―2021年も色々活発に活動されてきましたね。
RIO(以下R):そうですね…、こんな時期ですけど、とりあえず動きは止めたくなかったんで、2020年も2021年も、アルバムは出せて良かったなとは思ってます。ツアーも2021年は東名阪行けたんですけど、それも2年振りぐらいですかね。
―そんな感じで2021年も活躍されてきたMary’s BloodのベーシストRIOさんにインタビューさせて頂ければということで、よろしくお願いします。
R:(笑)お願いします。
―そもそも楽器を初めた頃のお話から伺っていきたいんですけど、RIOさんのご出身は青森ですよね。そこから東京に来て。
R:そうですね。
―上京したのは進学とかで来たんでしたっけ?
R:いや、18歳のときに高校卒業して来たんですけど、上京の理由というか、手段は就職でした。
―そのときはもうベースをやってたんですか?
R:そうですね。ベースやってて。根拠の無い自信だけはあったんですよね(笑)。東京出ればイケると思ってて。
―自分のバンドをやってたんですか?
R:青森県ではやってたんですけど、やっぱり田舎なので、そのバンドメンバーは東京に出るっていう選択肢が無くて。地元で就職したりして、ずっと地元にいたがる方が多かったので、東京に出たのはそのときのバンドメンバーでは私だけです。
―それはじゃあ東京に出てきたってことは、就職もそうなんですけど、引き続き音楽はやっていこうと思ってたんですね
R:そうですね。
―話は前後しますけど、一番最初に楽器をやったっていうのはベースなんですか?
R:そうです。私は一発目にもうベースです。
―ベースを始めたのは何歳くらいですか?
R:ベースは私、本当遅かったですよ。18(歳)の後半ぐらいなので。
―そのベースを始めた理由や動機はなんだったんですか?
R:中学校のときに、L’Arc~en~Cielがすごい好きで、ベース始めました。
―結構その当時は流行って周りもみんなコピーとかしてたんですか?
R:どうですかね。L’Arc~en~Cielはいつも全盛期なバンドだとは思うんですけど、その、シングル3枚出す世代ではないんですよ(編注:1998年7月に『HONEY』『花葬』『浸食 〜lose control〜』のシングル3枚を同時発売し、チャート上位を独占。バンドの最高売上枚数を記録し、日本有線大賞獲得や紅白歌合戦への出場も果たした)。
その世代のL’Arc~en~Cielはまぁ知らなかったんですけど。私は、多分2003年とか2004年とかL’Arc~en~Cielが(実質)活動休止していて、活動を再開した頃からなんです。私が純粋に知ったのはアニメの主題歌になったときですね。『鋼の錬金術師』っていうアニメの主題歌になってて。「なんだこのかっこいい曲は!」ってなったのが『READY STEADY GO』っていう曲ですね。
―それで、ちょっと楽器をやってみようかなと?
R:そうですね。そこから、中古のCDとかいっぱい置いてるようなお店に通い詰めて集めたり、自分で買ったりして。(楽器を)始めようと思ったのは多分『HONEY』っていう曲の、ギターとユニゾンする8小節があるんですけど、そこで、「なんだこの楽器は!?」って思って始めました。ベースに興味を持ち始めたのはそこからです。
―あの頃のtetsuyaさんのフレーズっていうのは、今までポップスになかった、ロックになかった、ギターみたいにメロディアスに弾くベースと言うか、新しいベースラインでしたよね。
R:だから、やっぱり最初ベース始めたときっていうのは、ベースがリズム楽器っていうのがまず分からない。知らなかったんですよ。普通にメロディー鳴らすものだと思ってて。
―音楽の中で前面に出てますもんね。
R:そうですね(笑)
―一番最初にベースを入手したのはどういう経緯だったんですか?
R:それは、自分の親戚が持ってたんです。でもそれがすごい、おもちゃみたいなベースで。青森県には楽器屋なんて本当に大袈裟じゃなくて1、2件しかないんですよ。で、そこに修理しに行ったら買った方が早いと言うので(笑)。通販で買いました(笑)。入門セットみたいな感じだと思います。
―東京に出てきたときは、そのベースを持って出てきたんですか?
R:そのおもちゃみたいなベースはさすがに置いては来たんですけど。で、初めに買ったのはなんだったかな。Edwardsだったような気がします。
―そのベースは今もあるんですか?
R:無いです。先輩にあげました(笑)。後輩にあげるんだったらまだ話はわかりますけど、先輩にあげるって無いですよね(笑)
Mary’s Blood
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