Technician’s Voice
Instrument Technician : 望月文太/Bunta “MOTCHY” Mochizuki
株式会社SOUND CREWを経てフリーランス。2012年のPRINCESS PRINCESSの再結成時に舞台監督とし現場に入り、その後のソロツアーにも帯同。現在は楽器の面もケアする様になった。 そんな望月氏に今ツアーについて話を聞いた。
――今回のツアー機材や音作りについて行ったことを教えてください。
「香さんは今回の新曲のレコーディングでは、ワウやディレイ等、今までなかなか使わなかった機材を取り入れ、それに準じて、ライブでも再現性を持たせる為にFREE THE TONEのARC-3を取り入れました。 香さんの場合、メインボーカルも取りつつギターも弾くので、より簡潔に踏み分ける事の出来るシステム作りが大事だと思い、現在のシステムに至りました。 Shinos Luck6Vの個性を生かし、尚且つ、各ギターの持ち味を活かせる様、アンプ、エフェクター、ギターの細かいセッティングをしてツアーに臨みました。
YukoはFLiPの時代からテックをやらせてもらってますので、音の好みや癖など、理解しているつもりですが、このバンドの楽曲に音を当てはめ、尚且つ、香さんのギターとの棲み分けを考えるのに苦労しました。 Yukoが今まで使った事のないレスポールも、今回のライブで重要な音のピースになりました。 今回初登場となったORANGEアンプとエフェクターのマッチングを取るのには苦労しましたが、エフェクターで歪みを少し抑えて音の輪郭を損なわない様に意識して音作りをしました。
HALNAは音へのこだわりが強く、自分の”音”を持っているので、それをサポート出来るようにしました。 低音のどっしり感、ラインの見えやすさ、細かいフレーズを弾いてもしっかりと前に出てくる様な質感、そしてファズ等の飛び道具を使う時は思い切り派手にして、メリハリのある音作りをしました」
――今回のツアーにおける大変だった点はありますか。
「Unlock the Girlsとしては、初めてのツアーだったので、このバンドでしか出せない音を追求する事。今回に限った事ではないですが、香さんが猪突猛進な人なので、思いついた事をすぐ形にする作業ですかね(笑)」
――ツアー最終日について、思い出に残った場面があれば教えてください。
「この日は、1日通して全て上手くいく予感がしていましたね。 一部を切り抜いてハイライトを上げるというよりは、この日はライブ自体、どこをとってもハイライトだったと思います。 きっと見に来たお客さんもそう思ったのではないでしょうか?」
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ライブレポート、セットリスト
岸谷香/Unlock the girls
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