8月26日にセルフカバーアルバム『Futures』をリリースしたNothing’s Carved In Stone。バンドの代表曲を現在のナッシングスのサウンドで改めてレコーディングし直されたアルバムはベスト盤でもありながら全く新しい姿を見せてくれる。今回、バンドの屋台骨を支えるドラマーの大喜多崇規に話を聞くことができた。
ドラマーとしての目覚めからNothing’s Carved In Stoneに至るまでの自身のキャリアや思い出の機材、そして勿論『Futures』についても語ってもらった。

吹奏楽部のドラムを見て「すごいかっこいい」と思って

―「Roots of STAGE」ということで、音楽や楽器を始められたところからお聞きしていきたいのですが、大喜多さんはドラムを始めてからどれくらいになるんですか?

歴ですか?(笑) やってなかった時期はあるんですけど、一番最初が中学校1年だから、始めたときからの期間を考えたら34年ですね。

―中学になってから始めたんですか?

そうです。それまでは家に音楽が無かったんで、お姉ちゃんの影響で中学のときに吹奏楽部の見学に行ったのがドラムに出会った瞬間でした。

―テレビで歌番組を見てドラムに興味を持ったとかいうわけではなくて…

そうなんですよ。ポップスってあるじゃないですか。例えば定期演奏会とか新入生歓迎会とかで吹奏楽部が交響曲じゃない曲をやるときに演奏するポップス。例えば、『サウス・ランパート・ストリート・パレード』っていうものだったり、ディズニー・シーのビッグバンドでもやってるような『シング・シング・シング』とか。そういうのを見て、一瞬ですけどドラムのソロパートがあるんですよ。それをパッと目の前で見て、「すごいドラムかっこいい」と思って。中学に入学して、見に行った部活の見学会が一番最初ですね。

―それまでには特に音楽は何もなかったんですか?

ないんですよ。小学校は野球とサッカーをやってたぐらいなんで。

―お姉さんは吹奏楽をやっていたんですか?

お姉ちゃんは2個上なんですけど、なんか楽器をやってるなっていうのは知ってたんですよ。でもそれには全然興味なくて。お姉ちゃんは置いといて、「ドラムかっこいい」っていうのが一番最初ですかね。ただ、そのときにはロックに行くとは思ってないから。

―オーケストラ寄りなんですよね?

そうです。吹奏楽部に入って、ドラムを練習したいんだけど、まずはパーカッションていうパートに入れられて、スネアだったり、大太鼓だったりティンパニとか。でも、そのパートも何人もいるから、一番上手くないとドラムが叩けないんですよ。一番上手いパートリーダーみたいな人が定期演奏会のときにドラムを叩くっていうのを知ってすごい練習しましたね。

―家でも練習してたんですか?

顧問の先生が厳しかったんで、放課後は毎日部活をやるんですよ。平日は必ず部活があって、週末も短い時間だけどあって、朝やるときもありました。
でも、ドラムを叩きたいんですけど、あまり叩かせてくれないんですよ(笑) だから、「基礎打ち」っていうのを3年間ほぼ毎日やりましたね。

―「基礎打ち」っていうのはどういう?

いわゆる、4分音符、8分音符、3連符、16音符っていうチェンジアップを木の台みたいなので叩いて、結構うるさいんですよ(笑) カカカカカカカカって。それをパート内で全員でやるっていう。

―みんなでリズムを合わせるんですね。

はい。メトロノームで。もう軍隊ですね(笑)

―それは基本なんですけど、運動で言うと基礎体力みたいな。

そうそう。とにかくそこをやっておけば大丈夫っていう風に教わったんで。

―それで、ドラムは叩けるようになったんですか?

そうなんですよ。でも、1年とか2年のときって先輩がいるから、先輩がドラムを叩いてるのを、自分が叩くチャンス無いかなーって見てて。2年の後半、上の人が引退するぐらいからドラムを叩けるようになりました。

―メインとなるコンクールみたいなのは中3のときにあったんですか?

それは毎年ありました。1年のときは大太鼓のパートで出て、2年からはシンバルだったり、ちょっと周りの小物とかやって。3年はスネアのパートをやってました。一応パーカッションの中ではマーチングだとしたら花形のポジションですから。

―そういう吹奏楽のコンクールでの受賞みたいなものもあったんですか?

ありました。市の大会があって、全道大会っていうのがあって、それぐらいまでは行けるような中学校で。全国に行くには、北海道地区のコンクールで審査員が3人いて全員が金賞に推さないといけないんです。惜しいとこまではいくんですけど、だいたい出場校の3番目ぐらいで、「金、金、銀」みたいな。(審査が)割れて、僕らは悔し涙を流すっていう。

ロック・ミュージックってこんなに楽しいんだ

Nothing’s Carved In Stone

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