ライブレポート

2020年1月11日、川崎セルビアンナイト。

ライブでは初披露となる楽曲、そしてソロライブでは初参加のバンドメンバーで行われたDAITA NEW YEAR LIVE 2020 New Album ” Melodicfall ” Release Event 『Melody First』。

昨年リリースされたニューアルバム『Melodicfall』を想起させるようなフワッとした静かなSEからライブがスタート。

1曲目はアルバム表題曲でもある『Melodicfall』。使用ギターはG-Life GuitarsのG-Phoenix Royal Blue Turquoise。アルバム曲順の通りの明るく、大きいフレーズの曲からスタート。前日のリハーサルに比べるとギターのミッドが少し強く、ロングサスティーンが曲を引き立てているように感じられる。曲が途中で展開し、速弾きをするプレイなどでも1音1音がハッキリと聞こえてくるサウンドメイキングだ。ライブハウスということもあり、アンプキャビネットからの生音がダイレクトに聴こえてきている部分も音にかなり影響しているように感じた。

続いて『Reincarnation』。こちらもロングトーンが特徴的な曲で音のコシ、ビブラート、チョーキングのニュアンスやピッチ感などが演奏に大きく影響する楽曲。それぞれのテクニックはとても細かく繊細なプレイだ。

ギターをG-Life Guitars DSG Premium Bora Bora Ocean Blueへ持ち替え、軽快なストリングスとリズムで『Maillot Jaune』のイントロが流れ始める。DSGの特徴であるハイミッドの明るさが曲と非常にマッチし、細かいアーミングプレイやスライドの音の立ち上がりも良く会場の空気も明るくなっていくようだ。

次のブロックでは旧曲が続き、以前のメインギターでもあったTom Anderson ClassicのBora Bora Blueが登場。アメリカンなグルーヴの『Rock’n Roll Driver』は、以前から何度もライブで演奏されてきた曲だが、新メンバーでのプレイによって同じ曲でも聴こえ方が全く違う。疾走感を感じるタイトなドラムや、トム・アンダーソンのローミッド感、密度が粗い歪で原曲(オリジナル音源)に近いサウンドになっていたようだ。BOH(Bass)のタッピングや、青山英樹(Drum)のツーバスのグルーヴも新鮮に聞こえた。

続いては『Wild Blood』。こちらも同じくトムを使用。この曲のレコーディングで使用したギターということもあり、原曲にかなり近いサウンドだ。タイトで疾走するようなグルーヴになり、すごくカッコいい曲に変化していた。アウトロではキメのリズム+1拍など、アレンジが加えられており、メンバーそれぞれの細かいプレイも堪能できる。

大きな歓声からハーモニクスが鳴り響き『Emphatic Line』へ。6弦ベースならではの音使いや、演奏ポジションがいつもの曲とは違うニュアンスを引き出し、グリスやビブラート、タッピングハーモニクスでBOHの個性がより一層曲を引き立てているように感じられた。

「ここで久しぶりに演奏する懐かしい曲を」というMCをはさみ『The Core』へ。妖しげなシンセサウンドが流れ出し、DAITAはギターをG-Life Guitars G-Phoenix Custom Deep Royal Blue Turquoiseに持ち替える。太く引き締まったローの効いたクリアなサウンド、細かいアーミングのニュアンスも非常に聞き取りやすく、今までの曲やサウンドとは違った魅力が感じられた。独特な雰囲気の楽曲で、バンド全体で同時に鳴らす音数が少なく、一人一人のプレイが際立つアレンジ。その中でのシンバルひとつの加減や、キックのダイナミクスにも青山のこだわりが詰まっているようだ。BOHは多弦ならではの重厚な音、コードプレイ、タッピングを駆使し曲の奥ゆかしさを表現しているようにも聞こえた。

次曲はニューアルバムからバラード曲の『Dawn Valley』。ギターはDSGのBora Bora Ocean Blueに戻し、1コーラス目はシンセ、ピアノサウンドとギターのみで展開。細かいビブラート、スライド、アーミング、チョーキングの原曲再現も素晴らしい。DAITAのプレイは基本的に全曲、一瞬のブレイクでもボリュームペダルの操作でミュートをしていたりと、必要な音だけを出すテクニックが非常に細かいが、そのテクニックが存分に感じられる楽曲になっていた。

アルバムと同じ流れで『Vortex』へ。今までの楽曲とは雰囲気も変わりラテンのリズムが心地よい。今回はレコーディングも行ったオリジナルメンバーでの演奏になり、ライブ初披露ながらも聞き慣れたような安定感を感じた。DAITAのサウンドも使用アンプこそ違うが、フロントPUの粒立ち、ミッドの密度や歪のノリなども原曲に近くなっていたようなサウンドであった。

続いては全員がテクニックを駆使する難曲『Vulcan』。以前からライブで演奏されてきた曲だが、アルバム『Melodicfall』に改めて収録され、レコーディングオリジナルメンバーでライブ演奏するのは今回が初となった。やはり、曲のスピード感や細かいキメもピッタリとハマっている。ベースソロも原曲通りの超絶プレイ、ドラムも細かいライドシンバルのリズムや、音数の多さにも囚われないグルーヴ感だ。

ここで雰囲気も変わり『SOUTH WIND』。ギターはPRS Custom 24へ持ち替え、音に深い奥行きを出し、出力を絞ったようなサウンドへ。前に出るギターサウンドも良いが、楽曲によってここまでサウンドを使い分けられるのもDAITAの演奏テクニックや、巨大なラックシステムを使用するサウンドへのこだわりがあってこそのことだろう。

軽快なドラムが響き『Refreshing Smile』へ。ギターはG-Life Guitars G-Phoenix Custom Stardust Blue Moon。リハーサル時、最も音作りに悩んでいた楽曲でもある。新しいプログレの形を意識した曲ともあり、場面で曲調が変わってくるのも音作りのこだわりを感じられるのもひとつの聞き所ではないだろうか。サビの最後のチョーキングフレーズのビブラートのかけ方からもDAITAの魂を感じられた。

MCを挟みラストのブロック。今回最大のプログレ大作の『Lucifer D』。ギターはDSG のBora Bora Ocean Blue。演奏できるミュージシャンがほぼ限られているのではないかという激難曲。エッジーなサウンドの独奏から、変拍子、引っ掛けフレーズのイントロなど、同じパターンが一切繰り返されないので一度見失うと曲に戻ってこられないほどの楽曲だ。楽器をやっている方であれば是非実際にライブで見てもらいたい。

続いて後半戦の盛り上がる楽曲ではお馴染みの『真実と闘争』。ライブアレンジver.のスタートでイントロが鳴ると同時に大きな歓声が上がった。Ashのギターで弾くのは数年ぶりだが、Orangeのキャビネットが低音を補っているようでハイ上がりでバランスの良いサウンドになっていたように感じた。

『新たなる旅路』ではPRSを使用。サスティーンの伸びも素晴らしく、詰まった感じとピーキーなサウンドをピッキングでコントロールしているようだった。

本編ラストは会場の手拍子から始まった『Zenith』。ギターはTom Andersonだ。ブライトな音、ボルトオン独特の横に広がるサウンドが会場内を包み込み大盛況で本編が終了した。

アンコールの拍手と共に再登場すると、当日に発表されたラッシュのドラマー、ニール・パートの訃報にも触れ、様々な想いを込めて『Futatsu no Yuragi』を独奏。

メンバー紹介後、「みんなが待ち望んでいた曲をこのギターで」というMCからTom Andersonを持ち『Triptych 2020』がスタート。

それに続きG-Life Guitars の初号機のBlue Lifeも登場し『Volcano High』。今回のライブの中でも極悪なサウンドで、PUにもエッジ感があり、木材の組み合わせの影響からドロップ・チューニングにしても速い音が特徴だ。ピッキングハーモニクスの音の立ちも他のギターにはない鋭さもあった。

そして、ライブを締めくくるのは『19 Boogie』。青山のタイトなドラムはロック感が強く新鮮だ。DAITAも珍しく荒々しいプレイになり、今までにない『19 Boogie』を聴かせてくれた。去年のライブ同様、ブレイクからベースソロ~ドラムセッションもあり、“The BOH” と言わんばかりのスラップ、タッピング、和音、カッティングのプレイも圧巻。メンバーそれぞれの個性と原曲のバランスなどオーディエンスも聞いていてとても楽しいライブになったのではないだろうか。

事前に「原点回帰しつつ進化を楽しみたい」というツイートもあったように、今回の使用機材はこれまでにメインギターとして使用し、DAITAソロワークスの歴史を築いてきたギターたちが集合していたように捉えることもできるだろう。2020年6月28日にも今回と同じメンバーでのライブが決定している。次のステージでも新たな発見やプレイを楽しみにしたい。

取材・文:河本亘介

《SET LIST》
  1. 1.Melodicfall
  2. 2.Reincarnation
  3. 3.Maillot Jaune
  4. 4.Rock’n Roll Driver
  5. 5.WILD BLOOD
  6. 6.Emphatic Line
  7. 7.The Core
  8. 8.Dawn Valley
  9. 9.Vortex
  10. 10.Vulcan
  11. 11.SOUTH WIND
  12. 12.Refreshing Smile
  13. 13.Lucifer D
  14. 14.真実と闘争
  15. 15.新たなる旅路
  16. 16.Zenith
  17. En1.Futatsu no Yuragi
  18. En2.Triptych 2020
  19. En3.Volcano High
  20. En4.19 Boogie
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