ライブレポート

BRIDEAR
INTO THE DARK FOREVER-TOKYO-
2021年11月14日(日)@渋谷TSUTAYA O-WEST

こういうコロナの状況なのでいろんな不安があって、ヨーロッパツアーも始まるまではどうなるかわからなかったけど、終わったときにはすごく手ごたえを感じて帰ってきました。今回の凱旋ツアーはひさしぶりに日本でちゃんとライブができるし、海外公演で得たものをみなさんにお伝えできるのが楽しみで、ワクワクしながら回ってるんです」とライブ後半で語っていたKIMI(Vo)。その言葉どおり、BRIDEARはヨーロッパツアーを経て成長を遂げたバンドの姿を存分に見せてくれた。

2012年に福岡で結成された5人組のガールズロックバンド、BRIDEAR(ブライディア)。現メンバーになったのは2019年で、これまでに海外でのライブを50公演以上実施している。今年9月から10月にかけては、クラウドファンディングでの協力も受けヨーロッパツアーを敢行。コロナ禍ゆえのアクシデントがあったりと激動の内容だったものの、各地で盛況を博し見事に完走してみせた。この『INTO THE DARK FOREVER』は東名阪を回る国内凱旋ワンマンツアー。本稿では、11月14日(日)に東京・渋谷TSUTAYA O-WESTで行なわれたファイナルの模様をレポートする。

最新アルバム『Bloody Bride』の冒頭を飾るインスト曲『Deep Blue』をSEに、チェック柄の衣装およびリボンを身に着けたメンバーが登場。NATSUMI(Dr)のカウントに続いて凛々しい雄叫びが放たれ、『Daybreak』で勢いよくライブが始まった。英語詞を情熱的に歌うKIMIのボーカル、MISAKI(Gu)とAYUMI(Gu)による速弾きやタッピング込みのメロディックなツインリードはのっけから絶好調で、現代の無感情さを日本語詞で辛辣に綴った『Dimensions』になれば、キャッチーなメタルサウンドとともにHARU(Ba)の活き活きとしたコーラスが映える。スタンディングのオーディエンスも拳を振り上げ、息の合ったハンドクラップで応えていく。

ヨーロッパから帰ってきて、先週は大阪と名古屋で凱旋ツアーを行ない、無事に東京を迎えることができました。本当にありがとうございます! (新型コロナウイルス感染防止対策として)まだ床にマス目がある状態ですが、椅子は置かない仕様にできて、いつものライブにちょっと近づいた感じなのでね。今回のツアーでいちばん大きな会場だし、私たちもすごく楽しみにしてきました」というKIMIのあいさつ後も、ゴリッとヘヴィに迫る『IGNITE』など屈強なナンバーの数々を繰り出すBRIDEAR。HARUのデスボイスが随所で炸裂したり、NATSUMIのツーバスがパワフルに轟いたりと、いいスパイスがどんどん効いてくる。『The Moment』『KESHIN』へと続く中、シンセサウンドの同期も取り入れつつ、ジャーマンメタルや北欧メタルのテイストを汲んだ鉄壁の演奏で魅せる、そのポテンシャルの高さに圧倒されるばかり!

中盤のMCでは、激動のヨーロッパツアーを感慨深く振り返るメンバー。帰国後は隔離期間が課されたりと大変なことも多かったけれど、「向こうではライブ前にごはんが出るんですよ。やさしさが沁みたよね?」(KIMI)、「楽屋にマッシュルームのたき込みごはんが入った炊飯器やシチューが運ばれてきてね。会場のスタッフの奥さんなのかな? わざわざ作ってくださってて、家庭の味ですごくおいしかった。こういう時期にもかかわらず、来てくれてありがとうって雰囲気がめっちゃあって。日本のファンの方もみんな快く送り出してくださって嬉しかったです」(HARU)と、充実したツアーだった旨を伝えた。

ヨーロッパツアー前にクラウドファンディング支援を受けてMVを作った楽曲『BRAVE NEW WORLD REVISITED』は、この東名阪で日本初披露となった。寺院で響くような崇高な鐘の音から始まり、どっしりとしたビートを中心に、妖艶なピアノなども加えながらドラマティックに展開する、「ファンへの感謝やエンタメがんばっていこうよっていう気持ちを込めた」(KIMI)8分弱の大曲だ。MISAKIとAYUMIがフレーズを繋ぐギターソロの黄金コンビネーションをはじめ、メンバーの個性が美しく際立つとともに、スケールの大きさでバンドの進化をも窺わせてくれる素晴らしい演奏だったと思う。

その後も、光が降り注ぐムードと包容力に富んだメロディで聴かせたミディアムナンバー『Starlight』、重厚感のあるメタル歌謡『Ghoul』、『鏡の国のアリス』をモチーフにした『MIRROR』、BPMをグッと上げて駆け抜けた『Glitter』、《ここから始まる》というメッセージが輝かしく響いた『Sick』など、目の覚めるようなアンサンブルでオーディエンスを熱狂させた彼女たち。ダークファンタジー調のキラーチューン『Bloody Bride』では、アイアン・メイデンのエディを思わせる巨大モンスターマスコット“Brideちゃん”が不穏なサイレン音に乗って現れステージを練り歩く。そんな飛び道具的な演出でも会場を痛快に沸かせた。

そして、アンコールを《繋いだ手を強く握ったまま誓おう》と今後への願いも込めた『Again』で締め、最後はメンバー全員がファンにあらためて感謝の言葉を述べた。凱旋ライブをやり切って、自信と喜びの表情を浮かべた5人。来年の動きにも注目していきたい。

みなさんのご支援のおかげで念願のヨーロッパツアーに行けて、ファイナルをO-WESTさんでやれました。本当にありがとうございました」(MISAKI)

海外に行ってみると、今日が明日がどうなるかわからないという状況が常にあって。そんな中で乗り越えられたのは、海外の方の応援もそうだけど、日本のみなさんがTwitterとかでくださるメッセージが大きくて。それが何よりもいちばんの支えになってました」(HARU)

ヨーロッパツアーは正直もう無理なんじゃないかなと思ってたんですけど、みなさんのおかげで新曲を出せて、無事にツアーへ行けて、今日のライブもいつもみたいな感じに戻りつつあるのがすごく嬉しいです」(NATSUMI)

今日は来てくれてありがとうございました。ヨーロッパツアーはめちゃくちゃ大変だったんですけど、技術的な面はもちろんのこと、メンバー間の絆が深まったと思ってて。日本に帰ってきてそれを見せられる場が作れてよかったです」(AYUMI)

コロナ禍になって誰もが大変なときなのに、私たちのことをクラウドファンディングで応援してくださって、会場にこうやって足を運んでくださって、物販でグッズを買ってくださって、いろんな面で助けてもらってます。あとはお手紙をいただいたり、Twitterのつぶやき、YouTubeの書き込みとか、みなさんのメッセージはすべて受け止めてるので。これからもBRIDEARをよろしくお願いします!」(KIMI)

撮影:井出眞諭
取材・文:田山雄士

《SET LIST》
  1. 1.Daybreak
  2. 2.Dimensions
  3. 3.IGNITE
  4. 4.The Moment
  5. 5.KESHIN
  6. 6.BRAVE NEW WORLD REVISITED
  7. 7.Starlight
  8. 8.Ghoul
  9. 9.MIRROR
  10. 10.Ashes
  11. 11.Glitter
  12. 12.Sick
  13. 13.Bloody Bride
  14. EN.Again
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