D4DJには個性豊かな6つのユニットが登場するが、その中でも特に飛び抜けて独自の世界観を放っているのが、この燐舞曲だろう。今回ついに、待望の初ワンマンライブ『[Re] incarnation ─甦生─』が行われた。

Vo.青柳 椿(CAST:加藤里保菜)

暗闇の中に白い文字が映し出され、DJ三宅葵依 (CAST:つんこ)が淡々とした声で台詞を語ったかと思うと、「新曲だぁぁ!!!」という凄まじい絶叫と共に、なんと未公開の新曲『[Re] termination(オリジナル)』がいきなり初披露された。Vo.青柳 椿(CAST:加藤里保菜)の繊細でありながら芯のあるウィスパーボイスで観客を魅了し、燐舞曲の世界観へと一気に惹き込んでいく。

Gt.月見山 渚(CAST:大塚紗英)

続いての『カレンデュラ(オリジナル)』は聴く度に歌詞の奥深さに没入できるナンバーだ。この「カレンデュラ」というワードは、グルミクの作中でGt.月見山 渚(CAST:大塚紗英)が使うギターの名前にもなっている。燐舞曲を特徴づける最たる要素といえばこのエレキギターのサウンドだろう。その力強くテクニカルな演奏でメンバーを引っ張り、ライブを一層ヒートアップさせている。

Leia(カバー)』ではGt.月見山 渚が激しい演奏の最中にステージへ座り込み、そのまま力尽きたかのように倒れ込むパフォーマンスに思わず目を引かれる。いずれのカバーソングにも共通して言えるのがアレンジや繋ぎがとても秀逸だということだ。オリジナル曲とのギャップがほとんど感じられないほどに、燐舞曲の音楽として完成している。

unravel(カバー)』では曲中にターンテーブルのエフェクトが絶妙に織り交ぜられて良いアクセントになっている。『KiLLiNG ME(カバー)』から『ニルヴァナ(オリジナル)』そして『DAYBREAK’S BELL(カバー)』と、ライブでは初の試みとなった7弦ギターによる演奏は、大きなトピックのひとつだ。会場を揺さぶるような重厚なギターサウンドは燐舞曲の楽曲との相性も最高。キャラクター達がどんな思いや意図で楽器をチョイスしたのだろうかと想像するのも楽しい。

DJ三宅葵依 (CAST:つんこ)

燐舞曲の楽曲は、異彩を放っている。EDMやダンスミュージック的な要素はほとんど感じられず、目を閉じて演奏を聴いていると、洗練されたロックバンドのサウンドのようだ。そのロックなサウンドの中に絶妙な存在感のDJプレイが織り交ぜられていて、まさに唯一無二の音楽性を創り出している。

そしていよいよ後半に差し掛かるが、ここで披露された『Horizontal Oath(オリジナル)』と『Rising Hope(カバー)』の2曲は、YouTubeでのスイッチング映像配信では観ることができないパートとなった。今回は会場にいたファンだけのお楽しみだ(後日、スペースシャワーTVプラスにて放送が予定されている)。

VJ矢野緋彩 (CAST:もものはるな)

瞬動-movement-(オリジナル)』ではDJ三宅葵依によるソロ歌唱パートを、そして『東京テディベア(カバー)』ではCho. /VJ矢野緋彩 (CAST:もものはるな)によるソロ歌唱パートをそれぞれ楽しむことができる。温和でアンニュイな矢野緋彩は、柔らかく美しいコーラスパートを随所で聴かせてくれることで、燐舞曲の音楽をより深みのあるものへと昇華させている重要なファクターだ。メンバーを優しく包む母性的なものも感じる。

名前のない怪物(カバー)』では、間奏部分で遠くを見つめ静かに立ち尽くしているVo.青柳 椿の横で全身を大きく振り乱すヘドバンをしながらギターを演奏するGt.月見山 渚の“静”と“動”の対比がとても印象的だった。

続いての『prayer[s](オリジナル)』は不穏な空気感が漂う曲調や「絶望・傷・闇」など負のオーラを感じさせる歌詞の印象が強いが、その中にも彼女たちの強い想いが感じられた。Gt.月見山 渚による語りのパートや、DJ三宅葵依の大人しそうな印象からは想像もつかないような狂気的なシャウトは、まるで彼女たちの心の叫びを音楽に乗せて全力でぶつけているようだ。

そしてラストスパートを彩るナンバーは、前曲とは対照的にエモーショナルなメロディと前向きな意志を感じさせる『クライノイド(オリジナル)』、そして今回初披露となった、力強いロックサウンドの中でも煌びやかなギターのクリーンサウンドが情緒的な『群青のフローセカ(オリジナル)』だ。メンバーが時折、涙を目に浮かべているのがわかる。このライブにかけてきた並々ならぬ強い想いや、そしてさらに次のステージを見据えた彼女たちの覚悟を体現しているのが感じられる素晴らしいパフォーマンスだった。

燐舞曲のライブでしか味わうことができない独自の世界観、そして今回のワンマンライブで見せた新たな一面を存分に楽しむことができた。今後もさらに進化していくD4DJ、そして燐舞曲の活躍に期待が膨らむばかりだ。

取材・文:佐々木雅晃
Photo:shingo tamai

D4DJ

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