始まりにあたって、LUNA SEAのRYUICHIが『ROSIER』をアカペラで歌い、ステージに登壇。「LUNATIC FEST. 2025」の開幕を宣言して、イベントは幕を開けた。

Novelbright

トップを飾ったのがNovelbright。観客たちの気持ちに次第に熱を注ぎ込み、感情を奮い立てるように、『カノープス』を雄大に演奏。次第に躍動する楽曲と竹中雄大の雄々しい歌声が、フロアの人々の魂に火を付ける。ボーッとなんか見ていられない。最初から互いに挑む気持ちでぶつかりあおうぜと言うかのように、彼らは最初から攻めていった。さらに、この会場に雄大な景観を描きだし、観客たちの身体を揺らした『seeker』と、ライヴは進んでいく。

温かいアコギの音色も印象的、そこへ優しい歌声を重ねるように、Novelbrightは愛情を込めて『愛とか恋とか』を歌っていた。そのひと言ひと言が、心を温めてくれたのが嬉しかった。

Novelbrightは、この会場を高く掲げた手で埋め尽くそうと、おおらかな気持ちに染め上げる『Sunny drop』を突きつけた。晴れた曲調なのに、感情を熱く揺さぶる歌声だ。攻めた楽器陣の演奏も、身体を騒がせる。最後に彼らは、心に眩しい輝きを与える『Walking with you』を届け、観客たちの表情を笑顔にしていった。

《SETLIST》
  1. 1.カノープス
  2. 2.seeker
  3. 3.愛とか恋とか
  4. 4.Sunny drop
  5. 5.Walking with you

lynch.

lynch.のライヴは、冒頭から猛々しい音の衝撃と唸る歌声で『OBVIOUS』を轟かせ幕を開けた。最初から轟音を剛速球のごとく叩きつけ、彼らは観客たちから理性を奪い去る。サビで届けたエモい歌も、胸を揺さぶる嬉しい衝撃だ。立て続けにlynch.は、LUNA SEAの『PRECIOUS…』をカバー。原曲の良さを活かしつつ、さらに攻撃性を増して突きつけたのがlynch.らしい。葉月の呼びかけに応じるように、場内中から合唱が生まれていた様も印象的だった。

LUNA SEAのJをゲストに迎え、lynch.は『ADORE』を叩きつけた。Jを加えてさらにパワーアップした楽器陣の繰り出す重低音の利いた演奏が身体をグサグサと貫く。ステージ上を動き回り、メンバーらと絡みながら演奏するJの姿も印象的だ。中でも明徳とJ、2人のベーシストが並んで音を繰り出す姿は、強烈なインパクトを放っていた。

この勢いをさらに加速するようにlynch.は『GALLOWS』を叩きつけ、荒れ狂う攻撃的な音と歌声の牙を剥きだして襲いかかる。理性がどんどん彼方へ吹き飛んでいく。でも、それを欲していたのも事実。「一つになれますか」の声を合図に、lynch.は荒ぶる感情全開に『BRINGER』を叩きつけ、この場を巨大なライヴハウスに変えていった。最後に突きつけた『INVADER』まで、lynch.はいきり立つ気持ちを全開に、全速力で駆け抜け、観客たちを荒ぶる野獣にしていった。

《SETLIST》
  1. 1.OBVIOUS
  2. 2.PRECIOUS… (LUNA SEA COVER)
  3. 3.ADORE (feat.J)
  4. 4.GALLOWS
  5. 5.BRINGER
  6. 6.INVADER

GODLAND

BAKI(元GASTUNK)とMORRIE(DEAD END、Creature Creature)によるツインボーカルユニットが、GODLAND。ギタリストがSUGIZO、ベーシストがウエノコウジ、ドラマーが菊地英二(THE YELLOW MONKEY)と辣腕揃い。BAKIとMORRIEが同じバンドに名を連ねるとは、80~90年代のシーンを通して互いの関係を知る人たちからしたら、興奮を隠せない。

「神々の降臨を…」。RYUICHIの紹介を受けて、GODLANDのメンバーがステージへ登場。BAKIの叫び声を合図に、ライヴはGODLAND流の雄々しきロックンロールナンバー『絶望クライム』からスタートした。2人のカリスマヴォーカリストが歌声を交わし、重ね合う。その衝撃だけで、身体が武者震いした。魂の歌を伝える2人の神々しい姿に、視線が釘付けになる。

ライヴは、一気に荒々しく速度を上げていった。剛速球のように繰り出す轟音ロックを背に、2人は身体と感情を前のめりに『戯言サイレン』を熱唱。互いの歌声が、荒れ狂う音の上でバトルしていくようだ。歌いあげるMORRIEに、煽るBAKI、そのコンビネーションも最狂だ。『Midnight Flow』では、BAKIとSUGIZOが絡み合う場面も登場。激しくドライヴした演奏が気持ちを騒がせ、2人の歌声が感情に火を付けていく。

スリリングでエクスペリメンタルな演奏に乗せて届けたのが、『何もかもが恋し』。オルタナティブな香りを抱いた深みのある楽曲からは、彼らのルーツとなる表情も覗かせていた。最後にGODLANDは、『The Last Battle』という名に相応しい、感情の牙を剥きだして2人が歌声をバトルしてゆく姿を見せながら、観客たちに、ロックが持つ初期衝動にも似た衝撃を与えていった。

《SETLIST》
  1. 1.絶望クライム
  2. 2.戯言サイレン
  3. 3.Midnight Flow
  4. 4.何もかもが恋し
  5. 5.The Last Battle

シド

シドのライヴは、闇の世界へ少しずつ光を射し込み、ゆっくりと体温を上げていくように『低温』から始まった。次第に感情が露わになっていく。曲の輪郭が見えてゆくほどに心が惹かれていく。そこへ情熱的でメランコリックなアコギの音色が鳴り響く。その演奏を合図に、マオはさらに感情を豊かにしながら、『モノクロのキス』を熱い思いを胸に歌っていた。とても胸をキュッと鳴らす歌と演奏だ。でも今は、その歌がとても愛おしい。

マオの煽りをきっかけに、楽器陣が荒々しい演奏をぶち込んだ。この場の熱を高めようと煽り、演奏を続けるメンバーたち。そのうえでシドは、ソリッドでスリリングな演奏を魅力に『0.5秒の恋』を突きつけた。感情の導火線に火が付いた観客たちが騒ぎだす。メンバーらは、その様を見て、さらに感情的な歌声や演奏をぶつけていった。

「結婚しよう」の声を合図に飛びだしたのが、『プロポーズ』。この日のシドは荒々しい曲を中心に据え、観客たちに熱い求愛を求めていた。そう、互いに感情を裸にして激しく求めあおうということだ。彼らの激しい求愛を受けて興奮を抑えられない。その気持ちをさらに激しく掻き立てるように、シドは『park』を演奏。この会場を、暴れ騒ぐ遊園地に染め上げていった。

最後にシドは雄々しい演奏に乗せて『眩暈』を届けてくれた。歌で心を酔わせ、攻撃的な演奏で感情をしっかりと高ぶらせる。その様に、ずっと笑顔で溺れていた。

《SETLIST》
  1. 1.低温
  2. 2.モノクロのキス
  3. 3. 0.5秒の恋
  4. 4.プロポーズ
  5. 5.park
  6. 6.眩暈

続いてはSIAMSOPHIAが登場!

LUNA SEA

12月23日 有明アリーナにて「LUNATIC X'MAS 2025」開催決定!

LUNATIC X'MAS 2025
-OUR JOURNEY CONTINUES-
2025年12月23日(火)
有明アリーナ
開場 17:30|開演 18:30
詳細はこちら https://www.lunasea.jp/live/20251223ariake


Maton Moon New PJ-5 SUTOH MODEL NAOTO
Fano Charと呼ばれて Kamaka Kukui
G&L Larrivee Ryoga
MONO Jose Ramirez Estudio
Furch Novo Guitars Digimart