前日の「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023」に引き続き、この日はRAISE A SUILEN(以下RAS)によるライブ「EXCLAMATION HIGHLAND」が、ここ富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催された。やはり開放的な野外ライブでしか味わうことのできない楽しさがある。
今回、第2回全国高校軽音楽部大会「we are SNEAKER AGES」優勝校である近畿情報高等専修学校 軽音楽部がオープニングアクトを務めた。全国の中から勝ち上がってきただけあって非常に素晴らしいステージで観客の心を掴んでいた。
2022年5月に同会場で開催されたRoselia単独ライブ「Episode of Roselia」でも、第1回優勝校のバンドがオープニングアクトを務めていた。高校生という若い世代の実力を知ることができる貴重な体験ができるのも、会場に足を運ぶだけの価値が充分にある。
本編の開演時間を迎えるとアタックVTRでRoselia、RASのメンバーが次々と映し出される。


ハンドル部分の特徴的な形状から、マイクは引き続きSENNHEISER SKM5200-Ⅱ BK-N-JBと見られる。ハンドルの末端部分にはRoseliaらしい紫色のキャップがつけられている。音質はもちろん、激しいステージングにも耐える堅牢な構造もRoseliaのステージにふさわしい。青薔薇があしらわれたストレートタイプのマイクスタンドも印象的だ。持ち前のストレートなハイトーンだけでなく、新曲『Dear Gleam』でのファルセットも魅力的だ。
まずはゲストアクトを務めるRoseliaの登場だ。今回はカッチリとした重厚な軍服タイプの衣装をチョイス。1曲目の『熱色スターマイン』から髪を振り乱しながらアツい演奏を披露し、観客のテンションは全開だ。


トーン・コントロール・ノブが白いキルスイッチ(強制的に音声信号を遮断する機能)に置き換えられている。スイッチを位置見やすくするためにあえて「白」にしているそうだ。ESP M-II SAYO IIをベースに実践カスタムを施した個体が複数あり、その一つだろう。ピックアップはセイモアダンカン製ハムバッカーSENTIENTとNAZGULと見られる。特に低音弦をザクザクと刻むようなリフでは、心地よいソリッドなサウンドを堪能できる。
続いて披露されたのは4月に発売されたばかりの13th Single収録曲『Dear Gleam』。
歌い出しのファルセットから、音程の上下が激しいメロディを自在に歌う相羽の歌唱力が光るナンバーだ。楽器隊のフレーズも全体的に手数が多く難度の高い楽曲だ。


今回はシングルコイルPU(Seymour Duncan SJB-1)搭載のESP BTL LISA IIを使用。『Dear Gleam』のベースソロでは、非常にテクニカルなスリーフィンガーを披露。輪郭のクッキリしたサウンドは速いフレーズでもつぶれたり埋もれたりすることなく、そのテクニックを存分に楽しむことができる。
さらにノンストップで『PASSIONATE ANTHEM』へと続く。イントロにブレイクを入れ「みんな、まだまだいくわよ!」と観客の熱量をさらに高みへと導いていく。続いてRoseliaの代表曲『BLACK SHOUT』も披露された。2番のA〜Bメロでは、楽器隊4人のソロ歌唱パートに相羽のハモリが加わることで、CD音源とは一味違う奥行きと深みが出ているのが聴きどころだ。


スプラッシュシンバルPAiSTe 900 SP10 ROSELIA、スネアドラムdw CL1455SD / Roselia-Ako を含む、dwのCollector’s Series Pure Maple “SSC”のキットと、信頼のおけるおなじみの構成だ。やはり『FIRE BIRD』でビートが高まったときのダブル・ベース・ドラム(ツーバス)のサウンドやプレイが特に魅力的だ。

Roland FA-08(ピアノサウンド用)とRoland JUNO-DS6(オルガン・シンセサイザー系)の2台をセッティング。ソフトでメロディアスなタッチから歯切れのいいロックサウンドまで、彼女の幅広い演奏表現との組み合わせは盤石だ。また、持ち前の非常に高い歌唱力も『BLACK SHOUT』の歌唱パートなどで聴かせてくれる。
ラストはライブに欠かせないアッパーチューン『FIRE BIRD』だ。ステージ照明とペンライトが赤く染まる。重厚かつ疾走感に溢れるサウンドが、会場と観客の心を震わせる。
「Lala,lalala」というコーラスパートでは客席からも力強い歌声が響く。
トータル5曲と、あっという間だがRoseliaの音楽や魅力を存分に届けてRASへのバトンを繋いだ。9月に控えているRoselia 2DAYS単独ライブへ向けての序奏としても最高のステージだった。

そしてお待ちかね、本日の主役RAISE A SUILENメンバーの登場だ。前日の「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023」の衣装とはだいぶ印象が違い、ブラックレザー基調のシックなスタイルだ。ガルパ6周年の衣装がライブにも実装された。

まずは疾走感溢れるナンバー『Invincible Fighter』からのスタートだ。タオル回し、ジャンプ、コールと、1曲目からハイテンションなエクササイズ要素満載の楽曲でぶち上げていく。かつてRoseliaと競演した「Rausch und/and Craziness」を彷彿とさせる。もちろん客席の盛り上がりも激アツだ。
RASのライブではお馴染み、メンバー紹介のインストパートから『DEAD HEAT BEAT』へと続いていく。曲名通りアツアツでスリリングなナンバーで観客をぐいぐい引っ張っていく。どの楽器も手数が多くハイレベルで、2番サビ後の転調が絶妙なフックになっていてクセになる楽曲だ。

写真に写っているのはSPECTOR製EURO4 LX RAS LAYER(4弦モデル)。キルトメイプルの杢目が美しく浮かぶTwilight Amberカラーがステージに良く映える。曲によって5弦モデルへ持ち替えている。初披露曲『狂乱 Hey Kids!!』、『-N-E-M-E-S-I-S-』はどちらも4弦モデルによる演奏だ。持ち前の深く力強い歌声は、彼女の音楽的ルーツにR&Bというジャンルがあったことが関係していると推察できる。
ここでハロー、ハッピーワールド!のカバー曲『ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!』を披露。最近の単独ライブとしては少し珍しい選曲だが、これにはちゃんと理由があることが後のMCでわかる。ハロハピならではの軽やかに跳ねるようなフレーズが楽しい。
さらに『UNSTOPPABLE』、『OUTSIDER RODEO』とエネルギッシュなナンバーを続々と披露。頭が外れるんじゃないかという勢いでブンブン振り乱しながらアツい演奏を見せるメンバーに対して、観客も全力で応戦していた。
Photo:ハタサトシ、福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)
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RAISE A SUILEN
「BanG Dream! 12th☆LIVE」3DAYS開催決定!

2023年11月3日(金・祝)から5日(日)にかけて、「BanG Dream! 12th☆LIVE」の開催が決定! DAY1 : Poppin'Party、DAY2 : MyGO!!!!!、DAY3 : RAISE A SUILENの単独ライブ3DAYS公演。
◆公演名:「BanG Dream! 12th☆LIVE」
◆会場:東京ガーデンシアター
ライブの詳細はこちら
https://bang-dream.com/12th-live
RAISE A SUILEN 11th Single「-N-E-M-E-S-I-S-」2023.6.28 Release!!

RAISE A SUILEN 11th Single「-N-E-M-E-S-I-S-」
発売日:2023年6月28日(水)
<収録内容>
[CD]
1.-N-E-M-E-S-I-S-
2.EXPOSE ‘Burn out!!!’ (English Ver.)
3.Takin’ my Heart (English Ver.)
4.-N-E-M-E-S-I-S- -instrumental-
[Blu-ray] ※Blu-ray付生産限定盤のみ
BanG Dream! 10th☆LIVE DAY4 : RAISE A SUILEN「SOUL ROAR」
<初回生産分限定封入特典>
・BanG Dream! 12th☆LIVE DAY3 : RAISE A SUILEN「REVEAL」最速先行抽選応募申込券
・オリジナルキャラクターカード1枚(全5種)
商品詳細
https://bang-dream.com/discographies/3225