
対する先輩・兄貴分のLUNA SEAは、ミラーボールが輝くステージに、月さながらの神々しさを湛えて登場。“失うものなど 何もなかったはずだね”とRYUICHI(Vo)が歌う、GLAYと同じく退路を断った初手『STORM』で後攻の口火を切る。SUGIZO(Gt&Vn)のスクリーム奏法、INORAN(Gt)の華麗なストローク、J(Ba)と真矢(Dr)のソリッドなビートも冴えまくり、5人が強すぎる個性を競うように高め合った、このバンドならではの比類なきグルーヴがのっけから際立つ。さっきまでのいいムードを受け継ぐ一方、『Déjàvu』で特効の爆発を轟かせたりと、瞬く間に自分たちのワンマンみたいな状況を作れるのがすごい。

何より痺れたのが、RYUICHIのボーカルだ。つい数ヵ月前は喉の不調でかなり苦しそうに歌っていたにもかかわらず、ここに来てまさかの堂々たる回復ぶり。伸びのある声に驚かされると同時に、彼が血の滲むような努力を重ね、念願の舞台に辿り着いたことがひしひしと伝わってくる。GLAYとのひとときを大切にするためか、メンバーはあえてその件に触れなかったけれど、経過を心配し見守ってきたSLAVEには“よくぞここまで……!”と打ち震えるほどの感動が押し寄せた。事態がとっさに飲み込めず、やがて涙とともに胸を撫で下ろした人も多かったのではないか。
「きっとGLAYがいなければ、俺たちはいなかった。俺たちがいなければ、GLAYもいなかったかもしれない。同世代の仲間として、10年、15年に一度くらいは会いたいよね。今日は絶対にやりたかった対バン。ライヴハウス時代だったら、ファンのみんなを取り合っていただろうけど(笑)。開催することができて嬉しいです!」

RYUICHIが熱いアンサーを返し、『DESIRE』からは両者がしのぎを削った1990年代のシングル曲を連発。“夢を見ていたいのさ あきらめたりせずに”の歌詞でTERUのMCがオーバーラップした『SHINE』、SUGIZOの付点8分ディレイとINORANのアコギを軸に儚いサウンドを成す『IN SILENCE』と酔いしれる中、ミュージックビデオが流れる演出もいい。LEDスクリーンに映る若き日のLUNA SEA、そして目の前に存在するLUNA SEAの姿は、長い年月を越えてきた、さまざまな経験をしてきたその先に、かけがえのない今があることを物語っていた。

続いては、25年前の『The Millennium Eve』と同様、約7分に及ぶ大曲『SEARCH FOR REASON』で急襲。一転、空間を裂くようなダークな音塊と常軌を逸したシャウトが、東京ドームを退廃的な雰囲気に染め上げた。演奏を終えると、RYUICHIは「GLAYのファンのみなさんは“えっ、こんなに深い感じ!?”となったかもしれないけど、そういうことも引っくるめて、俺たちがここに立てたこと、本当にギフトだと思います」と微笑む。

ライト側からレフト側まで伸びた花道をRYUICHIが歩き、集まってくれたオーディエンスに手を振りながら届けたラブバラード『I for You』のあとは、「SLAVEとBuddyにプレゼント!」と告げ、なんとGLAYの『SOUL LOVE』をLUNA SEAがカバー。予想もしていなかった展開、意外性抜群のポップな選曲に、会場のボルテージは一段と上がる。新鮮極まりない耳当たりにときめいたのはもちろん、満面の笑顔でプレイする5人が最高に愛しく、締めを“待ちこがれていた GLAYをこうして uh”と歌い替えるユーモアも素晴らしい。

まだまだ訪れる見せ場。真矢のパワフルで疾走感に富んだドラムが心地よい『BELIEVE』では、SUGIZOがGLAYの『彼女の“Modern・・・”』のフレーズをギターソロに織り交ぜてきたほか、INORANがタフなコーラスで加勢し、不死鳥の如く蘇りつつあるRYUICHIの頭を撫でて労うシーンも。さらに本編ラストの『ROSIER』では、Buddyも目撃したかったであろう、Jによる間奏の英語詞パート咆哮&「行くぞ、東京ドーム!」からのマイクスタンドぶん投げが鮮やかに炸裂する。もはやどこがサビかなんてどうだっていい出色の盛り上がりを生み、LUNA SEAは5万人の大歓声を背にステージを降りた。
《SET LIST》
- 〈LUNA SEA〉
- 1.STORM
- 2.Déjàvu
- 3.DESIRE
- 4.SHINE
- 5.IN SILENCE
- 6.SEARCH FOR REASON
- 7.I for You
- 8.SOUL LOVE
- 9.BELIEVE
- 10.ROSIER
LUNA SEA
LUNA SEA TOUR 2026 UNENDING JOURNEY -FOREVER-

5月29日(金) クアーズテック秦野カルチャーホール
5月30日(土) クアーズテック秦野カルチャーホール
6月5日(金) 大阪国際会議場メインホール
6月6日(土) 大阪国際会議場メインホール
6月12日(金) 新来島高知重工ホールオレンジホール
6月13日(土) レクザムホール (香川)
6月19日(金) 宇都宮市文化会館 大ホール
6月21日(日) 高崎芸術劇場 大劇場
6月25日(木) 大宮ソニックシティ 大ホール
6月26日(金) 大宮ソニックシティ 大ホール
7月4日(土) 愛知県芸術劇場 大ホール
7月5日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
7月11日(土) ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール (茨城)
7月12日(日) パシフィコ横浜 国立大ホール
7月20日(月祝) 札幌文化芸術劇場hitaru
7月25日(土) 森のホール21 大ホール (千葉)
7月26日(日) 森のホール21 大ホール (千葉)
7月30日(木) オリックス劇場 (大阪)
7月31日(金) オリックス劇場 (大阪)
8月8日(土) 新潟県民会館
8月15日(土) やまぎん県民ホール (山形)
8月16日(日) 盛岡市民文化ホール 大ホール
8月28日(金) 上野学園ホール (広島)
8月29日(土) 上野学園ホール (広島)
9月20日(日) 熊本城ホール
9月22日(火祝) 福岡サンパレスホテル&ホール
9月23日(水祝) 福岡サンパレスホテル&ホール
10月3日(土) 仙台サンプラザホール
10月4日(日) 仙台サンプラザホール
10月10日(土) 米子コンベンションセンター
10月11日(日) 倉敷市民会館
10月17日(土) Niterra日本特殊陶業市民会館 (愛知)
10月18日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館 (愛知)
詳細はこちら https://www.lunasea.jp/live/2026tour

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