Photo by nonseptic 取材・文:田山雄士

ついに、この日が来てしまいました。しばらく会えなくなるかもしれないけど、ライブバンドとして最後にみんなで最高の景色を作りたいです

序盤のMCでEYE(Vo)がそう伝えたとおり、Mary’s Bloodは自身最大規模のステージとなった豊洲PITにおいて、オープニングからエンディングまで非の打ちどころのない、痺れるほどにかっこいいパフォーマンスを繰り広げ、有終の美を飾ってみせた。

EYE、SAKI(Gu)、RIO(Ba)、MARI(Dr)という現在の編成で約10年間精力的にバンドを続けてきたが、メンバー各々がより成長していくためにこの4月をもって無期限の活動休止を決めたMary’s Blood。

彼女たちが意を決して臨む活動休止前最後のライブとなるワンマンとあって、豊洲PITにはたくさんのファンがさまざまな気持ちを胸に詰めかけた。当日は入場者に名刺サイズのメッセージカードが配付されたり、ロビーにメンバーの等身大パネルが飾られていたりとスペシャル感が満載で、本公演のための新エンブレムを施したバックドロップも舞台にセット済み。開演直前の場内アナウンスが終わると、Mary’s Bloodの花道を盛り上げるかのように、観客から自然と手拍子が起こり出す。

そして、いよいよメンバー4人とサポートのYASHIRO(Gu)がステージに登場。セルフタイトルの最新アルバム『Mary’s Blood』同様、『Last Daybreak』をSEに、強いアタック感のある『Without A Crown』で切り込むという流れで、バンドの集大成となるライブ「The Final Day ~Countdown to Evolution~」が始まった。

紫に染めたロングヘアーを時にぐるんぐるんと振り乱しながらマイクスタンドを抱えて歌うEYE、速弾きのソロなど鮮やかなフレーズでアンサンブルを彩るSAKI、ヘヴィな低音を操りつつ動くベースラインで存在感を放つRIO、快速のツーバスを鳴らして激しいサウンドの中核を担うMARI、SAKIとの極上のコンビネーションで見事なコントラストを生むYASHIROと、のっけから電光石火のごとくエモーショナルに『World’s End』までを駆け抜けた5人。そのド迫力なスラッシュメタルは、豊洲PITという大きな会場にもめちゃくちゃ似合っている。

先の言葉に加え、「腕がもげるくらい、腰を砕くくらい、暴れて帰ってほしい」と告げるEYE。この日はなるべくいろんな曲を聴かせたいという想いから2部構成のセットリストが組まれたため、座席を立ち上がって拳やサイリウムで応えるオーディエンスも、あらためてMary’s Bloodの魅力をじっくり堪能できたのではないかと思う。

スラッシーなザクザク感を残しながら、キャッチーさもグラデーションで見せていった『Wings』『Let Me Out』。メビウスの輪をモチーフにした切ない恋の詞世界と煌びやかな鋼鉄サウンドが並走する、SAKIとYASHIROがお立ち台に乗ってギターソロを美しく掻き鳴らしたメロスピナンバー『Moebius Loop』も素晴らしい。

また、メンバーそれぞれが本編の合間でMCを担当する場面も。第1部の中盤ではRIOが口を開き、「私とSAKIちゃんが加入してもう10年ですが、10年も同じことを続けられるというのはすごいことです。活動休止が決まったときは正直“自分のがんばりが全部無駄になったな”と思ったんですけど、実際はそんなことなくて……だって、今1000人に観られてるんでしょ? たくさんあるバンドの中でMary’s Bloodを見つけてくれて、愛してくれてありがとうございました!」と、現在の心境を打ち明けた。

その後は、豊洲PITの環境を活かして特効もふんだんに使用。熱いヘドバンを誘った『Hunger』ではスモークが、RIOの歪んだベースソロをきっかけに始まった『R.I.P.』では火柱がステージから噴射され、曲のアクティブさと相まって、彼女たちの奔放な側面がどんどん顕在化していった。EYEとSAKIが演奏中に座って見つめ合ったり、YASHIROがくるくる回りながらギターを弾いたりと、メンバーは上手・下手へと動きまくってとても楽しそうで、『Counter Strike』を含めてロック色の強いノリでぶっちぎる。ドラムセットの背後に置かれた銅鑼をMARIが打ち鳴らし、ハイテンションのまま第1部が終了。メロイックサインがあふれるフロアの多幸感も最高だ。

インターバルを挟んで、ライブは第2部へ

Mary’s Blood

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商品価格 5,500円(税込・送料込)
■サイズ:A4/タテ297mm x ヨコ210mm(予定)
■ページ数:72ページ(予定)
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2022年3月23日(水)~2022年5月8日(日)
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