
ビビッドなレーザーショーを挟んで、カバー曲『劣等上等』が久しぶりに披露される。今回はオリジナル曲だけにこだわらない幅広いバラエティ豊かなセットリストを楽しむことができる。ダンサブルなロックサウンドでフロアを沸かせてみせたあとは、『Keep the Heat and Fire Yourself Up』、『Repaint』と高難度な全英詞の楽曲を続けて披露。RASの圧倒的なテクニックと、理屈抜きのグルーヴ感を楽しませてくれた。

Strandberg Boden J6 RAS LOCK – Caribbean Light Blue -。新曲『-N-E-M-E-S-I-S-』では7弦モデルを使用していた。今回の初披露曲『狂乱 Hey Kids!!』では、従来のRAS楽曲ではあまり見られなかったチョーキングプレイ(弦を押さえたまま引っ張り音程を変える奏法)が多用されていたのが印象的だ。
ここでもインストパートが披露され、ソロプレイのテクニックを存分に披露し『!NVADE SHOW!』へと繋がる。この曲が披露される時は、間奏部分で観客を挑発的に煽るのが定番のパターンだが、今回は違って澄ました表情でダジャレを挟み、観客をあっと言わせていた。ファンを楽しませてくれる方法をいつも模索しているのだ。
公演タイトルの“EXCLAMATION (!マーク)”が曲名に含まれる楽曲を多くセットリストに取り入れていることがMCで明かされた。ハロハピのカバー曲が盛り込まれた理由もなるほど納得だ。メンバーが「○○の人〜!」と呼びかけて観客とコールレスポンスのコミュニケーションを取っている様子もとても楽しげだ。


Pearl Reference Seriesのドラムセット。特徴的な白いドラムスティック(Pearl 185H/MAS)にタイトグリップが巻かれている。左右に高くセットされたPaiste製シンバルをヒットする瞬間がおさめられたRASらしいワンショットだ。いつもまぶしい笑顔とダイナミックなプレイスタイルでRASのサウンドをがっちり支えている。
MC明けにはライブ初披露カバー曲『狂乱 Hey Kids!!』が披露された。曲調が新鮮なのはもちろんだが、特にギターはファンキーな細かいリフやチョーキングを多用したフレーズが満遍なく散りばめられていて、これまでのRASの楽曲ではなかなかお目にかかれないギタープレイを堪能することができる。間奏パートではギター&ベースが並んでタッピングプレイを披露する場面もあり、見どころの多いナンバーだ。
『灼熱 Bonfire!』はライブではお馴染みのダンスを会場全員で踊り、ノリとバイブスでテンションを上げていく。さらにノンストップで『EXPOSE ‘Burn out!!!’』へ続き、ヘッドバンギングで大きく揺れる観客席の光景は圧巻だ。

奥の2台はRoland FA-06からFANTOM-06(61鍵盤)へアップデート。Rolandのフラッグシップ・モデルのサウンドと機能を継承した最新モデルだ。シーケンス機能を駆使して、1人で複数のフレーズを重ねるテクニックも披露。多彩な機能を存分に使いこなしている。一番手前のRoland FA-08(88鍵盤)は従来からの継続使用だ。『DRIVE US CRAZY』では、ショルダーキーボード Roland Lucina AX-09も使用。
ここで披露された『-N-E-M-E-S-I-S-』は、CD発売やガルパでの配信よりも早く、今回のライブで初めて公開された新曲だ。RASらしく力強くハイテンションでありながら、メロディにどこかダークな雰囲気が漂う独特なナンバーだ。サビで一気に突き抜けるような展開がとても心地よい。これまでのRASにありそうでなかった新しい一面を感じられるステージにファンは熱狂した。

ライブもラストスパートに差し掛かり、 テクニカルなピアノサウンドからエッジの効いたリードシンセが響き『THE WAY OF LIFE』が披露される。アップテンポなビートに乗せて客席からも「Hop, Step, Jump」のコールが力強く響いていた。
「楽しい楽しい地獄への時間だよ!」
DJプレイから、さらにヘヴィなアッパーチューン『HELL! or HELL?』へ続き、アクセルを一層深く踏み込みように会場のボルテージが大きく加速していく。

『HELL! or HELL?』のポージングとラップの瞬間をとらえた1枚だ。見事な手さばきを見られるDJ機材はPioneer DJ XDJ-RX3とTORAIZ SP-16。もはや体の一部と言っていいくらいだ。今回もラップのボリュームが多く、随所のマイクパフォーマンスでライブを大いに盛り上げていた。


いよいよ最後の曲となった『DRIVE US CRAZY』では、「Wow! Wow! Wow!」今日一番力強いコールレスポンスが会場を震わせた。ステージ前にスパークが高く吹き上がり、メンバーも観客も全力以上の盛り上がりを見せていた。
フィナーレを迎え、大きな歓声に包まれるなか花火が空高く打ち上がった。

最後には全員で「We are RAISE A SUILEN!!」の掛け声を空高く轟かせた。
RASらしい最高にスカッとするエンディングだ。
この日に初披露された新曲『-N-E-M-E-S-I-S-』は、2023年6月28日のリリースに先立ってYouTube「バンドリちゃんねる☆」にてリリックビデオが初公開された。早速ライブの余韻を感じられるのはファンにとって嬉しい。
また、2023年11月の「BanG Dream! 12th☆LIVE」3DAYS開催決定が告知されファンを興奮させていた。DAY1 : Poppin’Party、DAY2 : MyGO!!!!!、DAY3 : RAISE A SUILENの日程となり、RAISE A SUILEN単独ライブはこの日が初公開となった。次のステージも非常に楽しみだ。
取材・文:佐々木雅晃
Photo:ハタサトシ、福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)
©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.
《SET LIST》
- ゲストアクト:Roselia
- 1.熱色スターマイン
- 2.Dear Gleam
- 3.PASSIONATE ANTHEM
- 4.BLACK SHOUT
- 5.FIRE BIRD
- RAISE A SUILEN
- 1.Invincible Fighter
- 2.DEAD HEAT BEAT
- 3.ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!
- 4.UNSTOPPABLE
- 5.OUTSIDER RODEO
- 6.劣等上等
- 7.Keep the Heat and Fire Yourself Up
- 8.Repaint
- 9.!NVADE SHOW!
- 10.狂乱 Hey Kids!!
- 11.灼熱 Bonfire!
- 12.EXPOSE ‘Burn out!!!’
- 13.-N-E-M-E-S-I-S-
- 14.THE WAY OF LIFE
- 15.HELL! or HELL?
- 16.DRIVE US CRAZY
RAISE A SUILEN
RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」 アーカイブ配信決定

本公演のアーカイブ配信の実施が決定しました。
配信期間などの詳細は後日発表いたします。
RAISE A SUILEN×Fear, and Loathing in Las Vegas「Drown Out the Noise」開催

<公演概要>
◆公演名:RAISE A SUILEN×Fear, and Loathing in Las Vegas「Drown Out the Noise」
◆日程:2026年1月22日(木) 開場18:00/開演19:00(予定)
◆会場:Zepp Osaka Bayside
詳しくはこちら
https://bang-dream.com/events/ras-vegas2026
RAISE A SUILEN 15th Single 2026年春リリース決定!
2026年春に、RAISE A SUILEN 15th Singleのリリースが決定!
RAISE A SUILEN 2DAYS LIVE「RUMBLEHEADZ」映像を収録予定。
詳細は続報をお待ちください。
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2025.12.7@京王アリーナ TOKYO RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」ライブレポート
2025.6.14@有明アリーナ RAISE A SUILEN LIVE 2025「REBEL SOUNDWAVE」ライブレポート
2025.1.19@Zepp DiverCity(TOKYO) RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025「PANDEMONIUM」ライブレポート
2023.11.5@東京ガーデンシアター BanG Dream! 12th☆LIVE DAY3 : RAISE A SUILEN「REVEAL」ライブレポート
2023.9.17@有明アリーナ Roselia「Farbe」DAY2 ライブレポート
2023.9.16@有明アリーナ Roselia「Farbe」DAY1 ライブレポート
2023.5.27@富士急ハイランド・コニファーフォレスト 「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023」ライブレポート
2023.2.5@有明アリーナ BanG Dream! 11th☆LIVE DAY2 : Roselia×Morfonica「星空の夜想曲」ライブレポート 












