“迷子でもいい、迷子でも進め”

この言葉を合図にステージの紗幕が上がると、デビュー曲『迷星叫』の演奏が始まった。まるで霧が晴れたような爽快感で、会場のテンションを一気にぶち上げた。さらにアッパーチューン『歌いましょう鳴らしましょう』へとなだれ込む。フロントの3人がステージを縦横無尽に駆け回り、ステージセンターに集合する。Vo.燈(CAST:羊宮 妃那)のロングトーンに呼応して大きな歓声とコールが会場を揺さぶる。

Ba.そよ(CAST:小日向 美香)
迫力の低音によるリズムプレイだけでなくメロディアスなプレイで観客の心を掴む。Seymour Duncan製PU SSB-4n/SSB-4bにESP製オンボードプリアンプCINNAMONを組み合わせ、パッシブPUの自然なトーンを活かしつつアクティブ化した信号をアウトプットできる優れ物ESP GB Soyo Customを存分に弾きこなす。エモーショナルな旋律は指弾き、『迷星叫』などサウンドにパンチを利かせたいときはピックと使い分ける。HARTKE HA3500はプリアンプ部がソリッドステートと真空管(12AX7)のハイブリッドで、任意にサウンドをミックスする事ができる。またアンプ本体に10バンドのグラフィックイコライザーも搭載され、プレイヤーのニュアンスを高い解像度で届けてくれる。

Dr.立希(CAST:林 鼓子)がくり出すアップテンポなドラムソロに観客のクラップとコールが重なり…キレのあるGt.愛音(CAST:立石 凛)の正確無比なバッキングにファンキーなリードギターのリフが生み出すグルーヴ感が心地良い『砂寸奏』が披露される。コールレスポンスの一体感が凄まじいロックチューンだ。

Dr.立希(CAST:林 鼓子)
今春に発売されたばかりの立希専用ドラムスティックPearl 190H/TAKIは、Poppin’Party 山吹沙綾モデルを基に先端部(チップ)がアロー型に変更されている。バンドロゴだけでなく、立希のサインとバンダのデザインがあしらわれており可愛らしい。またスティックにはタイトグリップが巻かれるようになった。リズムキープはもちろんのこと、スピード感やパワーだけでなく、情感を込めた豊かな強弱表現も聴きどころだ。Pearl製ドラムセットMasters Maple Gumに組み合わされたSabian製シンバルAAシリーズは、ブライトでキレのある芯の強いサウンドがMyGO!!!!!のパンクロックサウンドにマッチしている。

変拍子のフックがきいた『迷路日々』へと続く。エネルギッシュなサウンドとテクニカルなリズム展開がクセになる。さらにノンストップで『碧天伴走』へとなだれ込み、燈がステージの両端まで駆け抜けていく。疾走感あふれるフルピッキング速弾きも見どころだ。クライマックスへ向かうにつれて爽快感が高まり、会場の熱量も高まりを加速していく。

MC明けに披露された『名無声』では、エモーショナルなメロディに乗せてコールレスポンスが交わされる。アップテンポでありつつメロディとボーカルとバンドメンバーのハーモニーの美しさを感じられるナンバーに、会場の一体感が高まっていた。

“みんなみたいにはなれなくて…何者にもなれなくて…でも、それでも、だからこそうたいたい…僕らになれるうたを!”

詩超絆』では、互いの呼吸を確かめ合うように演奏に没頭する5人のアップが大きく映し出される。アニメの印象的なシーンを彷彿とさせ、感情の山が最高潮に達していた。感情から自然発生的に生まれたような力強い生命力を感じさせるサウンドは、MyGO!!!!!だからこそ表現できる唯一無二のステージだ。

本編ラストを飾るのは、シングルがリリースされたばかりの新曲『端程山』だ。温かみのあるエモーショナルなメロディとパンクロックサウンドの組み合わせが“MyGO!!!!!らしさ”と“新しさ”を感じさせる。まるで広大なパノラマが目の前に広がるような。クライマックスに相応しい晴れやかで清々しいナンバーだ。

アンコールに応えて、ステージ衣装からライブTシャツに装いを変えステージに登場したMyGO!!!!!。『壱雫空』が颯爽と披露され、再び観客から大きな歓声が沸き起こった。ライブ本編中由も自由にメンバー同士がコンタクトを取り合い、にこやかな光景が広がる。

リラックスした様子のフリートークは、MyGO!!!!!のフレッシュさと仲睦まじさが感じられ、ファンにとっても嬉しい時間だ。

そしていよいよ、2DAYSのラストを『焚音打』で飾った。疾走感あふれるパンクロックに乗せたメンバー全員によるポエトリーリーディングが炸裂し、会場のボルテージが爆発的に高まっていく。燈の呼びかけで拳を掲げると共に、ブルーの銀テープが派手に飛び出した。満ち溢れるエネルギーをすべて解放してMyGO!!!!! 6th LIVE「見つけた景色、たずさえて」2DAYSは爽快なグランドフィナーレを迎えた。

“迷うことに もう迷わない”

決意表明とも取れるパワフルな演奏で本公演を締めくくった。客席からは鳴り止まない拍手と歓声で、最高のステージパフォーマンスを称えていた。

不器用さ、回りくどさ、遠回り…それでも力強く歩き進み続けるエネルギッシュさがMyGO!!!!!の魅力だ。独自の音楽性と高いパフォーマンステクニックによって唯一無二のポジションを確立している。

年末の単独ライブ、さらにTVアニメ『ガールズバンドクライ』に登場するバンド「トゲナシトゲアリ」との対バンライブ「Avoid Note」も決定している。バンドリ!を代表し、コンテンツの枠を超えたクロスオーバーに臨む彼女たちの勢いは止まらない。

加えてDAY2終演後に公開されたMyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ開催告知に、会場から驚きの声が上がった。すでに十分に満足していた観客たちに、サプライズで更なる刺激をプレゼントしてくれた。今後のアニメストーリーの展開と同じく…いや、それ以上に目が離せない。

取材・文:佐々木雅晃
PHOTO:福岡諒祠(GEKKO)、JOKEI TAKAHASHI、ハタサトシ、池上夢貢
©BanG Dream! Project

《SET LIST》
  1. 1. 処救生
  2. 2. 無路矢
  3. 3. 影色舞
  4. 4. 輪符雨
  5. 5. 潜在表明
  6. 6. 回層浮
  7. 7. 迷星叫
  8. 8. 歌いましょう鳴らしましょう
  9. 9. 砂寸奏
  10. 10. 迷路日々
  11. 11. 碧天伴走
  12. 12. 名無声
  13. 13. 詩超絆
  14. 14. 端程山
  15. EN1. 壱雫空
  16. EN2. 焚音打
MyGO!!!!!

MyGO!!!!! ZEPP TOUR 2025「心のはしを辿って」開催決定!

【公演概要】
◆公演名:MyGO!!!!! ZEPP TOUR 2025「心のはしを辿って」
◆日程・会場:
・東京公演
日程:2025年7月1日(火)
会場:Zepp DiverCity (TOKYO)

・大阪公演
日程:2025年7月12日(土)
会場:Zepp Osaka Bayside

・愛知公演
日程:2025年7月30日(水)
会場:Zepp Nagoya

・北海道公演
日程:2025年8月7日(木)
会場:Zepp Sapporo
https://bang-dream.com/events/mygo_tour2025

MyGO!!!!! 8thLIVE 開催決定!

日程:2025年12月6日(土)
会場:京王アリーナTOKYO
https://bang-dream.com/events/mygo_8th

MyGO!!!!! 7th Single リリース決定!

8月6日(水)に、MyGO!!!!! 7th Singleがリリース。
詳細は後日発表。
https://bang-dream.com/discographies/4092


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