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島津由美(Cello) 使用楽器紹介
Gio Batta MORASSI 1971
イタリア・クレモナの製作家ジオ・バッタ・モラッシ(1934-2018)の1971年製作のチェロ。ジオ・バッタ・モラッシはバイオリン製作における現代イタリア最高権威として、没後の現在でも揺るぎない地位にある。
■いつ頃から愛用しているのでしょうか?愛着の理由や気に入っている部分、楽器との出会いなどを教えて下さい。
17年程前から愛用しています!元々弦楽器マニアな父が知人の紹介でこの楽器を購入してくれました。実は私が演奏するようになる前の数年間は妹が弾いていました!その期間も入れると25年程前に島津家にやって来た楽器です。最初はピカピカでしたが年々傷も増えて、、、家族で大事にしてきた楽器です!(島津)
■この楽器のサウンド面での特徴や魅力を教えて下さい。独自の調整や改造をしていることがあれば教えて下さい。
キラッとした明るさがありながらも、どんな時もスッと馴染んでくれる音色が気に入っています。高音のほうが華やかで印象的だと思っていたのですがここ最近低音も深み渋みが増してきているかなと感じています。年々変化するのでとても面白いです。
弦高は少し低めのセッティングにしています。弦高を高くすることのメリットも音量や音の張りの良さなど沢山あるのですが、今は指板を這って歩けるような低めセッティングが気に入っています。
弦に関して今は上2弦ラーセン、下2弦スピロコアを使っています。以前はオブリガードにどっぷりハマっていた時期もありました。楽器の鳴りも変わってきていますし新しい種類も出て来ているので、ぜひまた他の弦も試してみたいです!(島津)
Stephane THOMACHOT
現代フレンチ弓製作家の第一人者、フランスの人間国宝とも言える「Maitre d’Art(メートル・ダール)」にも認定されているステファン・トマショーの作による弓。Gold/Ebonyという最高級の一品だ。
島津由美
撮影:小野寺将也