誰もが荒ぶる感情を振り乱し、BRIDEARと共に絶頂の頂きの上で興奮をむさぼり食らっていた。

主に欧州を軸にしつつ、世界を舞台に活動を続けているBRIDEAR。彼女たちが、11月25日と26日に代官山SPACE ODDで「BRIDEAR LIVE 2023 2DAYS IN TOKYO」と題した2 DAYS公演を行った。11月25日の公演を、Day1『デッド・オブ・ナイト』、 11月26日の公演を、Day2『デイブレイク』と命名。それぞれ異なる内容で行った。ここでは、1日目となるDay1『デッド・オブ・ナイト』公演の模様をお伝えしたい。

スペイシーでハードな映像とSEが同時に流れだす。フロア中から沸きだすクラップ。舞台の上にメンバーが次々と姿を現すたびに、フロア中から沸き上がる歓声。高まる期待、熱く鳴るクラップ。そして…。

場内中に荒ぶる音が響き渡る。KIMIの煽りと『Ghoul』の始まりにあわせ、フロア中から無数の拳と絶叫が沸きだした。その声もエナジーに変えながら、KIMIはモニターに左足を乗せ、身体を前のめりに、観客たちへ挑みかかる様で煽りだす。AYUMI、MOE、HARUの3人も、身体と気持ちを前へ前へと向け、暴れ騒ぎたい観客たちを荒ぶる音で挑発し続ける。冒頭からこの空間には、熱情した空気が渦巻きだす。満員の観客たちが欲するのは、理性をぶち壊し、ここではない世界へと連れだす最狂の音楽。事実、魂の奮い立つライブが、目の前には広がりだしていた。この日のドラマが、ここからどんな風に描き出されるのか楽しみになる始まりだ。

流れだしたギターのリフメロが胸を熱く揺さぶる。演奏を止めることなく、『Eyes of Doubt』へ。KIMIは雄々しい声を張り上げ、懐深い姿を見せながら、観客たちを熱狂の世界へ巧みに導いてゆく。AYUMIとMOEが並んで音を響き渡らせる様も、胸を熱く騒がせる。KIMIの声にあわせ、フロア中から突き上がる拳と雄叫び。拳と拳を、魂と魂をぶつけあうバトルが、早くもこの空間には生まれていた。

頭を振り乱し、声を上げるKIMI。激しく音を刻む荒ぶるリフメロに乗せて『The Moment』が飛びだした。彼女たちは、観客たちのハートを激烈な音で次々と切り刻む。サビで高揚し一体化した景色も見せながら。でも彼女たちは、終始攻撃の手を緩めることはない。間奏で響かせた、AYUMIとMOEによる2本のギターの音が激しくも美しく交錯する。落ちサビで生まれた、高揚した雄大な音の景色。そこからエンディングに向かって、激しく攻める攻撃的な姿。メンバーも観客たちも、共にヘドバンに興じるのも納得だ。

次のブロックは、2本のギターがユニゾンでリフを響かせてスタート。流れだした『Determination』に乗せて、フロア中の人たちが声を張り上げ、拳を突き上げる。KIMIと観客たちが歌声を交わしあう場面も、気持ちを掻き立てる嬉しい要素。ガンガンに熱を上げる歌声と激しい演奏に導かれ、フロア中の人たちもビートに合わせて拳を突き上げ、ヘドバンに興じてゆく。KIMIと観客たちの歌のやりとりに触れていると、互いが熱狂を求めあい、共に興奮と恍惚の世界へ突き進もうとしてゆく思いが伝わってくる。だから、冷静でなどいられなくなる。

NATSUMIのドラムカウントを合図に、AYUMIのギターが悲痛な音を響かせる。ベースのHARUのデスボイスとKIMI の歌声が巧みに絡みあい、『Awakers』を通して、この場にいる観客たちを深く黒い奈落の世界へと引きずり落とす。重厚かつ唸りを上げるダークでヘヴィ&グルーヴィなロックサウンドが身体を激しく揺さぶる。誰もが舞台の上からあふれだす音の唸りに溺れるように、身体を大きく揺らし続けていた。

AYUMIの掻き鳴らすギターの音に乗せ、『MIRROR』が飛びだした。さらにヘヴィ&ダークに、BRIDEARはこの場にいる人たちを黒い熱狂渦巻く世界へと連れ出す。サビで雄々しく高揚した歌声を響かせるKIMIに向け、思いを捧げるように突き上がる拳・拳・拳。雄大かつスケール大きな楽曲が生み出す唸りの中へ、このまま溺れてしまいたい。間奏での攻めたプレイを含むAYUMIの攻撃的なギターの旋律も、気持ちを揺さぶる嬉しい感情の音色だ。徹底して激しく攻めたてる姿が、胸を熱く騒がせる。

荘厳かつ暗鬱な音色が場内中に響き渡る。BRIDEARは、ダーク/ラウド/シンフォニックな『BRAVE NEW WORLD REVISITED』を通し、この空間に異境な世界を描きだす。まるで魔界の語り部となったかのようなKIMIの歌声へ導かれるように、楽器陣も重厚かつ激烈な音を刻みながら、荘厳な世界へ切なくもドラマチックな色を塗り重ね続ける。雄大な音が舞台の上から襲いかかるたびに、観客たちも身体を大きく揺さぶり続ける。HARUのグロウルとKIMIの伸びやかで澄み渡る歌声が交錯しあう様も、嬉しい刺激だ。曲が進むごとに、重厚さと激烈なドラマが赤黒い色を持って目の前に広がりだす。この曲の間中、観客たちはBRIDEARが創出した異境の物語へどっぷりと浸り、その世界へ痛心地よく溺れていた。荘厳シンフォニックなドラマを歌声と演奏の絵筆を持って作りあげるその様は、まさに胸を打つ感動だ。

AYUMIとMOEの奏でる、メロディアスなギターの旋律が胸をグッと締めつける。BRIDEARはミドルメロウかつ美しくもドラマチックな展開を描く『Starlight』を演奏。激しく攻めたてる物語の間に、歌声と演奏で気持ちを美しく浄化する楽曲を届けてくれたのが嬉しい。KIMIは、ひと言ひと言に思いをグッと込めて歌う。彼女の気持ちを、演奏陣が美しくもどっしりとした存在感を放つ粒だったメロやリフで押し上げる。その歌声や演奏に共鳴した人たちが手を高く掲げ、その手を揺らし、5人に思いを届けていた。

AYUMIとMOEの織りなす、美しくも哀切なギターのメロディーが交錯しあう。その上で、KIMIが揺れ動く気持ちのままに澄み渡る歌声を響かせる。そこから、楽曲は激烈なリフビートを刻みながら駆けだした。BRIDEARは『Side of a Bullet』を通し、ふたたび感情のアクセルをグッと踏み込み、これまで以上に生々しくも感情的な歌声やドラマチックな演奏を響き渡らせる。お立ち台に左足を乗せ、前のめりの姿で歌うKIMI。彼女の歌声を、HARUのグロウルが押し上げる。美しく、激しく、でも刹那浪漫な香りも演奏陣は描きだす。この曲でも観客たちは、激烈でドラマチックな展開を次々と創り出す音世界へと魅了され、拳を振り上げながらも恍惚を覚えていた。曲が進むごとに流れるように高揚し続けるドラマチックな演奏。KIMIとHARUが、舞台の上で互いに顔を見合せあう姿も印象的。美しい唸りを上げて螺旋のように駆け上がる演奏は、熱狂へと向かってどんどん高く渦巻いていった。

飛びだしたのが、NATSUMIによるドラムソロ。彼女は切れ味鋭くもタイトな、でも、弾けた音を次々と叩き付ける。激しく振動するツーバスのリズムに乗せ、止まることなく雷鳴のような音を叩きつける。途中からCozy Powellがよくドラムソロで使用していたチャイコフスキーの序曲『1812年』に乗せて演奏。背景に虹の映像を映しだすところも心憎い演出だ。シンフォニックで華やかな楽曲の上に、エッジ鋭くも荒々しい音の彩りを描き加えるNATSUMI。楽曲とドラムの演奏が巧みにシンクロしながら、さらに壮大かつ興奮を呼び起こすドラマを描きだしていった。

ドラムソロのエンディングに演奏陣が乗っかる形で、次のブロックへ。AYUMIとMOEのギターが、魂を熱く騒がせる美しいメロリフを奏でだす。感情を激しい高揚へと導く『IGNITE』の登場だ。KIMIに煽られるままに、フロア中の人たちが雄々しい声を張り上げ、拳を突き上げ続ける。重厚なリフの応酬と、拳を高く突き上げ歌い叫ぶKIMIの姿に向け、フロア中の人たちが感情を剥き出しに暴れ騒ぐ。MOEの美しくも気高きギターソロ、AYUMIも攻撃的かつメロディアスなソロプレイを見せてゆく。フロア中からは、ずっと荒ぶる声と拳が突き上がり続けていた。さぁ、もっともっとイクとこまで連れていってほしい。

NATSUMIの凄まじいツーバスのドラムプレイから、美しくも激しく高揚したドラマを描くように『Road』が飛びだした。とても気持ちをエモく沸き立てる楽曲だ。誰もが、美しくも攻撃的な演奏に刺激を受け、身体を激しく揺らしながら騒ぎ続ける。間奏ではAYUMIとMOEが背中あわせでギターをユニゾンでプレイしてゆく様も登場。終盤に向け、さらに荒ぶるNATSUMIのドラム。HARUも重厚なビートを刻みながら、熱情したままに走り続ける演奏へさらに熱を加え続けていった。

BRIDEARは最後に『Bloody Bride』を叩き付け、フロア中を無数の拳が突き上がるカオスな景色に染め上げた。舞台中央では、4人がぎゅっと一つになり演奏する姿も見せていた。笑顔で観客たちを煽っていたKIMIの姿も、嬉しいインパクトだ。AYUMIとHARUが顔を向きあい演奏する場面も印象的。間奏で、メンバーと観客たちがヘドバンしてゆく姿も嬉しい衝撃だ。終盤には、BRIDEARのゆるキャラならぬデスキャラの巨大なモンスターマスコット“Brideちゃん”も登場。KIMIに寄り添いながら、観客たちを煽り続ける。何より、興奮と高揚の道へと突き上げ続けた歌と演奏に、ずっと魂が嬉しく奮い立っていた。

感情を熱く、華やかに高揚へと導くメロディックでハードな『Again』からアンコールはスタート。胸を揺さぶるエモくメロい歌を魅力に、彼女たちは満員の観客たちの心と身体の両面を揺さぶり、激しくも温かい演奏でギュッと抱きしめてくれた。身体を揺さぶり、胸の奥底から思いを振り絞り感情のままに歌うKIMIに向け、無数の拳が突き上がる。心をくすぐる歌の風を受けて気持ちが高ぶれば、ユニゾンでリフメロを奏でるAYUMIとMOEのギター陣にも高ぶる感情のエールを送りたい。BRIDEARが作り上げるメロハーの衝撃、とてもとても心地よい。

「まだまだ暴れ足りないよな!!」の声を合図に、BRIDEARは最後に、長きに渡りライブに熱狂を描き続けてきた、勇壮かつドラマチックな物語を描き出す『Light In The Dark』を叩きつけ、観客たちの頭をガンガンに揺さぶりだす。お立ち台に足を乗せ、今にもフロアへ飛び込まんばかりの姿で絶唱するKIMI。彼女の熱情した思いをHARUのデスボイスが、さらにグッと押し上げる。メロディアスな表情と、激烈なリフメロが巧みに交錯しながら、演奏は激しい音の唸りを上げ、とぐろを巻くように上がり続ける。その様へ向け場内中の人たちも荒ぶる声を上げれば、AYUMIとMOEが背中合わせで繰り出す美しくも激しいリフメロに刺激を受け、フロア中の人たちが体を揺らし拳を上げる。誰もが荒ぶる感情を振り乱し、BRIDEARと共に絶頂の頂きの上で興奮をむさぼり食らっていた。

これが、世界を震撼させた衝撃。それを味わえたことが、素直に嬉しかった。

取材・文:長澤智典
ライブ撮影:Yutaka Umetsu

《SET LIST》
  1. 1.Ghoul
  2. 2.Eyes of Doubt
  3. 3.The Moment
  4. 4.Determination
  5. 5.Awakers
  6. 6.MIRROR
  7. 7.BRAVE NEW WORLD REVISITED
  8. 8.Starlight
  9. 9.Side of a Bullet
  10. 10.ドラムソロ(Cozy Powell トリビュート)
  11. 11.IGNITE
  12. 12.Road
  13. 13.Bloody Bride
  14. -ENCORE-
  15. EN1.Again
  16. EN2.Light In The Dark
BRIDEAR

LIVE Album『AEGIS OF LONDON…LIVE!』Now On Sale!!

2022年9月10日、ロンドンのBoston Music Roomで行われた‘Decide To Survive’ ヨーロッパツアーのライヴの模様を収録したライヴアルバム!! ミックスとマスタリングはHAMMER FALLやArch Enemyなどを手掛けたFredrik Nordström (フレドリック・ノルドストローム)が担当。日本盤のみボーナストラックとして新曲『Eyes of Doubt』収録。
価格:税込 ¥3,000 (税抜 ¥2,727)
品番:IYT-101
レーベル:IYT RECORDS
発売日:2023年3月10日
CD購入はコチラ
デジタル配信はコチラ

4th Full Album 『AEGIS OF ATHENA』Now On Sale!!

古代ギリシャ神話、都市の守護女神アテナが持つ聖盾「イージス」。今も続くコロナ危機に、人々を鼓舞する音楽の力を信じ世界が一つになって立ち向かおう。そのテーマを掲げたエイベックス第3弾アルバム!!

価格:税込 ¥3,300 (税抜 ¥3,000)
品番:AVCD-96947
レーベル:avex tax
発売日:2022年4月20日

CD購入はコチラ
デジタル配信はコチラ


Larrivee MONO Case
BlackSmoker_BM_MISA BS FUJI 聖飢魔II&DHC
Zemaitis Chay LOVEBITES digimart
DIXON Orange×ひなっちFOLDING CHAIR Fishman Loudbox Micro