
4日間にわたって行われた10th☆LIVEもいよいよ最終日を迎える。Roseliaから始まりMorfonica、Poppin’Partyと繋がれたバトンを受け取り、トリを飾るのはRAISE A SUILEN(以下、RAS)だ。
開演前から興奮を抑えられない観客たちの熱量が、BGMに乗せてどんどん高まっていく…
クラップが自然に湧き上がり、今か今かと開演を待ち構えている。
クールなEDMサウンドに乗せてメンバーがスクリーンに映し出され、颯爽とステージ上に登場する。いよいよスタートだ。

使用ベースは、おなじみSpector EURO 4 LX RAS LAYER – Twilight Amber –(4弦)とEURO 5 LX-PJ RAS LAYER – Twilight Amber –(5弦)の2種類。プリアンプ部こそ共通だがフィンガーボード材やピックアップが異なり、曲ごとに頻繁に使い分ける。4弦ベースにはRAISE A SUILEN マルチストラップが装着されていた。インストパートでの深い歪みはファズ系のエフェクター(Darkglass Electronics Duality)によるものだ。
Ba.&Vo.Raychell(レイヤ役)のアカペラがアリーナに力強く響き渡る。
5弦ベース、7弦ギター、メンバーのコーラスとドラムか重なってゆき、分厚いRASのサウンドで『DRIVE US CRAZY』の演奏がはじまる。「魂で叫べ!」という呼びかけに全力で応える観客、ステージ前面からド派手に噴き上がる火花…スタートからアクセル全開だ。
続いてもアッパーチューン『UNSTOPPABLE』で飛ばしていく。 ツーステップ、ヘドバン、キーボードの背面弾きなどアグレッシブなプレイで観客を圧倒する。曲名のとおり誰にも止められない。爽快なテンポに乗せてクラップが客席から湧き起こる。

使用ギターモデルは、strandberg Boden J6 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-(6弦)、Boden J7 RAS LOCK -Caribbean Light Blue-(7弦)の2種類。シルエットはソックリな2本だが、6弦と7弦ではボディ材やピックアップの種類が異なる。今回初披露された「THE WAY OF LIFE」では6弦モデルをドロップDチューニングで演奏。ハイゲインなサウンドはもちろん、透き通るようなクリーントーンも秀逸だ。彼女のテクニックで楽器のポテンシャルを存分に引き出す。光線銃は今年6月の富士急で使われたものと同一のようだ。
EDMインストからノンストップで披露された『Invincible Fighter』ではDJ紡木吏佐(チュチュ役)のリードでタオル回しや一斉ジャンプなど、アップテンポなナンバーにのせてバンドと観客の一体感が凄まじい迫力を生んでいた。
ここで流れが一転、没入感のあるミディアムナンバー『Takin’ my Heart』、和テイストの『EXIST』が披露される。RASらしい分厚いデジタルロックサウンドだが、Gt.小原莉子(ロック役)の伸びやかなソロのビブラートが心地よい。弾き手による表現力豊かなトーンを感じられるパートだ。他の楽器も同様に表現力の幅を発揮している。
ビビッドなレーザーショーとともに披露されるインストパートでは特にKey.倉知玲鳳(パレオ役)がヒザでキーボードを弾く大胆なプレイが観客の目を奪う。

メインはPearl Reference Seriesのドラムセット。スネアはReferenceとPearl x BanG Dream! Collaboration Snare Drum “MASKING” Model MCT1455S/C-NM。もちろんスティックもマスキングモデルPearl 185H/MASだ。ドラムスティックの形状はとても多様だが、このモデルは細長い形状が特徴だ。ライブ中はタイトグリップとグローブを使用。スピードの速いRASの楽曲に最適なセッティングだ。かなり高い位置にセットされたシンバルも特徴的で、非常にダイナミックなプレイスタイルは圧巻だ。
ノンストップで披露された『Sacred world』は、キャッチーなメロディがサビに向かって高まっていく高揚感が心地よく、軽快なビートにのせてクラップやジャンプで楽しむ観客によって会場を揺さぶっていた。
『!NVADE SHOW!』につながるインストパートで5人のソロプレイを堪能することができるが、テクニックやアレンジがライブを重ねるごとに進化している。「暴れろ!」の掛け声を合図にサビで大いに盛り上がる観客。しかしRaychellはさらに観客を煽る。
「おまえら暴れ足りないんじゃない?そんなんじゃ、ポピパさんと合同ライブやらないからね!」
前日に発表されたPoppin’Partyとの合同ライブにかけた、ある意味ファンにとって一番恐ろしい煽り文句…観客は必死で限界を超えて盛り上がっていた。

彼女から向かって右手側の上段からRoland FA-06(61鍵盤)×2台、Roland FA-08(88鍵盤)の3台を使い分ける。音楽制作からライブユースまで守備範囲の広い優れたシンセサイザーだ。3台とも、コントロール部のいたるところに曲名などがシールで細かく書き込まれている。RASのライブはサウンドの種類がかなり多く、1曲の演奏中に3台を弾き分けることも珍しくない。
ここで紡木吏佐のダンスレッスン。RASのセットリスト中トップクラスの運動量をほこる『灼熱 Bonfire!』の時間だ。振り付けがよく分からなくてもノリとバイブスでアガればOK。ド派手なミラーボールの光のなかで、ポップなメロディに乗せて踊る観客たちがモニターに映し出される。マスク越しでも笑顔で楽しんでいる様子が伝わってくる。

DJコントローラーPioneer DJ XDJ-RX3と、サンプラーTORAIZ SP-16。ターンテーブルとフェーダーを駆使したスクラッチプレイはライブを重ねるごとに進化している。随所で使用されるサンプラーもライブを盛り上げたり、楽曲にアクセントをつけたりとライブに欠かせない“楽器”のひとつだ。ラップやマイクパフォーマンスのために、マイクスタンドはフレキシブルに動かせるタイプを使用している。
「お前ら足りないよ、もっとかかって来い!」
休む間もなくアッパーチューン『OUTSIDER RODEO』が披露される。体の芯に刺さるような圧倒的な音圧、重み、ソリッド感、パンチ力のあるサウンドをDr.夏芽 (マスキング役)のドラムの音圧がさらに倍増させる。間奏で Gt.小原莉子と並んでプレイ、笑顔のグータッチも見せてくれた。
MC後はセトリの雰囲気が一転し、感情を込められたバラード『Beautiful Birthday』が演奏された。ボーカルは力強くも繊細な柔らかさを感じる。劇場版「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」のアニメ映像が演奏にリンクし、世界観が多次元的な広がりを見せた。
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RAISE A SUILEN
RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」 アーカイブ配信決定

本公演のアーカイブ配信の実施が決定しました。
配信期間などの詳細は後日発表いたします。
RAISE A SUILEN×Fear, and Loathing in Las Vegas「Drown Out the Noise」開催

<公演概要>
◆公演名:RAISE A SUILEN×Fear, and Loathing in Las Vegas「Drown Out the Noise」
◆日程:2026年1月22日(木) 開場18:00/開演19:00(予定)
◆会場:Zepp Osaka Bayside
詳しくはこちら
https://bang-dream.com/events/ras-vegas2026
RAISE A SUILEN 15th Single 2026年春リリース決定!
2026年春に、RAISE A SUILEN 15th Singleのリリースが決定!
RAISE A SUILEN 2DAYS LIVE「RUMBLEHEADZ」映像を収録予定。
詳細は続報をお待ちください。
「STAGE」Shopping BanG Dream! RAISE A SUILEN 関連アイテム販売中!
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2025.12.7@京王アリーナ TOKYO RAISE A SUILEN×トゲナシトゲアリ「RAISE MY CATHARSIS」ライブレポート
2025.6.14@有明アリーナ RAISE A SUILEN LIVE 2025「REBEL SOUNDWAVE」ライブレポート
2025.1.19@Zepp DiverCity(TOKYO) RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025「PANDEMONIUM」ライブレポート
2023.11.5@東京ガーデンシアター BanG Dream! 12th☆LIVE DAY3 : RAISE A SUILEN「REVEAL」ライブレポート
2023.9.17@有明アリーナ Roselia「Farbe」DAY2 ライブレポート
2023.9.16@有明アリーナ Roselia「Farbe」DAY1 ライブレポート
2023.5.28@富士急ハイランド・コニファーフォレスト RAISE A SUILEN LIVE 2023「EXCLAMATION HIGHLAND」ライブレポート
2023.5.27@富士急ハイランド・コニファーフォレスト 「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023」ライブレポート 












