2021年2月に予定されていた「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL」がついに2年越しに開催された。総勢8組(オープニングアクトを含めると9組)のグループ、バンドが富士急ハイランド・コニファーフォレストに集結。
イベントタイトルに“ROCK”と冠しているが、ロックというジャンルだけにとらわれない多彩な音楽を楽しむことができる。
会場に集まった観客も身につけている推しグッズの種類が多彩だ。様々なコンテンツのファンが集結しているのがよくわかる。垣根を超えた合同イベントならではの光景だ。

1曲ずつ魅力に触れていきたいところだが、イベント全体で52曲、4時間半にも及ぶボリュームを誇る。琴線に触れた部分をクローズアップしていくので、セットリストについては別途記載するものをご覧いただきたい。

オープニングアクトには公式アンバサダーとしてD4DJよりLyrical Lilyが登場。
清純な可愛らしさと初々しさが特徴的だが、イベント出演やワンマンライブなどをコンスタントにこなして経験値を積んできている彼女たち。眩しい笑顔で届けるそのパフォーマンスは、前座として会場を温める以上の存在感とテクニックを放っていた。4曲とコンパクトなセットリストだが、曲調やパフォーマンスの幅広さを感じられる。特にラストの『人間合格!!!!』のコールレスポンスとクラップで会場が一体になって大いに盛り上がっていた。

客席が十分温まったところで本編1組目、 荘厳な鐘の音と共にfrom ARGONAVISよりFantôme Irisが登場。

1曲目の『銀の百合』から、艶やかで優雅なボーカルと、それを彩るヘヴィなバンドサウンドで、ヴィジュアル系バンドとしての独自の世界観に観客をグッと引き込んだ。

全力を出し切ってかかってこい!

Vo.ランズベリー・アーサー(FELIX役)が煽るたびに会場の熱量が増していく。

テクニカルな速弾きや、艶のある歌声と地を這うようなデスボイスのギャップなど、1組目からロックフェスティバルの名にふさわしいスリリングで圧巻のステージだ。

全6曲を披露し、Fantôme Irisから続いてのMorfonica(BanG Dream!)へバトンが渡された。

象徴的なバイオリンの音色をまとったバンドサウンドが響き渡ることで空気感がガラッと一変する。

コンパクトなセットリストの中にライブ定番はもちろん新曲まで、幅広い曲調のナンバーが盛り込まれており、Morfonicaの魅力を充分に感じられた。キャラクターとしては初々しさや成長が前面に出されがちだが、ステージでの演奏は“成長”から“熟成”の域に入ってきているように感じた。また、演奏の中で客席から自然と大きなコールレスポンスが起こったことも印象に残った。東名阪のツアーライブも控えた彼女たちの飛躍はまだまだ止まらない。

単独での5曲に加えて、Morfonica×Liella!によるコラボステージで「ラブライブ!スーパースター!!」の楽曲『WE WILL!!』が披露された。今回のイベントの大きな見どころの一つだ。

Morfonicaの5人に加えてLiella!のメンバー8人※が登場し、ステージ上がより賑やかになる。

※今回は9人での出演予定だったが、Liyuu(唐 可可役)は体調不良のため出演を見合わせた。

コンテンツの垣根を超えたパフォーマンスは、両グループ(バンド)にとっても、もちろんファンにとっても新鮮なものであったに違いない。カバー曲演奏とも違う楽しさを味わえる、この日ならではのサプライズに会場は大いに盛り上がりを見せた。

続いて登場したのはPeaky P-key(D4DJ)だ。

Let’s do the ‘Big-Bang!’』からスタートし、存在感あふれるボーカル、クールかつ熱いダンス、そして華麗なDJプレイ。持ち味を存分に活かし会場を盛り上げていく。EDMサウンドに身を任せて自然に体が動いてしまい、会場がダンスフロアに変わったような感覚だ。振り付けやクラップ、コールレスポンスと、観客を盛り上げるポイントが随所に盛り込まれている。DJ高木美佑(犬寄しのぶ役)がDJ台から離れ4人でのダンスパフォーマンスに加わり、ステージ左右のウイングまで縦横無尽に動き回ったりと、躍動的なステージングも魅力的だ。アップテンポな7曲をほぼノンストップで披露するフィジカルの強さもPeaky P-keyの“王者感”を感じさせた。

ここで披露されたコラボステージ第2弾はさらにボリュームフルだ。

繚乱!ビクトリーロード(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会×山手響子×犬寄しのぶ×青柳椿×桜田美夢×チュチュ×倉田ましろ)』

この曲はもともと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーが紹介される内容だが、この日はBanG Dream!やD4DJの出演ユニットから代表メンバーが次々と登場し、特別アレンジのラップを披露した。バラエティ豊富な特別コラボステージに、会場のテンションも爆上がりした。

コラボステージから引き続いてバトンを受けるのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ラブライブ!シリーズ)内の3名※だ。

※相良茉優(中須かすみ役)、林鼓子(優木せつ菜役)、田中ちえ美(天王寺璃奈役)。

TOKIMEKI Runners』から大きなコールが客席から巻き起こる。やはりアイドルソングにはお決まりのコールレスポンスで送るエールが付きものだ。7曲のセットリスト中に3人それぞれのソロ曲がテンポよく織り交ぜられ、メンバーの個性が輝く愛嬌たっぷりのステージだ。彼女たちが繰り広げるカラフルな世界観にグイグイ引き込まれていく。個性的な3人だが、ダンスやユニゾンの一体感はさすがと言ったところだ。推しカラーのペンライトを振りながら観客のテンションがさらに上がっていく。

Photo:福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)
©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©ARGONAVIS project. ©2022 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ©2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!! ©BUSHI

続いてはD4DJから燐舞曲が登場!


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