―2ndアルバム『Colors~Relay Point~』のリリースおめでとうございます。10月2日にリリースとなりましたが、ご自身初のオリジナルアルバム『Colors』が2021年の10月発売で、丸3年を持しての2ndアルバムの発売となりました。
中村有里(以下、N):はい。ありがとうございます。
―前作『Colors』は、ドラムやキーボードも入ってロックっぽいアルバムだな、という印象だったんですけど。前回のアルバムのタイトル『Colors』から今回は『Colors~Relay Point~』となっています。まずはこのタイトルについて聞かせてください。
N:前回は8曲のフルアルバムだったのですが、今回EPなので3曲入りになっているので、またフルアルバムを今後出すための中継地点というか。「Colors」シリーズはずっと続けていきたいので、そういう意味も込めてサブタイトルとして「Relay Point」とつけさせて頂きました。
―なるほど。今回は「Relay Point」という正に中継地点で、ここから次に向かっていくという流れもあるかと思うのですが、今作の制作前の段階でプロデューサーのZENTAさんへのリクエスト、方向性だったり、そういったことを中村さんから伝えたことはありましたか?
N:ZENTAさんには歌えるメロディーがいいと伝えました。ポップスとかロックとかの歌メロみたいなキャッチーで覚えられるメロディーを私はシリーズとしてやっていきたいと。サックスでフュージョンとかジャズとかになると、すごいかっこいいんですけど、複雑化していくので。それよりも万人にサビだったりメロディーが頭にずっと残ってループするような楽曲、歌詞もつけられるような、そういう歌えるような楽曲を私はサックスでやっていきたくて。
ZENTAさんは元々そういう歌の作曲だったり、メロディアスな楽曲を制作されるので、ZENTAさんのいいところを全面に出して頂いて、キャッチーな歌えるメロディーで、みんなが聴いて頭の中でループできるような楽曲を作って頂きたいというオーダーはしました。
―ジャケットを拝見させて頂いたんですけど、撮影時の写真も見せて頂いて。撮影してるときも楽しそうでしたね。
N:そうですね(笑) ひたすら結構楽しむタイプなので。しかも今回ZENTAさんが撮影してくれているので。勿論、作曲も、楽曲の編集も然りなんですけど。撮影時はZENTAさんとワイワイしながら二人で「あれどうなんだ?ワーキャー」という感じでやってましたね(笑)
―レコーディングもマスタリングもすべてZENTAさんなんですね。
N:そうです!
―完成までは終始スムーズにいきましたか?
N:そうですね。ただ、時間はちょっと掛かってしまったっていうのはあります。ZENTAさんもたくさんの作品をいろんな方に書いたり、いろんなゲームとかそういうパッケージにも提供されたりされているので。なので、最速ではいかなかったけど、でもそれ以上に音楽のやりとりとかは全然スムーズで。ZENTAさんが作曲して頂いてるときは私必ず後ろにいて。
―作曲中ですか!?
N:そうです(笑) ZENTAさんのスタジオにお邪魔して。一緒に「じゃあこんな感じかな?」「ああいいですね」みたいな。このパターンの方がいいかもしれないっていくつかやってみたりとか。結構一緒にスタジオに入ってる時間は多かったです。
―全曲ZENTAさんの作曲ということですが、その曲に出会って、スムーズに理解をしてイメージができて演奏するのは問題ありませんでしたか? なにか当初出来ていたものからちょっと変わっていったとか、こうしたほうがいいかな、とか自分なりの解釈を入れたりとか、苦労した点はありましたか?
N:サックスなので、音域とかの問題もあるから、音域がちょっとそれだと高すぎるなとか、その跳躍はちょっとサックス的には難しいなとか、そういうところは訂正したり、だいたいここらへんの音域で収めて頂いてもいいですか、みたいなそういうやりとりをしたぐらいですかね…。
―先ほど、作曲しているときに一緒に後ろにいて、という話でしたが、サックスで吹いているメロディー自体はどういう感じで作られるんですか?曲のコード進行があった中で、ご自身がこういう感じでって作るのか、もしくはZENTAさんがガイドラインまで作ってそこから自分なりのアレンジをしていくのか…?
N:そうです!ZENTAさんが基本全部最初こういう感じどうかなってメロディーラインも作ってくれて。サックス的な目線というか、自分的にこの感じがいいとか、そこの音列はこういった方がサックス的には美味しいですよとか、あとはまぁキーとか。そういうのをちょっとずつお願いするだけで、基本メロディーは全部ZENTAさんが作ってくださってって感じですね。
―じゃあそれをかっこいいように、サックスの良さも出して、中村有里っぽいスパイスを投入して吹いたっていう感じなんですね。
N:そうですね。はい。
―今回も勿論アルバム「Colors」シリーズでいきたい、次も第三段もって先ほどお話がありましたけど、前作も今作も曲名には全部カラー名が入ってるじゃないですか?次もそういう感じでやるんだっていうのが見えてきちゃいますけど、これは続いていく感じですかね?(笑)
N:そうですね(笑) 私はカラーシリーズでいきたいと思っています。
『Gold City Lights』と、この『Navy Night』っていうのは同じ雰囲気なんです
中村有里
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2024.10.2 Release
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