ちょっと擦り減ってたんで音楽やめたいなって思って(笑)

―そこからはどういう風にバンド活動をしていったんですか?

バンド始めるまでに1年間ぐらい空いてたと思います。レコードショップとかにいて。

―長い道のりですね?(笑)

長いです(笑) だから、実際にその後音楽でプロって言うんですか、お金もらうようになるのは30歳なんですよ。30のときに、ズボンズっていうバンドに入って。

―ズボンズに入ったきっかけはなんだったんですか?

オーディションですね。ズボンズのメンバーのオーストラリア移住があって、3代目のドラマーがオーストラリア人なんですよ。で、日本に帰ってきたときにさすがに向こうからドラマー呼べないってなって、オーディションがあって。それに行ったのが初めてかな。その前の印象で、当時リキッドルームで松下敦(ZAZEN BOYS)さんがズボンズに2代目ドラマーでいたときに見たんですよ。本当にドラムかっこいいと思って。こんなドラムを叩けたらドラマー冥利に尽きると思ってオーディションに行ったんです。

当時まだ20代後半だから、根拠の無い自信が多いし、もう食らいついてくから、ブラックミュージックとかちょっと齧ったぐらいでそんな詳しくないのに、好きだとか言ったら、最初は「ふ~ん」とか言って聞いてくれてたんですけど、色々話したら「お前は何も知らない」みたいな(笑) 本当にめちゃくちゃブラックミュージックに精通してるメンバーだったんで、にわかの僕はすぐ見抜かれたんですけど、ただドラムのガッツはあるっていうことで、お試し期間でツアーに連れてってもらうことになったんですよ。で、全国回って悪くないと。だから、ワンツアー終わってメンバーになって。そっから本当念願の海外ツアーとかワールドツアーに行けることになって。カナダとアメリカとオーストラリアとか。結構割りと行って、のめり込んで。

そのときに自分のスタイルじゃないところで褒められるようになったんですよ。褒められるようになったって言うか、メンバーが「いいよ」って言ってくれたのがきっかけでそれを叩くようになるんですけど。それは淳士さんの影響なのかわかんないですけど、手数がすごく多い。例えば16ビートとかをやってるときにお前はめちゃくちゃいいって言われて。僕はレッチリのチャド・スミスみたいな重いバックビートを叩きたかったんですけど。でもそれがいいって言って盛り上がってるんだったらやってみようかなって。で、そういうプレイを勉強してるうちに、The WHOのキース・ムーンとか、サンタナのマイク・シュリーヴとか、今でこそ僕のドラムヒーローになる人達を見て、学習して、すげーめちゃくちゃ叩いてるけどかっこいいんだっていうのをやるようになったんですけど。うまくいくようになると、周りがそれを評価してくれるっていうか。「あのドラム本当クレイジーだから見に行こう」みたいな。

カナダ公演をやったときに現地の楽器屋でレアな楽器が手に入るからって見に行くんですよ。そしたらその楽器店のスタッフが前日のギグを見てくれてて、「お前はヤバいな」みたいな。僕、試奏してるんですけど、「昨日みたいに叩いてくれよ」みたいな(笑) そんな試奏無理だなと思いながら色々試したりして(笑)。

―当時海外で実際に買われた機材はあるんですか?

買ったかなー?オレンジカウンティとかあの辺のやつを色々買ったかなぁとは思うんですけど、でもそういうのは売っちゃってますね。

そんな中、機材で言ったら、ズボンズ時代に買ったスネアがあるんですけど。それが“ブラックビューティー”っていう。今でこそラディックの有名なラインナップのやつ。それをレコーディングエンジニアに勧められて買いましたね。でも本当に音がいいんで、今でも持ってます。一生物かなっていう。

僕あんまりオールドが好きじゃなかったんで、エンドースとかが変わったときに使わなくなったら結構全部売ってたんですよ。でもその中で2番目に買ったチャド・スミスモデルとブラックビューティーは一生物だなって取ってあります。

こちらが大喜多が所有するLudwig「Black Beauty」スネアの写真。

―念願の海外での活動もできるようになって、そこからどうなっていくんですか?

一応駆け出しですけど30歳からプロとしてできるようになって。音楽にのめり込んで、海外も頻繁に行くようになって。ですけど、ライブで人を沸かせることはできても生活がめちゃくちゃなんですよね。音楽以外無いから、日本にいる状態で自分の地盤が無いなって思ったんですよ。たとえば、SIAMのメンバーだったりとかミュージシャンとしての成功者を見てるじゃないですか。それにしては自分は日本で生活がめちゃくちゃで、寝る時間とかもよく分かんなくなったりしてて。

あと、ちょっとバンドのスタイルがジャズライクって言うか、ワンマンバンドなんでめちゃくちゃ鍛え上げられるんですよ。でも、例えばマイルス・デイヴィスのバンドってマイルスがガンガン拾ってきて、一人前になったらバーンって放出して、放出されたらその人がリーダーになって、どんどんどんどん音楽シーンが派生していくじゃないですか。マイルスからコルトレーンとか、トニー・ウィリアムスとか。そういう感じで、バンドもすごいドラマーを育てるんですけど、気に入らないんだったら出て行け、お前がお前の音楽をやれ、みたいなスタイルだったんですよね。そうやって考えると、自分の音楽とはやっぱり違うんですよ。コンダクターが手を振ったらその2秒後には次の曲に入ってなきゃいけないし、その音楽の変化はそのコンダクターの感覚に寄せなきゃいけないんで、自分の音楽じゃないなと思い始めて。もう自分の音楽をやろうって。俺はもうズボンズは辞めますって。

辞める話が落ち着いたときに、ちょっと擦り減ってたんで音楽やめたいなって思って(笑)

やっぱ俺バンドがやりたいのかも知れない

Nothing’s Carved In Stone

SPECIAL ONE-MAN LIVE "BEGINNING 2026” feat.『echo』 2026.2.27開催!

日程:2026.2.27(金)
会場:豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
・スタンディング:5,500円(税込)
※小学生以上チケット必要
・学割スタンディング:3,800円(税込)
※小学生・中学生・高校生・高等専門学校生・専門学生・大学生の方が対象のチケットとなります。

▼チケット一般発売中!
e+:https://eplus.jp/ncis/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/ncis/
ローチケ:https://l-tike.com/ncis/

Nothing’s Carved In Stone "Fire Inside Us Tour” 開催!

・スタンディング:5,500円(税込)
※小学生以上チケット必要
・学割スタンディング:3,800円(税込)
※小学生・中学生・高校生・高等専門学校生・専門学生・大学生の方が対象のチケットとなります。

▼プレイガイド最速先⾏受付中
https://eplus.jp/ncis
受付期間:2月4日(水)12:00〜2月16日(月)23:59

12th Album『Fire Inside Us』2026.3.4 Release!!

【初回限定盤】CD+Blu-ray
7,700円(税込)/ WPZL-32267/8
・映像収録内容「Live at 野音 2024 at 日比谷野外大音楽堂」

【通常盤】CD only
3,300円(税込)/ WPCL-13737

▼ご予約・ご購入はこちらから
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