MorfonicaとPoppin’Partyのメンバーがステージを後にすると、続いて伊藤美来(ハロー、ハッピーワールド! 弦巻こころ役)がセンターステージに登場した。ライブ初披露の『にこ×にこ=ハイパースマイルパワー!』と、おなじみの『ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!』を続けて披露し、観客を一気にハロハピの世界観へ引き込んでみせた。
今回のステージは中央から花道とセンターステージが客席へ飛び出していて、最前列ブロックではキャストを真横に観ることができる。奥の通常ステージにはバックバンドを務めるRAISE A SUILEN(RAS)の姿も見える。
トークイベントや生放送番組などではファンにとってお馴染みの伊藤美来だが、ハロー、ハッピーワールド!(ハロハピ)としてのライブ出演はなんと3年ぶりになる。表情や動きのひとつひとつが、劇中の“弦巻こころ”そのものだ。画面から飛び出してきたような感覚を覚える。
さらに、今回のスペシャルゲスト吉田有里(ハロー、ハッピーワールド! 北沢はぐみ役)がサプライズ登場し観客を驚かせた。初めてバンドリ!のリアルライブに立つ彼女は「“ベースの北沢はぐみ”をステージ立たせてあげられないことで胸がいっぱいで…」と、役への愛情から感極まって涙を流していた。そんな吉田を明るく励ます伊藤、そして出演を喜ぶファンの温かい拍手がドームを包んだ。
思いがけず感動的な場面となった後は、伊藤美来、吉田有里の2人ボーカルによる『うぃーきゃん☆フレフレっ!』がライブ初披露された。はぐみの特技であるソフトボールが題材になった楽曲で、ドームの雰囲気にぴったりのナンバーだ。応援ソングの歌詞が、初めてバンドリ!のリアルライブに立った吉田の背中を押しているように感じられた。
最後にはハロハピの合言葉「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!」で締めくくり、会場を笑顔でいっぱいにしてくれた。
続いて佐倉綾音(Afterglow 美竹蘭役)が登場。太陽がだんだん傾き、夕陽と客席のペンライトでドームが真っ赤に染まる。
発表から間もない『独創収差』を初披露し、第一声で会場の空気がピリッと引き締まった。凛として時雨のTK氏によって書き下ろされたタイアップナンバーということもあって、これまでにないヘヴィさ、目まぐるしい転調をともなうミステリアスな曲調、音域の幅広さなど非常に難度の高い楽曲を見事に歌い上げ、激しくも妖艶なステージで観客を魅了した。
「いつも通り、全力で」
続いての『Hey-day狂騒曲(カプリチオ)』もライブ初披露だ。曲中、真っ赤なマイクスタンドを振り回しながら歌う豪快なステージは、まさに王道ハードロックを感じさせる貫禄に溢れている。
佐倉は2年9ヶ月ぶりのリアルライブ出演となった。艶やかでハリがあり、深いビブラートで歌い上げるその姿は、特徴的な赤いメッシュヘアも相まって劇中の美竹蘭そのものだ。MCではユーモアたっぷりのトークで観客の笑いを誘う場面もあり、そのギャップもまた魅力の一つだ。
「ドーム、踊れーっ!」と力強く叫び、最後の曲となる『Y.O.L.O!!!!!』を披露。ラストはアップテンポなメロディに乗せて、さらに力強く観客を煽り、観客もそれに全力で応え会場の一体感が高まっていく。熱い歌声と眩しい笑顔を届け“いつも通り”のAfterglowの魅力を存分に披露してくれた。
ここで、本日の出演が叶わなかったPastel*Palettes(パスパレ)前島亜美の過去のライブ映像が上映された。ハロハピ、Afterglowと同じく3曲フルコーラスを会場で上映する粋な演出に、観客もペンライトを振ってひとときを楽しんでいた。こういった形でパスパレの楽曲を届けてくれることで、バンドリ!コンテンツの絆の強さを改めて感じることができた。
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