ZEPP TOURや外部イベントへの出演など、ストイックなバンド活動を続けるRAISE A SUILEN(以下RAS)による大型アリーナライブ。待ち望んでいたファンの熱気は客席を見れば一目瞭然だ。

本編前のオープニングアクトには、第4回全国高校軽音楽部大会「we are SNEAKER AGES」優勝校の近畿大学附属高等学校 E.S.S.S.が登場。総勢12人(ボーカル、ダンサー4人、キーボード3人、ギター2人、ドラム、ベース)による、ロックバンドの固定概念を一蹴するステージングを披露した。様々な音楽的要素の融合した厚みのあるダンサブルなサウンドで、音楽業界に新風を吹き込む可能性を感じさせる堂々たるステージで会場を盛り上げた。
続いて、バンドリ!プロジェクトにニューウェーブを起こした新バンド、夢限大みゅーたいぷが登場。ドラムやベースがいないなど、従来のロックバンドの固定概念にとらわれない個性的なユニットだ。『コミュ着火Fire!』『✞animaるパーティ✞開催中✞』『夢現妄想世界』の3曲を披露。5人それぞれが独自のベクトルを持っており、キュートでポップな衣装とは裏腹なエッジの効いたロックサウンドと、ハイテンションなパフォーマンスで会場をさらにヒートアップさせていく。
いよいよ開演時間、 赤と黒を基調にした統一感のある衣装をまとったRAISE A SUILENの5人がついに姿を見せる。
“REBEL is coming”
『A DECLARATION OF ×××』を皮切りに反逆ののろしが上がる。

「RAISE YOUR HANDS,NOW!」のコールに合わせて、メンバーと観客が拳を力強く掲げる。Ba.&Vo. レイヤ(CAST:Raychell)の力強いボーカルが体の芯まで響き渡る。闘志溢れるレジスタンスが世界を変えるべく民衆を導くようなワイルドで力強い幕開けだ。色とりどりのレーザーが宙を彩る中、完璧なコールレスポンスとクラップが展開し、スタートから完璧な一体感を構築している。

歌詞の一音一音が非常にくっきりとした輪郭と塊感を持っており、会場のどこにいても明瞭な歌声が届いてくる。単に声量が大きいだけでなく、素晴らし声質とメリハリの効いた抜群の歌唱表現力が飛び抜けて優れている。また、彼女の言葉にはいつも、ファンや関係者に対して礼を尽くす義理堅さと優しさが滲み出ている。『SOUL SOLDIER』、『BATTLE CRY』、『Sacred world』、『VIVID FIRST TIME』でSpector EURO 5 LX-PJ RAS LAYER -Twilight Amber-(5弦ベース)を使用していた。
世界に向けて反逆の挑戦状を叩きつけるかのごとき演奏で『Invincible Fighter』さらに『HELL! or HELL?』とアッパーチューンをノンストップでたたみかけ、序盤から会場のテンションは最高潮だ。ジャンプの振動、演奏、歓声の音圧が体の芯まで揺さぶる。大排気量のスーパーカーを一気にアクセルを床まで踏み抜いたようなパワーの立ち上がりと加速感がたまらない。他の追随を許さない圧倒的パフォーマンス力を見せつける。

バッキングだけに徹するのではなく、ギターそのものの存在感やサウンドを聴かせるリードプレイでバンドサウンドを高い次元へ昇華させる。『-N-E-M-E-S-I-S-』、『SOUL SOLDIER』、『第六感』でぶちかます7弦ギターの重厚な轟音も圧倒的だ。6弦・7弦ともに非常に軽量コンパクトなStrandberg Boden RAS LOCK – Caribbean Light Blue -は、サウンドだけでなく取り回しが非常に優れているので、ステージで暴れ回るRASに最も合理的と言える。
今回のライブは“音楽の力で世界に叛逆していく、音を封じられた世界から音楽を解放していく”という裏テーマが設定されており、荒廃したガレキのような舞台美術がその世界観を物語っている。セットリストの所々、物語の章を表していると思われる英語のメッセージのようなものが画面に表示されるなど、コンセプチュアルな展開が見どころだ。

彼女のドラムプレイの持ち味を一言で表すなら“正確無比な荒々しさ”といったところか。サウンドやビートはエッジの効いた攻撃的なキャラクター。動きはアグレッシブだが体幹がビシッとブレず、屈託のない笑顔で正確なビートを刻む。この実力無くして、デジタルなEDMサウンドのリズムを刻むことはできない。Pearl Reference Seriesのドラムセットと組み合せられるPaiste製シンバルセットの中でも頭上の高いポジションにセットされたチャイナシンバルが特徴的だ。
“Audionemia”
“音楽が欠乏した世界から目を覚ませ”と言わんばかり「Wake-up call」のコールが轟く『-N-E-M-E-S-I-S-』、さらにGt. ロック(CAST:小原莉子)が重厚でダークな7弦ギターサウンドを轟かせる『SOUL SOLDIER』が披露され、とてつもない熱量と圧倒的パワーで観客を覚醒させていく。続く“戦士や兵士の喊声”の意味を持つタイトル『BATTLE CRY』では、“Wow wo wow”のコールレスポンスを曲中に散りばめたキャッチーながらヘヴィなナンバーで会場中の士気を高める。ライブの裏テーマと歌詞の世界観が相乗効果を発揮し、深い没入感を生んでいる。

Roland FANTOM-06(61鍵盤)2台は曲ごと音色プリセットを切り替えて臨機応変に使いこなす。そしてピアノサウンド用のFANTOM-08(88鍵盤)の計3台のシンセサイザーを目まぐるしく弾きわける。ある時は前屈みになって真剣な眼差しで鍵盤と向き合い、またある時は笑顔でツーステップや手振りをとりながらフレーズを奏でる場面もある。プレイスタイルもサウンドも非常にメリハリが効いており、彼女のキャラクターも相まって華やかな存在感がある。
“Resonance Outbreak”
マイクを手にしたDJ チュチュ(CAST:紡木吏佐)がDJブースを飛び出す『Apocalypse』では、メンバーとの掛け合いとマイクパフォーマンスを縦横無尽に披露。リードシンセのサウンドが効いたEDM色の強いサウンドに乗せたキャッチーなコールレスポンスが展開する。さらに、曲間のジャムセッションパートでは5人の各楽器の圧倒的ソロプレイを披露。互いのテクニックをぶつけ合い、音の共鳴が爆発的に広がっていく。言葉を必要としないメンバー紹介とも言える。

会場の熱量に呼応するかのように、ステージ前面からド派手な火花が噴き上がり、6月リリースの最新Singleより表題曲『HOWLING AMBITION』がライブ初披露される。有無を言わせないナンバーワンの輝きを放つ圧倒的なパフォーマンスは『Sacred world』へと続き、世界に光が差し込むような展開で観客を魅了する。
“Sonic Uprising”
ここで『第六感』がライブ初披露される。近年のRASのライブでは久しぶりのカバー曲の披露だ。重厚なサウンドと軽快なシャッフルビートのミックスが心地よく、新鮮なサウンドで観客の心を刺激する。

全力の煽りを合図に『EXPOSE ‘Burn out!!!’』が演奏され、観客も全力のヘッドバンキングやコールで盛り上がる。まぶしい笑顔を振りまくKey. パレオ(CAST:倉知玲鳳)、ツーステップを踏みながら鍵盤をたたく手は止まらない。さらに間髪入れずに『Bad Kids All Bet』へとなだれ込む。抑揚の効いた曲展開の中で一気にエネルギーを解放させるようなサビや随所のコールなど、テンションの上がる心地よいナンバーだ。

どの楽曲でもアグレッシブなラップやマイクパフォーマンスで会場を盛り上げ、抜群の存在感を放っている。DJブースにはPioneer DJ XDJ-RX3とTORAIZ SP-16がセットされ、リズミカルかつテクニカルなスクラッチでバンドサウンドにアクセントを与える。『Apocalypse』ではそのDJブースから飛び出しステージ中を闊歩しながら、主役級の勢いのパフォーマンスで観客を圧倒する。MCのワードセンスが誰よりも独創的で、表現者としてのベーシック・インスティンクトの豊かさを感じられる。
「さぁ、音を解放しよう」
本編のラストを飾るのは、最新Singleよりライブ初披露の『VIVID FIRST TIME』だ。曲名の通りビビッドなカラーのレーザーや照明が会場を彩り、歯切れの良いDr. マスキング(CAST:夏芽)のドラムサウンドで刻まれる疾走感あふれるビートがたまらない。スピーディーかつメロディアスなギターソロも最高にカッコイイ。

アンコールを受けて再びRASが登場。ここで披露される『V.I.P MONSTER』はRASのロックサウンドにポップさが強調され、間奏部のブラストビート的なフレーズがフックになっている。ミラーボールが輝き、これまでの荒廃的な雰囲気から、パーティのような空気に一変する。観客のノリ方も心なしか陽気になっている感じだ。アンコール含めたライブ全体の起承転結が盛り込まれている。
コンセプトに徹したライブ本編中はMCを一切設けず、本日初のMCで会場を楽しませた後、疾走感あふれるナンバー『OUTSIDER RODEO』でクライマックスに向けてボルテージをさらに加速させる。大サビに合わせ轟音と共に銀テープが飛び出し、観客のテンションもピークに向かっていく。
最後の演奏を前に2DAYS単独公演の告知に湧く中、突然会場が暗くなり、「ガールズバンドクライ」発のバンド トゲナシトゲアリからのビデオメッセージが映し出される。RASとの対バンライブを申し出たのだ。サプライズ告知、いや突然の宣戦布告に、会場は興奮を超えた狂乱の渦状態となる。
いよいよフィナーレをデビュー曲『R·I·O·T』で締め、積み上げたキャリアに裏付けられたハイクオリティな演奏で観客を導く。この日最強のコールレスポンスとクラップが湧き上がり、間違いなく会場の一体感がMAXに達した瞬間だ。フィニッシュのジャンプ、そして鳴りやまない拍手や歓声…体にビリビリと音の振動や熱量が響くのが感じられる、最高にアツいライブを届けてくれた。
同年11月に控える単独ライブ、そして12月のトゲナシトゲアリとの対バンライブは絶対に要チェックだ。
©BanG Dream! Project
Photo:ハタサトシ、関口佳代
取材・文:佐々木雅晃
《SET LIST》
- 1. A DECLARATION OF ×××
- 2. Invincible Fighter
- 3. HELL! or HELL?
- 4. -N-E-M-E-S-I-S-
- 5. SOUL SOLDIER
- 6. BATTLE CRY
- 7. Apocalypse
- 8. HOWLING AMBITION
- 9. Sacred world
- 10. 第六感
- 11. EXPOSE ‘Burn out!!!’
- 12. Bad Kids All Bet
- 13. VIVID FIRST TIME
- -ENCORE-
- EN1. V.I.P MONSTER
- EN2. OUTSIDER RODEO
- EN3. R·I·O·T
RAISE A SUILEN
RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」開催決定!

<公演概要>
◆公演名:RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」
◆日程:2025年12月7日(日)
◆会場:京王アリーナ TOKYO
<チケット最速先行抽選>
受付期間:2025年7月23日(水) 20:00~8月24日(日) 23:59
詳しくはこちら:https://bang-dream.com/events/ras-togetoge
RAISE A SUILEN単独ライブ2DAYS 開催決定!

<公演概要>
◆公演名:RAISE A SUILEN 2DAYS LIVE「RUMBLEHEADZ」
◆日程:2025年11月15日(土)・16日(日)
◆会場:TACHIKAWA STAGE GARDEN
<チケットプレイガイド先行>
受付期間:2025年8月8日(金) 12:00~8月31日(日) 23:59
詳しくはこちら:https://bang-dream.com/events/ras_2025live
RAISE A SUILEN 13th Single「HOWLING AMBITION」Now On Sale!!

定価:Blu-ray付生産限定盤:9,460円(税込)/通常盤:1,540円(税込)
品番:Blu-ray付生産限定盤:BRMM-10934/通常盤:BRMM-10935
発売日:2025年6月11日 (水)
商品タイプ:Blu-ray付生産限定盤:シングルCD+Blu-ray/通常盤:シングルCD
枠にとらわれず暴れ尽くすRAISE A SUILENが13th Singleをリリース!
表題曲「HOWLING AMBITION」はスマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」で好評配信中の、音楽への情熱や闘争心を全面に押し出した楽曲。レイヤ(CV:Raychell)とチュチュ(CV:紡木吏佐)の煽り合うような掛け合いが印象的な、アグレッシヴな一曲に仕上がっている。
カップリングには同じくスマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」にて好評配信中の「VIVID FIRST TIME」を収録。ギターとドラムを筆頭にした疾走感溢れるサウンドと、彼女たち自身の関係性を綴った歌詞にも注目だ。
Blu-ray付生産限定盤には2024年12月から2025年1月にかけて開催されたRAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025「PANDEMONIUM」から2025年1月19日に行われた東京公演の模様を収録!
さらにBlu-ray付生産限定盤の初回生産分には本ツアーのバックドロップ幕をカットして封入したプレミアムカードが付属。(※ロゴデザインが無い部分も含まれます)
詳細はこちら
https://bang-dream.com/discographies/4053
「STAGE」Shopping BanG Dream! RAISE A SUILEN 関連アイテム販売中!
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