SIAMSOPHIA

互いのデビュー30周年を記念し、SOPHIAとSIAM SHADEメンバーによって誕生したのがSIAMSOPHIA。淳士のスナップの利いた切れ味鋭いドラムビートをきっかけに栄喜が煽りだす。彼らは冒頭から荒ぶる感情を剥き出しに『Outsider』を突きつけて観客たちから現実を奪い去ると、立て続けに『JUMPING JUNKIE』を演奏し、大勢の人たちを飛び跳ねさせた。最初から生ぬるい攻め方など一切消し去り、激しく尖った演奏や、がなるような歌声をぶつけ、攻めに徹したその姿勢でここを巨大なライヴハウスの場に染め上げた。

SEXUAL SNIPER』では低音の利いた重厚な音を叩きつけ、観客たちを身体の芯から奮い立てる。攻撃的なハードロックの姿勢を存分に見せつけたライヴが、目の前で繰り広げられていた。歌心を持った『PASSION』でも情熱的な姿で、会場に足を運んだ一人一人の胸に、彼らは熱い思いをしっかりと突き刺していった。

バトンを受け取ったSOPHIAは、シャンソンシンガーのように朗々と歌いあげる松岡充の歌声も魅力的な『青空の破片』からライヴをスタートした。とても歌心を覚える楽曲だ。雄々しく歌いあげる松岡充の揺れ動く思いを、楽器陣が彩りよく表情豊かに染め上げる。だから、その歌声と演奏に心が強く惹き付けられていた。

さぁ、ここから一緒に遊ぼうかと誘いかけるように、駆けだした荒々しいギターの音を先頭に、SOPHIAは『little cloud』を演奏。ロックの持つ衝動を抱きながらも、彼らはとても晴れ渡る景色をこの場に描きだす。心が嬉しく騒いでゆく。いや、始まったときからずーっと騒ぎ続けていた。続く『あなたが毎日直面している世界の憂鬱』でSOPHIAは、この会場を胸踊るロックなダンスホールへと染め上げる。華やかな演奏の上で、気持ちの動くまま、熱い思いを響かせるように歌い演奏する。その姿に触れて、心がずっとはしゃいでいた。

最後にSOPHIAは『』をプレゼント。曲が始まった途端に沸き立つ場内。松岡充は、軽快に、華やかに駆ける演奏の上で、心をスキップしながら歌声を軽やかに弾ませていた。その様に触れ、一緒に心をときめかせ続けていた。

最後は、SIAMSOPHIAとしてのブロックへ。栄喜と松岡充が歌声を交わし、重ね合い『グレイシャルLOVE』を歌う。こんなサプライズは、この機会がなかったら絶対に目や耳に出来なかったことだろう。互いの歌声の色が異なるからこそ、KAZUMAも加えた3人の歌声が重なりあうことで、楽曲により艶やかさを覚えていた。キャッチーな歌に、さらにエモさと色気を感じずにはいられなかった。それは、SOPHIAの『黒いブーツ 〜oh my friend〜』にも言えること。心地よく跳ねた演奏に乗せて、松岡充と栄喜ともに、いや、ステージの上にいる9人みんなが気持ちを弾ませて、この瞬間を最高に眩しいパーティー会場にしてはしゃごうと、歌と音を交わすことを楽しんでいた。もちろんそこには、大勢の観客たちも居てのこと。みんなで無邪気な少年や少女に戻ってはしゃぎあう。この楽しさは、この日が最後。その姿を、最後に瞼に焼きつけられたことも幸せだった。

《SETLIST》
  1. 1.Outsider
  2. 2.JUMPING JUNKIE
  3. 3.SEXUAL SNIPER
  4. 4.PASSION
  5. 5.青空の破片
  6. 6.little cloud
  7. 7.あなたが毎日直面している世界の憂鬱
  8. 8.街
  9. 9.グレイシャルLOVE
  10. 10.黒いブーツ 〜oh my friend〜

MY FIRST STORY

沸き立つ感情を次々と吐き出すようにHiroのラップが響き渡る。そこへ突き刺すような演奏が重なり、『メリーゴーランド』が形を成した。サビで響かせたエモい歌声。やがて楽曲は、激しさと雄々しさを増していく。MY FIRST STORY のライヴは、とてもつかみを持ったドラマチックな展開から幕を開けた。

切れ味鋭いソリッドな演奏も印象的。疾走する跳ねた演奏の上で、言葉を突き刺すようにぶつけた『蜃気楼』。スケール大きく猛々しい演奏を叩きつけ、観客たちの感情を激しく揺さぶった『Boyfriend』と、MY FIRST STORYのライヴは曲を重ねるごとに攻撃性を増していけば、表情も色濃くなっていく。『東京ミッドナイト』では、胸の内に秘めた熱い思いを少しずつ零すように、でも、演奏が速度を増すごとにエモーショナルな歌声に乗せて思いを響かせ、観客たちの身体のみならず、心も揺らしていった。

Hiroが気持ちを剥きだして襲いかかった。沸き立つ感情を増幅する演奏に乗せ、MY FIRST STORYは『You’re already dead』を叩きつけて観客たちから理性を奪い去る。さぁ騒げ、狂え。それこそが、この場に似合う最狂のスタイルだ。この勢いを倍増するように、MY FIRST STORYは沸き立つ気持ちのままに『-Beat-』をぶつけていった。曲を重ねるごとに、剥きだした歌と演奏の牙が身体を深く抉り続ける。「飛び跳ねろ」の声を合図に、大勢の観客たちが『モノクロエフェクター』に乗せて、その場で大きく身体を揺らして騒ぎ狂う。ノンストップで繰り出す衝撃に、頭の中はもうカラッポだ。だから、身体が求めるままに暴れればいい。

全身を奮い立てて歌声と演奏をぶつけた『MONSTER』や『REVIVER』でも、熱い感情と感情をぶつけるバトルが続いていた。その様こそ、ライヴという場に相応しい戦いの光景だ。荒ぶる感情を剥きだしたまま、最後まで爆走し続けたライヴに、ずっと興奮が収まらなかった。

《SETLIST》
  1. 1.メリーゴーランド
  2. 2.蜃気楼
  3. 3.Boyfriend
  4. 4.東京ミッドナイト
  5. 5.You’re already dead
  6. 6.-Beat-
  7. 7.モノクロエフェクター
  8. 8.MONSTER
  9. 9.REVIVER

T.M.Revolution

T.M.Revolutionのライヴは、早稲田大学応援部吹奏楽団による壮大な「ファンファーレ」の演奏を合図に幕を開けた。吹奏楽の音色へ導かれるように西川貴教がステージへ。ライヴは、観客たちの感情を最初からハイテンションに上げ、ハイパワーな身体に染め上げようと『HIGH PRESSURE』をブースト。この曲を通して彼は、猛暑の夏が舞い戻るような様にこの会場を染め上げる。身体が熱くなるままに騒ぐ大勢の人たち。さらにT.M.Revolutionは『HOT LIMIT』をぶつけ、この場を灼熱の夏景色に染め上げた。西川貴教へ煽られるまま、場内中の人たちが一緒になって夏の妖精たちになり、その場で高く飛び跳ね、はしゃぎ続ける。T.M.Revolution、早くもこのフェスを制し始めたか…。夏曲から、一変。西川貴教は荒ぶる感情を剥き出して冬曲の『WHITE BREATH』を歌っていた。2つの季節を熱狂で彩る楽曲を立て続けに繰り出し、T.M.Revolutionは休む暇なく観客たちを騒がせていった。

MCでは、LUNA SEAの真矢に向けてのエールも届け、次のブロックへ。シンフォニックロックな『INVOKE』でT.M.Revolutionは、観客たちの歌声も加え、この場に宇宙規模の壮大で勇壮な景色を描きだしていく。続く『ignited -イグナイテッド-』で西川貴教は上半身裸姿になり、熱狂して騒ぐ観客たちをさらに熱狂へと導くロックなコンダクターになって、一人一人の感情を熱く沸き立てていった。

夢幻の孤光』では、LUNA SEAのSUGIZOとINORANをfeat.として迎え入れ、西川貴教はさらに気持ちを荒ぶらせて攻め続ける。その姿を煽るようにSUGIZOもINORANも演奏。2人とも西川貴教と絡み合うプレイを見せながら、一緒にすさまじい熱狂の景色を作りあげていった。さらに『Zips』でもT.M.RevolutionはSUGIZOとINORANとコラボレート。この会場を、彼が主催するフェス会場と同じような狂乱の様に染めあげていった。この曲では、西川貴教が頭を振って煽り続け、SUGIZOが荒々しいソロプレイを見せていたことにも触れておきたい。

最後にT.M.Revolutionは『HEART OF SWORD ~夜明け前~』を雄々しく歌いあげ、同世代の仲間たちであるLUNA SEAへの敬愛も伝えながら、この会場を自分の色にしっかりと染め上げていった。   

《SETLIST》
  1. 1.HIGH PRESSURE
  2. 2.HOT LIMIT
  3. 3.WHITE BREATH
  4. 4.INVOKE
  5. 5.ignited -イグナイテッド-
  6. 6.夢幻の孤光 (feat. SUGIZO&INORAN)
  7. 7.Zips (feat. SUGIZO&INORAN)
  8. 8.HEART OF SWORD ~夜明け前~

DIR EN GREY、BRAHMAN、そしてLUNA SEAのステージ

LUNA SEA

12月23日 有明アリーナにて「LUNATIC X'MAS 2025」開催決定!

LUNATIC X'MAS 2025
-OUR JOURNEY CONTINUES-
2025年12月23日(火)
有明アリーナ
開場 17:30|開演 18:30
詳細はこちら https://www.lunasea.jp/live/20251223ariake


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