なんですよね?

バラバラですね。みんな。

―それでも集まってやるっていうのはかなり気持ちが通じてないと、その頃って結構色んな遊びも周りにあるし、新しい友達も出来るし、なかなか無い仲だなぁと思います。

そうですよね。そこをもうすごい自然に音楽に全部行ってた印象です。大学で何かやりたいことがあるのを犠牲にしてバンドに費やしてたとかっていうことも、全員そんなことなく。全然もう、むしろ大学行くのがバンドをちゃんと続けるために、親を説得するために大学受かったぐらいのところはあったんで。大学行って何がしたいとかもあんまりなく、っていうのはありましたね。

―徐々になんとなく「俺たち行けるんじゃないか」と思ってきたわけですよね?

そうですね。高校3年生のときに卒業のタイミングでそれこそオリジナル曲もやって、学校中の友達を集めて初めて自分たちの自主制作CDみたいなのを、一枚…なんぼやったかな…一枚100円とかぐらいを、でも1000枚売り切ったんですよ。白盤に焼いて。家のコピー機でCD焼いてみたいなのをやって、1000枚を売り切ったんです。これはなかなかやっぱ無い経験だと思います。

―それはすごいですね。

合計1000枚、売り切って、それでまぁやっぱすごい自信も着いたし、これもっともっと続けていかなと。

―結束も深まりますよね。

そうですね。でもやっぱ4人のうちの3人はそこでもっと行こうぜと思ったけど、もうひとりはちょっとベクトルがその時からちょっと違う感じがあって、なので結果的にそういう風に脱退しちゃって。

で、3人になってしまうじゃないですか?ギタートリオみたいになったときに、その3人でやっぱ自分たちがやりたい音楽っていうのが、ルーツとしてもBUMP OF CHICKENだったりとか、当時で言ったらアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、L’Arc~en~Cielとか。いわゆるこうギタートリオでいなたいロックみたいなんじゃない、世界観と言うかスケール感のあるサウンドでっていうとこが絶対にあったんで。ギタートリオでやりたい音楽やれるのかって、結構どうしようって風になってしまって。

そういうので悩んでるときに、ずっとお世話になってたライブハウス神戸VARIT.の店長さんが、当時はギターボーカルだった杉本がたまたま1曲だけピアノ弾いてる曲があって、それを見て「お前らピアノトリオになった方がいいんじゃない?」ってアドバイスしてくださって。で、半信半疑ではあったんですけど。ピアノトリオとは言え、ピアノトリオのイメージってお洒落なジャズだったりとか、そういうイメージがあって、それもまた自分たちのやりたい音楽とは違うっていうのがあったんで。それで、半信半疑ながらその時次のライブが決まってたんでとりあえずライブをやってみたら…

―その次のライブっていうのはじゃあもう杉本さんは全編ピアノで?

いや、半々ぐらいでやってました。半分はギタートリオのバージョンでやって、みたいなので。でも、ピアノトリオの曲も含めてやったライブはめちゃくちゃ好評で。いままでより良かったよって言ってくださる方も沢山いて。そっから、このスタイルが合ってるのかなっていうことで。

―まぁそういう、言葉で踏ん切れたっていうのもあると思うんですけど、ピアノトリオっていうスタイルは今の音楽シーンでも意外と少ないし、お洒落でありポップでありキャッチャーであり、皆さん若々しいのでエネルギッシュであり。今本当にWEAVERっていうのは他に無い存在だと私は思ってるんですよね。

そうですね。やっぱり、当時のピアノバンドになったときも「ピアノバンドでこんなんいるよ」って教えてもらったのがベン・フォールズ・ファイヴだったりとか、ColdplayはギターもいますけどColdplayだったりとか、J-Popで言うとやっぱり風味堂さんだったりとか

―それはその店長さんが色々、「こういうのいるよ」と?

そうですね。音楽すごい詳しい方でピアノトリオバンドとしても色々知ってたんで。邦楽で言うとクラムボンさんだったりとか、風味堂さんだったりとか、ちょっとこうお洒落バンドと言うか、なんて言うんですかね、難しいんですけど。BUMP OF CHICKENとか、そういうそっちじゃないところでこう良さを発揮してるピアノバンドみたいなのが多くて。僕らはそうじゃないとこに行きたかったので、そういうピアノバンドとはちょっと距離感みたいなのは感じてたんですけど。でも、そうじゃない、じゃあピアノ版BUMP OF CHICKENだったりとか、そういうところでやれるバンドになったら面白いんじゃない、みたいなところに落ち着けて。それでやっぱWEAVERならではのサウンドを試行錯誤しながら追求していけたっていうのは結構あるかなと思います。



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マニアックなバンドにはなりたくない

WEAVER

デビュー10周年記念ライブが10月22日(火・祝)に神戸国際会館で開催決定! 2019年10月21日にデビュー10周年を迎えるWEAVERが、10月22日 (火•祝)に地元・神戸国際会館にて、WEAVER 10th Anniversary Live『最後の夜と流星〜We’re Calling You』と題し、10周年記念&流星コーリング完結篇を掲げたライブを行います!
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