目次
2025年10月10日・11日の2日間、5人組ガールズロックバンドEast Of Edenがテレビドラマ「御社の乱れ正します!2」放送を記念する「East Of Eden Special Live 2025 〜 PURPLE ROSE Session 〜 」を開催した。
10月2日より放送をスタートした同作品の主題歌『Our Fate』を担当する彼女たち。イベント2日目となる11日は、昼帯に主要キャストとのトークステージ、そして夜にワンマンライブをおこなう充実の1日を過ごした。
5カ月の産休を経て、母になり戻ってきたYuki(Guitar)は1日目に完全復帰。勢いを増したEast Of Edenによる2日目のワンマンライブの様子をお届けしよう。

冒頭から「御社の乱れ正します!Season1」の主題歌『Judgement Syndrome』からスタートする粋な演出でステージを沸かす5人。ドラマのテーマである「裁く」を躍動感あふれるメロディで歌い上げた。
続けて披露された『Doesn’t Matter』は、ファンが振り付けでメンバーと共創できるのが特徴の楽曲。サビで拳を突き上げたり、空に向かい腕を回したりするオーディエンスの姿を見た5人は、とびきりの笑顔でパフォーマンスに熱を上げる。

そして「今日のライブはSOLD OUTですよみなさん!」と喜ぶメンバーたちによる自己紹介MCがスタート。本ステージへの意気込みをそれぞれ語るなか、湊あかね(Vocal)が「2日目のライブで声が限界にきてるかもしれないけど、全部出し切るから。死ぬ気でかかってきてください!」と頼もしい姿を見せた。
観客から「おかえりー!」と拍手で迎えられたのは、産休を終え10日のライブで復帰していたYuki。「5カ月産休、復帰2発目。楽しんで帰りますっ!」と語りながら力強く拳を突き上げた。

高揚した空気感のまま始まった『無重力飛行』では、フロア上空を飛び交う青と緑の閃光とともに、お立ち台で幻想的なイントロを奏でるAyasa(Violin)の姿に目を奪われる。

間髪を入れずに披露された『Chasing the moon』では、湊あかね・Ayasa・Yuki・MINA(Bass)の4人が1番では下手、2番では上手へ移動し横並びでパフォーマンス。贅沢な光景と音圧を目の当たりにした観客たちは、まるで条件反射のように身悶えしていた。

Yukiが7弦ギターを駆使し繊細で豪快なタッピングを披露したのは『鈍色のラビリンス』。アウトロではMIZUKI(Drums)が髪を振り乱しながらスティックを操り、曲の終わりとともに激しい空打ちでフロアを切り裂いていた。
MCでは、昼におこなわれていた「御社の乱れ正します!2」トークイベントの振り返りへ。主要キャストの山崎紘菜、飯島寛騎、マーク・パンサーとともにさまざまな話題で盛り上がった思い出に花が咲く。
そしてクイズコーナーで「飯島寛騎はホストクラブで働いたことがある。◯か×か?」と出題された際、MINAが「接客できなさそうなので×」と答えたことへの反省会がスタート。メンバーが「あれはもう、飯島さんを後ろから刺しにいっていたよね(笑)」と口々に語り会場を笑顔にした。

穏やかな空気を一変させるように、彼女たちの楽曲のなかでもヘビーな音響が特徴の『Donʼt Look Back』が流れ出す。矢継ぎ早に披露された『Breaker』では、AyasaとYukiが高音域で展開される圧巻の狂奏を見せつけ、会場のボルテージを限界突破させていた。

わちゃわちゃ感満載のグッズ紹介コーナーを終えると、メンバーが「新曲やります」と宣言。そしてスタートしたのは「御社の乱れ正します!2」主題歌である『Our Fate』のパフォーマンスだ。
メッセージ性の強い歌詞を、疾走感あふれるメロディでフロアまで届けるこの曲。
ライブでの披露はまだ少ないものの、湊あかねとMINAが笑顔で向き合いながらパフォーマンスをするなど、早くもEast Of Edenらしさを存分に感じられる。

畳み掛けるように始まった『花美』の冒頭に行われたのが、MIZUKI・MINAによるリズム隊ソロアレンジ。スウィング感のあるビートの掛け合いに観客の身体はたまらず揺れる。
のちのMCで2人は「ソロアレンジの音作りはMIZUKI作成のドラム音源に合わせ、MINAがフレーズを乗せていくことからスタートした。その後もアイデアを出しつつ完成したが、当日はお互いアドリブも入れていた」と語っている。まさにプロフェッショナル同士の狂演に震えるほかない。
エキサイトするフロアを『IKIZAMA』の力強いメロディが引き継ぐと、湊あかねが「歌って!」と囁いたのを皮切りに「wow wow wow」とコール&レスポンスがスタート。“腹から声出して叫べ”などのリリックがあいまって、会場の結束力がさらに強まっていく。

そしてメンバーからの「ラストいくよ」の声とともに始まったのは『Evolve』。間奏ではAyasaが研鑽を感じる速弾きを披露し、East Of Edenがもつ高度なパフォーマンス力をまざまざと見せつけた。
まだまだ彼女たちのステージは輝きを増す。湊あかねが“光となれ”のフレーズをロングトーンで紡ぎ、残響のブレスまで美しく魅せるパフォーマンスには会場が息を飲んだ。
そしてアウトロでは、楽器隊がロックンロールよろしく爽快な音の掛け合いをしフィニッシュ。熱狂の渦を残しながら彼女たちはステージを去った。

すぐさまフロアから「EOE!」コールがかかると、スクリーンに「御社の乱れ正します!2」の今後の展開を予感させるティザー映像が流れ出す。そしてメンバーたちがステージへ舞い戻ると、本公演2度目である『Our Fate』のパフォーマンスがスタートした。
この曲は、作品の主人公・三枝玲が胸に秘める強い“愛情”が歌詞にも反映されている。ドラマ主題歌ならではの世界観を、East Of Edenが情熱的なアンサンブルで浮き彫りにしていく様子が垣間見えた。
ラストMCでは、一人ひとりが本ステージの感想を語る。すると「5人で2Daysができて感無量!」「母となり帰ってきたYukiさんを迎えられたことが幸せ」など、Yukiとまた同じステージに立てた喜びの声であふれた。
続けて写真撮影タイムかと思った矢先、Ayasaが突然バイオリンを手にHappy Birthday To Youのメロディを奏で始める。そして9月20日に誕生日を迎えていたMINA へ、サプライズでプレゼントとケーキが手渡された。
飛び跳ねて喜ぶMINA。さらに10月19日が誕生日のAyasa へ向けたケーキも用意されており、Wサプライズであったことが明らかに。Ayasaは喜びながらも「自分でハッピーバースデーソングを奏でるとか、やばいじゃん!」と叫び会場を笑いと幸せで包んだ。
そして25歳になったMINAがラストソングのタイトル『Shooting Star』をコール。
間奏で湊あかねが「頭を振る準備はできてますか?いけんの?」と煽ると、ファンはYukiの高速ピッキングに合わせて脳を揺らした。

激しい拍手が鳴り止まぬ中すべての楽曲が終了。ラストは手をつないだ5人がマイクなしで「ありがとうございました!」と叫び、観客一人ひとりへ手を振りながらステージを去った。
すべてが終わったかと思いきや、突如スクリーンに映し出されたのは「2026年 ツアー開催決定!」の文字。Yukiの復帰によりフルメンバーが揃ったEast Of Edenが、2026年もロックシーンを揺らすことが確定した瞬間である。
取材・文:川上良樹
《SETLIST》
- 1.Judgement Syndrome
- 2.Doesn’t Matter
- 3.無重力飛行
- 4.Chasing the moon
- 5.鈍色のラビリンス
- 6.Donʼt Look Back
- 7.Breaker
- 8.Our Fate
- 9.花美
- 10.IKIZAMA
- 11.Evolve
- -ENCORE-
- EN1.Our Fate
- EN2.Shooting Star
East Of Eden
2026年ツアー開催決定!
「East Of Eden Spring Tour 2026 〜 Growing 〜 」
【ツアー日程・会場】
2026年1月30日(金) KT Zepp Yokohama
2026年2月1日(日) なんばHatch
2026年2月15日(日) 仙台darwin
2026年2月23日(月・祝) 名古屋DIAMOND HALL
2026年3月7日(土) 豊洲PIT
詳細はこちら
https://fan.pia.jp/east_of_eden_official/ticket/detail/31/?page=1
1stフルアルバム『The First Eden -Seeds Of Hope』Now On Sale!!

アルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』
2025年3月12日(水)発売
<通常盤>CD
・品番:WPCL-13628 / 価格:3,300円(税抜3,000円)
・収録内容:CD(「Shooting Star」、「Yellow Card」含む全11曲収録)
<初回限定盤A>CD+Blu-ray
・品番:WPZL-32185-6 / 価格:8,250円(税抜7,500円)
<初回限定盤B>CD+DVD
・品番:WPZL-32187-8 / 価格:8,250円(税抜7,500円)
・収録内容:
CD(「Shooting Star」含む全10曲収録)
Blu-ray / DVD(「Shooting Star」MV、MVビハインド・ザ・シーン、5人分のMVソロ・バージョン)
詳細はこちら

STAGE Vol.28 《表紙・巻頭》ジェイク・シマブクロ/トゲナシトゲアリ
2025.6.8@日本橋三井ホール「Ayasa LIVE TOUR 2025 ~百花繚乱~」ライブレポート
【Lonesome_Blue機材紹介】2024.12.19@渋谷CLUB QUATTRO Lonesome_Blue 2nd ONE MAN LIVE TOUR 2024「The Three in One」ライブレポート
2024.11.29@LINE CUBE SHIBUYA East Of Eden Anniversary Live “1st.” ライブレポート
2024.10.30@COTTON CLUB 中村有里 「CDリリース記念 & Birthday」ライブレポート
2024.4.14@Zepp DiverCity (TOKYO) Morfonica Concept LIVE「forte」ライブレポート
【East Of Eden機材紹介】2024.3.19@Zepp Haneda East Of Eden ‐ World Premiere Special Showcase ライブレポート
【Ayasa機材紹介】2024.1.13@品川インターシティホール Ayasa LIVE TOUR 2024〜A fraction〜 ライブレポート 












