西嶋徹(Contrabass) 使用楽器紹介

Violin-Shaped Contrabass

「元々ヴァイオリンをやっていたこともあって、ヴァイオリンシェイプの楽器がいいなと思っていました」(西嶋)
紫がかった赤褐色のボディカラーもお気に入りだという。

■いつ頃から愛用しているのでしょうか?愛着の理由や気に入っている部分、楽器との出会いなどを教えて下さい。

96年頃に購入しました。コントラバスを初めて間も無くでまだ人から楽器を借りていた頃、知人のベーシストが、「今楽器屋に来ているがいい楽器があるよ」と連絡をくれ、その日かその翌日に見に行って、その場で購入を決めました。元々ヴァイオリンをやっていたこともあって、ヴァイオリンシェイプの楽器がいいなと思っていました。少し紫がかった赤い色も綺麗だなと思って気に入りました。(西嶋)

ペグは各弦単独式。
裏板の仕様はレスポンスの良さに寄与するフラットバックとなっている。
楽器の重量を減らすことでの鳴りに注目した、こだわりの指板。
フェルナンブコ材を使った特注エンドピン。ソケットとテールピースはケブラーコードでつないでいる。

■この楽器のサウンド面での特徴や魅力を教えて下さい。また、独自の調整や改造をしていることがあれば教えて下さい。

割と明るめな音色かと思います。さまざまなジャンルの音楽を演奏する機会があるので、以前は弦高の調整ができるようにアジャスター付きの駒を使っていたこと、調子が悪かったペグを2つ交換したこと以外は特に大きな手を加えず使っていましたが、5年ほど前に現在お世話になっている楽器屋さんに全てお任せして大幅に手を加えていただいたところ、別人のようになりました。アジャスター付きの駒もやめ、指板やテールピースを削り軽量化、弦はTHOMASTIKのsuper flexibleのソロ弦を普通のチューニングで使っています。エンドピンはフェルナンブコの短めの棒を挿し込むシンプルなものです。とにかく反応が早くなり、音色はさらに明るくなり音量もかなり大きくなったと思います。自分の演奏スタイルも大きな影響を受けました。だいぶ慣れましたがまだ弾きこなせていないと感じることがあります。

ちなみに、以前クロサワ楽器で西嶋モデルを作っていただいたことがあるのですが、この楽器を採寸して、それを元に図面を起こしていただきました。(西嶋)

STAFFORD Nishijima Design Customの発売当時のカタログ画像

Sugito SENSITIVE-Series French

120年以上の歴史を持つ国産メーカーSugitoこと杉藤楽弓社のセンシティブ・シリーズをベースにカスタムが施されたフレンチ弓。

■いつ頃から愛用しているのでしょうか?

現在お世話になっている楽器屋さんに勧められて5年ほど前に購入。楽器に大幅に手を加えた後、以前持っていたフランス製のものよりもこちらの方が相性が良くなり、この弓を使うようになりました。同じものを2本持っていて、今回の演奏で使用したのは、折れて修復されたものをサブとして購入したものです。(西嶋)

■サウンド面での特徴や魅力を教えて下さい。

軽く取り回しが楽です。手応えは硬めだと思いますが、その分加えた力の変化がダイレクトに弦に伝わる気がします。小回りが効いて素早い反応ができることは、即興的な演奏をする機会が多い自分にとっては大切な要素の一つです。(西嶋)

西嶋徹

撮影:小野寺将也


Larrivee MONO Case
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