昨年9月に行われた「Mythology」の第二弾として「Mythology Chapter 2」が行われることとなり、約1年ぶりにRAISE A SUILENとMorfonicaが富士急ハイランド・コニファーフォレストに帰ってきた。昨年から特に多くのライブをコンスタントにこなしてきた2組のバンドが奏でる神話の第2章に弥が上にも期待が高まる。
雨が降り続く中、開演時間を迎えると、スクリーンに両バンドのキービジュアルが映し出され、いよいよライブスタートだ。
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前半を務めるMorfonicaから、まずはVn.八潮瑠唯(CAST:Ayasa)のみがステージに登場。クラシック音楽のコンサートを思わせるような気品漂うバイオリンソロでバンドメンバーを迎え入れ、バンドサウンドによるインスト曲へと展開するという新しいスタイルで、1曲目の『ブルームブルーム』を披露した。やはり屋外に響き渡るバイオリンの音色で会場の空気が凛とする感覚は、Morfonicaの魅力的な持ち味といえる。
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バイオリンは蝶の模様があしらわれたルーマニアのハンドメイド・バイオリンメーカーGliga製のカスタム5弦バイオリン。
弓はCoda Bow Diamond SXカーボン弓で、野外ライブのような環境でも安定したコンディションでプレイ可能だ。
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ドラムセットはCanopus 刃II(YAIBA II)のキット。シルバーからブラックにフェードするスパークルフィニッシュはどの時間帯でも美しくステージ映えしていた。シンバル類もCanopus製で揃えられている。
さらに続けて披露された『ハーモニー・デイ』では、バンドメンバーが時折り飛び跳ねながらにこやかな表情で歌い上げている姿が印象的だ。
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メンバー紹介の後は『Secret Dawn』『金色へのプレリュード』と、Morfonicaらしい優雅さをまとったバンドサウンドを披露してみせた。温かみのあるサウンドの中にもDr.二葉つくし(CAST:mika)のテクニカルなパッセージが散りばめられていて、ドラムサウンドが好きなファンには注目のポイントだ。また、安心感のある演奏の中でも、ドラム以外の4人がステージ上の立ち位置から自由に動き回る様子は、これまでのライブよりもさらに躍動感があり、演奏を楽しんでいる様子が見てとれる。
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ここで、ライブ初披露の新曲『One step at a time』が披露される。サウンドは紛れもなくMorfonicaのそれだが、 積極的に手拍子を求めるような展開になっていて、 観客を巻き込んで会場中の一体感を生む楽しいナンバーだ。今までのライブではMorfonicaの世界観を届けることに重きを置いていたように感じていたが、ここにきて新しい一面を見せてくれた。
また、演奏中にステージ上で撮影されたセピア調の写真がスクリーンに映し出されるエモーショナルな演出も魅力的だった。
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続くMCでは、RAISE A SUILENとのツーマンライブということで「いつもとは違うカッコイイMorfonicaを見せる」と宣言し『unravel』へと繋げる。メンバーの表情が変化し、クールでダークなサウンドに乗せてVo.倉田ましろ(CAST:進藤あまね)が凛々しい歌声と表情で観客を惹き込んだ。
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ギターは桐ヶ谷透子モデルESP-ARROW FR TOKO。ピックアップにはEMG 57/66が搭載されており、Orange Amp TH100とのマッチングも素晴らしい。
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ベースは広町七深モデルESP BOTTOM BUMP PJ NANAMI。ピックアップバランサーやプリアンプの3バンドEQはすべてセンター位置でプレイされているようだ。
Ba.広町七深(CAST:西尾夕香)が見せるテクニカルなベースソロから『V.I.P』への導入もまた新しい。さらに『Nevereverland』へと続き、ヘヴィなカバー曲セクションでバンドメンバーと観客の熱量がどんどん高まっていく。
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エモーショナルで情熱的な『fly with the night』でさらに観客を魅了し、いよいよ最後の曲である『flame of hope』が披露された。間奏部分ではスマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下ガルパ)のストーリーの一部が映し出され、Gt.桐ヶ谷透子(CAST:直田姫奈)とVn.八潮瑠唯のぶつかり合いが、2次元と3次元で同時に表現された熱いステージで10曲のセットリストを締めくくり、RASへとバトンタッチした。
Photo:ハタサトシ、福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)
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