2023年11月25日、26日の2日間に渡って代官山SPACE ODDでワンマンライブ「BRIDEAR LIVE 2023 2DAYS IN TOKYO」を開催したBRIDEAR。
Day1『Dead Of Night』公演はライブレポートと使用楽器・機材紹介を掲載したが、Day2『Daybreak』公演はメンバー自身にライブを振り返り語ってもらう“セルフレポート”という形でその模様をお伝えしたい。
Day1『Dead Of Night』レポートはこちら
―Day1はライター長澤氏のレポートで熱狂の様子が伝わってきました。Day2に挑む当日の気持ちや、ライブが終わっての率直な感想・自身としての特筆すべき事柄があれば教えて下さい。
KIMI:2日連続でワンマンライヴできることが幸せだなあと素直に感じました。1日目を終えた後、やりきった満足感はありつつもまだまだやり足りない!という気持ちでした。ファンのみなさんからたくさんのパワーをもらったからだと思います。2日目はがむしゃらに全部出し切りました。
2Daysを終えた時は、終わってしまった寂しさもありましたが、「ツアーをしたい!」と感じ、次のライヴを想像して、早くまたファンの皆さんに会いたいなー…と思いました。
AYUMI:Day1はBRIDEARの「ベスト・オブ・ベスト」のセトリで挑みました。BRIDEARの「ベスト」というのは、”BRIDEARにしか演れない”という意味も込めており、その1つとして初めて長尺の変拍子がある曲の二大巨頭である『Side of a Bullet』と『BRAVE NEW WORLD REVISITED』を同日のセトリに組み込みました。実際にやって終えてみたら、本当にBRIDEARらしいライヴになったと感じましたし、それと同時にDay2にも来てくれるお客さんからの期待もひしひしと感じました。
Day2には、私が加入する前の作品である『NO SALVATION』もセトリに入っていたので、現メンバーで演奏することによって昔から応援してくれている方にも現在のBRIDEARをもっと好きになってもらいたい!という個人的な強い気持ちもありました。終えてみたらすごく特別な内容になったなと思いましたし、「ワンマンライヴに行ってよかった」と思ってもらえてるかなと思います。
MOE:Day2に向け、セットリストやパフォーマンスに新たなアプローチを取り入れ、予測不可能で新鮮な体験をお見せしたいと思っていました。ライヴ終演後には、これまでとは異なる喜びと充足感を感じました。ワンマンを行うたびに新たなステージに向けて進化しているという実感がありました。
HARU:みんなが最高でした!本当にアツい1日だったと思います。海外からお越しの方が多くいらっしゃって、日本のファンの方との交流ができている様子も見えて、すごく嬉しかったです。
そして今回セットリストをとても悩んだのですが、アツくなっている会場を体感して、ギリギリまで試行錯誤を重ねてよかったと思いました!個人的なところでは、Day1の機材セッティングの時からステージの使い方を考えてセッティングしまして、これが上手くいった!と思っています。
NATSUMI:この日のためにセトリや繋ぎをたくさん考えて、個人練やバンドリハーサルをたくさん重ねたので、当日はファンのみんながどれだけ楽しんでくれるか楽しみでした。2日連続のワンマンライブはとにかく体力勝負で、筋肉疲労をどのように2日目に残さないかを考えてケアしたりしました。2日目のライヴ半ばで軽く肉離れを起こしましたが、何とか最後まで足は持ってくれて、最高のライヴにすることができました。
―両日セットリストが異なっておりますがどのような考えだったのでしょうか?
それに関する個人的な思いや解釈、実際にやってみてのファンの皆さんのリアクションや感想を教えて下さい。
KIMI:1日だと詰め込みきれない楽曲たちを2日間にわけてお届けできたので、みなさんにも喜んでもらえたんじゃないかなと思います。
1日目は王道というか、BRIDEARとはこういうバンドです!というライヴにしました。2日目はさらに踏み込んだディープなBRIDEARも混ぜ込みました。バンドのカラーとメンバーの個性を濃く出せたと思います。2日目は久々にライブで演奏する曲もあり、イントロでお客さんの歓声がよく上がっていたように感じます。
AYUMI:2日目は各地で様々なイベントやライヴが行われていたそうですが、来てくれた人に「今日BRIDEARを選んで良かった!」と思ってもらえるような、コアなファンにも喜んでもらえるようなセトリになっていると思います。
個人的なことですが、私の曲はミドルテンポの曲が多く、なかなか対バンのライヴでは演奏できないので……。ワンマンライヴでこうやって演奏できるのはとても楽しいですし、終演後に来てくれた方のSNSを見て「『Mirror』が聴けて良かった!」とか書いてあると本当に嬉しいです。
MOE:Day1はベスト・オブ・ベストとも言えるセットリストを披露し、迫力あるメタルの核心に迫りました。Day2ではよりエモーショナルな面に焦点を当て、バラエティ豊かな楽曲で私たちの音楽の多様性を感じでいただけるようなライヴにしたいと考えていました。両日ともモッシュや声援が鳴り響き、ファンの方々と共に作り上げていくようなライヴになったと感じました。
HARU:2日間でやりたいことがあり過ぎて、私も他のメンバーもいろいろと提案したくなっちゃうんですよね。でもライヴとしての流れを重視してまとめていきたいので…セトリが確定するまでが大変でした!当初は、全てが異なる曲で流れも違う内容になる予定でした。しかしワンマンでは海外からのファンの方などなかなか普段ライヴへ足を運べないような方もいらっしゃると考えると、やはり定番になっている曲を両日組み込んでいこう!と決まり、Day1は、これがBRIDEARだ!!!!!!といえるセットリスト。
Day2は、普段ライヴで演奏することが少ない曲を混ぜながら、新しい可能性や見せ方を探していけるようなセットリストになったかと思います。
『Awakers』のような曲は、セトリへの入れ方によってとても良いアクセントになるはず!とずっと思っていたので、イントロで歓声が聞こえた時には「よし!!!!」と、このアクセントはまたやりたいなとライヴを通して確信した気がしました。
Day2で、ひさしぶりに演奏した『NO SALVATION』や初期からの曲については、細かいアレンジを現メンバーで変えています。本当に気付かないような所でも、ライヴでの聴こえ方が良くなるようになっています。こうやって曲が洗練されていくのも、懐かしさとともに面白さを感じました。
NATSUMI:私がもしお客さんだったら「両日違う曲が聴けたら嬉しいな」って思うのと、旧曲を交えてのライヴは昔からのファンのみんなにも喜んでもらえるかなと思い、両日違うセトリで挑みました!ファンのみんなも楽しそうにしてたし、私達も普段やらない曲をやって気持ちがいつも以上に引き締まったので、やって良かったと思います!
―Day1を終えて、なにか個人的に微調整した事柄があれば教えて下さい。
KIMI:ワンマン2Daysということで、2日目に向けて睡眠をしっかり取って喉を休ませました。ストレッチもしっかりやって次の日に備えましたね。体が疲れているとすぐ声に影響が表れてしまうので、そこは常に気をつけています。
AYUMI:ギター周りはDay1の録音を聴いたら音作りがとても良かったので、その調子であまり変更はしていません。ただDay1の爆音のおかげで耳の調子は変わってしまったので、モニター環境だけ微調整しました。
MOE:特にAYUMIとのギターのユニゾン感をより重視し、バンド全体としての一体感を向上させるよう心がけました。また、ライヴでの動きやパフォーマンスについても意識的に微調整し、ライヴならではの魅力を出せるよう追求しました。
HARU:フロア側からの見え方をスタッフさんに聞いてみて、「この曲での立ち位置をこうしよう」などメンバーと確認してDay2へ挑みました!あとは…ベースをDay1とDay2で持ち替えてみました。せっかく2Daysあったので!!
―2Daysを終えた事でご自身の成長や変化など、今後に向けてのいま感じている思いを教えて下さい。
KIMI:今回メンバーと何度も話し合って考えて考えてライヴを組み立てたのですが、終えてみるとさらに色々なことがやれそうだなと思えました。そして自分自身にも伸びしろを感じました。これからまだまだ大きくなれそうです。今感じているのは、もっともっとライヴをしたい、ツアーをしたい!ということですね。
AYUMI:2Daysを終えて、反省もありますが、純粋に「お客さんと楽しもう・楽しませよう・楽しさを伝えよう」とできていることが、今回はより成長したと感じました。ライヴに来てくれる方、応援してくれている方のおかげで、ライヴ中に演奏を通じてみんなとたくさん対話できていて、1曲目から最後の曲まで自分がエネルギーをもらっているなと感じます。これからもBRIDEARについてきてくれるみんなにたくさんのことを伝えたいし、伝えられるギタリストでありたいです。
ニューアルバムも最高傑作にするので楽しみにしていてください!
MOE:ワンマンを終えて、ファンの方々との共有や楽しみを大切にする気持ちが一段と強くなりました!今後は、さらなる音楽的挑戦やパフォーマンスの向上に焦点を当て、バンドとしての進化を続けていきたいですね。
HARU:ステージの使い方や、私達とオーディエンスのみなさんとの目線にこだわりました。これは、夏に大先輩方とライヴをたくさんしながら見つけた課題であり目標でした。今後の海外での動きも決まっているし、演奏だけではなくもっと広い視野でライヴを作っていくことをもっと突き進めていきたいと思いました。
スウェーデンでのレコーディングも発表できたので、次のステージに向けて気合いの入るライヴになりました!
NATSUMI:ドラムをやってるとライヴでの怪我は日常茶飯事ですが、アクシデントを周りに気付かれることなくこなせたことは成長したのかなと感じました。気持ちも日々強くなっているなと感じます。最近はライヴでの緊張も楽しめるようになってきて、パフォーマンスの余裕が出てきたことを実感しています。
今後は今よりもっと迫力があったり、みなさんが楽しめるパフォーマンスを考えてライヴに導入していきたいです!
ライブ撮影:Yutaka Umetsu
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BRIDEAR
BRIDEAR LIVE 2025 『Into the World Forever Tour II』開催決定!
BRIDEAR LIVE 2025 『Into the World Forever Tour II』
2025年
4月19日(土) 名古屋 Heartland
4月20日(日) 大阪 OSAKA MUSE
4月27日(日) 東京 渋谷WWW
各会場 開場17:00 開演17:30
前売¥4,500 当日¥5,000 1drink別途オーダー
《チケット一般発売 》
2025年3月15日〈土〉10:00-
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスにて発売開始
《youtube メンバーシップ先行〈チケットぴあ〉》
2月15日(土)10:00-2月23日(日) 23:59
《プレイガイド先行》
3月1日(土)10:00-3月9日(日) 23:59
※東京公演のみ
クリエイティブマン3A会員先行
2月24日(月)15:00(モバイル18:00)~2月28日(金)18:00
詳細はこちら
https://bridear.jp/event/bridear-live-2025-%e3%80%8einto-the-world-forever-tour%e2%85%b1%e3%80%8f/
New Full Album『Born Again』Now On Sale!!
BRIDEARがFredrik Nordström(フレドリック・ノルドストローム)のプロデュースによる新作『Born Again』を2024/6/28にリリースした。
Fredrik Nordström(フレドリック・ノルドストローム)とは、HAMMERFALL、ARCH ENEMYのプロデューサーとしても知られる実力者だ。
このレコーディングはスウェーデン・イェーテボリにあるStudio Fredman(スタジオ・フレッドマン)にて3週間に渡り敢行され世界と戦えるサウンドを目指し製作されたという。
アルバム『AEGIS OF ATHENA』(2022年)以来約2年振り、通算5作目のスタジオ盤フルアルバムとなる期待大の大作だ。
MOEのアルバムレコーディング参加は今回が初、1曲目の先行シングル『Still Burning』がそのMOEの作曲した曲と言うのも更に強力になった証だと思われる。
前作『AEGIS OF ATHENA』では2曲を作曲したAYUMIは本作『Born Again』では4曲の作曲の他、2曲の作詞に挑戦している事も新境地に踏み出した勢いを感じる。
10曲目『Die Like This』にはスウェーデンのヘヴィメタルバンドDream EvilのボーカリストNick Nightもゲストボーカルとして参加している。
BRIDEAR『Born Again』
2024年6月28日発売
<収録曲>
01. Still Burning (Music: MOE Lyrics: KIMI)
02. Braver Words (Music: AYUMI Lyrics: KIMI)
03. Born Again (Music&Lyrics: AYUMI)
04. Cult (Music&Lyrics: KIMI)
05. Empty Mind (Music&Lyrics: AYUMI)
06. Scar of Reunion (Music&Lyrics: KIMI)
07. Real is Real (Music: AYUMI Lyrics:KIMI)
08. Fight it Down (Music: MOE Lyrics:KIMI)
09. No Angels (Music: HARU Lyrics: KIMI)
10. Die Like This (Music:MOE Lyrics:KIMI)
Psychomanteum Recordsより全世界発売に先立ち日本盤がリリース。
先行シングル『Still Burning』のMVの撮影はArch EnemyやIn Flamesも手掛ける著名監督との事で、とてもカッコイイ仕上がりになっている。