2022.5.17-22@下北沢バロンデッセ・ラテアート「ejinyan exihibition AINA ＆ AERI “nature × natural”」会場レポート＆あいにゃん、江嶋綾恵梨インタビュー

2022/6/24

あいにゃんさんの目の色がすごく綺麗に出た写真だなぁと思ってて。ファインダー越しに見た瞬間から「きたーっ!!」「これだーっ!!」と自分の中で思えてシャッターを切った作品です

――次は、江嶋さんのお気に入りの写真にいきましょうか。

江嶋　わたしも、部屋に入って一番最初に目が行くところにお気に入りのおっきい写真を並べていて、その真ん中に一番好きな写真を配置しました。この写真は、窓ガラス越しで撮りました。窓ガラスの向こう側にあいにゃんさんがいて、わたしが窓ガラスの前から撮影をしています。ちょうど光の射しているところを狙って撮ったから、目や手の辺りに上手く光が反射して写っています。ただ、最初は左下のほうが白く飛んじゃっていたから、それが嫌で、とっさに黒のカメラストラップを白く飛んでしまう部分に入れて撮影をしました。結果、服の色味も上手く出せたなと思います。

あいにゃん　あそこの黒い部分、カメラのストラップを使ったって言わないと絶対にわからないよね。

江嶋　　あとで黒く処理することも出来ますけど、今回のわたしのテーマがnaturalだったから、撮影のときに出来る工夫をしながら、極力自然体の状態で撮りたかったんですよね。それは、肌の質感もそう。もともとお肌の綺麗な方だから、そこは光の加減などを上手く使いながら、極力いじらずに自然な肌感を活かして撮れたなと思います。

そしてもう1枚が、ちょうど夕陽の出た時間帯に撮った写真になります。撮影をした日は、そんなに天気の良い日ではなかったし、夕陽もそんな長い時間出ていたわけではなかったんですね。だから、夕陽が出たのを知った瞬間、バタバタと準備をして撮ったのが、この写真です。あのときは、右目や左目、口元、手など、次々とピントを合わせる場所を変えながら短時間で撮りました。何回かやっていく中で、右目にピントを合わせたときの写真に「きたーっ！」と感じて撮った、そのときの写真がこれなんです。

あいにゃん　あのときは、そんなにシャッターを切っていなかったよね。

江嶋　そうなんです。夕陽を効果的に使いながら、急いで7枚程撮影をした中の、まさに奇跡の1枚です。あいにゃんさんの目の色がすごく綺麗に出た写真だなぁと思ってて。ファインダー越しに見た瞬間から「きたーっ!!」「これだーっ!!」と自分の中で思えてシャッターを切った作品です。この写真は絶対に白枠の中に入れて飾りたくて、額縁も白枠を使いました。

あいにゃん 白い余白があるところも、いいよね。

江嶋白い枠を使うことで、より美術館に飾ってある写真のように思えていいなと思って、そうしました。

あいにゃん わたしのお気に入りの写真ですが、このブロックにあるキャンバス地の写真たちです。「えじにゃん個展」は、絵と写真がコラボした場で、わたしはキャンバス地を使って描くことが多いから、えじちゃんが「キャンバス地を使って写真を作った」と言ってたから、見るのをすごく楽しみにしていました。このブロックにある写真は、ちょっと目線を外していたり、漫画のワンシーンのようなイメージで撮ったり。他にも、遠くを見ている感じや少し儚げにうつむいたりなど、どれも凄く雰囲気があって、わたしはこのブロック全部の写真がお気に入りです。