川崎と名古屋で行われた古畑奈和の 2ndライブ「Furuhata Nao LIVE2023-REAL-」。12月17日のSUPERNOVA KAWASAKI公演では、昼夜2回のライブを実施。ここでは、第一部となった昼公演の模様をお届けしたい。

舞台の上にはクリスマスツリーも設置。衣装ラックや大きめのソファにテーブルライトなど、古畑奈和のプライベートな空間へ遊びに来たかのような雰囲気で楽しめるセットで観客たちをお出迎え。間もなく訪れるクリスマスの時期に相応しい空間が、そこには生まれていた。

サックスを手に舞台へ姿を現した古畑奈和は、流れだした『4me』に乗せ、低音の効いたサックスの音色を朗々と響かせた。四つ打ちの速いリズムに乗せ、彼女は艶かしい声色を魅力に、躍動するビートへ飛び乗る形で歌唱。低音を響かせるサックスの音色を間奏のたびにフロア中へ妖しく解き放ち、大人な女の色気漂う様も見せながら、艶かしい歌声で観客たちを挑発してゆく。アルトサックスの乱れ微睡む美しい音色と、古畑奈和の甘く、でも艶味の効いた歌声が気持ちを嬉しく挑発する。

古畑奈和の誘いを受け、フロア中の人たちが一斉に立ち上がる。彼女は、可憐な歌声と仕種を魅力に『オルフェス』を歌唱。同じ大人のムードを描きつつも、この曲では、華やかでHAPPYな空気をフロア中へ振り巻くように歌っていた。「合い言葉は、せーの」「オルフェス」のやりとりも、嬉しく気持ちをはしゃがせる。古畑奈和の誘いへ導かれるように生まれた甘く華やかな宴の中、互いに心の手を取り合って一緒にはしゃぎたい。間奏ではとても軽やかな、弾むような甘いサックスの音色を響かせ、場内中の人たちの気持ちを心地よく弾ませていた。まさに、クリスマスを間近に控えたこの時期の、しかも週末に相応しい華やいだ世界がそこには生まれていた。

「みんな一緒に声を出していきましょう」の言葉を合図に、サックスを首から外し、左手にマイクをギュッと握りしめた古畑奈和が、熱く駆けだしたロックなビートへ飛び乗り、気持ちに熱いエナジーを注ぎながら『ミライクル』を熱唱。この曲で彼女は、騒ぎたい観客たちの気持ちを、凛々しく、でも甘いねっとりとした空気も滲ませながら煽っていく。挑発的で挑戦的な古畑奈和に迫られ、フロア中の人たちが野太い声を上げ、胸の内から沸き立つ感情を舞台の上の古畑奈和にぶつけていた。歌唱後に口にした「よく出来ました!」の言葉も嬉しい。

MCでは「サックスの演奏からライブが始まることはなかったから、新鮮味があったんじゃないかな。新しいことへ挑戦できて嬉しい」と語っていた。「今日は、古畑奈和を独り占めしに来ましたか?」の言葉も最高じゃないか。

次のブロックでは、この場へさらに熱情した風を吹かせようと、荒ぶるドラマチックな様を描き出す『本性』を熱唱。ときに腕を振り上げ、力強く身体を揺らし、古畑奈和は躍動したパフォーマンスを見せる。その姿へ向けて、フロア中からも熱いエールと拳が突き上がる。彼女は雄々しい様で攻めるように、でも、ねっとりとした歌声を響かせる。ときにがなるような声色や、抜いた甘い声の表情も見せながら、古畑奈和は感情が激しく揺れ動くままに、ときに髪の毛を振り乱し、みずからの熱いロックな本性を剥き出しに歌っていた。

1曲ごと巧みに表情を塗り替えながら、古畑奈和は目の前へ色々な物語を描きだす。エレクトロで強いダンスビートも刺激的な『鍵の在処』では、色鮮やかな音が流れる上へ、古畑奈和が早口で言葉をまくしたてつつ、妖しく・艶かしく・ときに激情するなど多彩な歌声の絵筆を細かく使い分けながら、楽曲に壮大かつシンフォニックなドラマを描きだしていった。

「歓びの鐘を響かせ奮えさせて 救世のメシア」と歌い上げる印象的な始まり。荘厳でシンフォニックな楽曲と古畑奈和の妖しく乱れる歌声が、フロア中を包み込む。『MESSIAH』の登場だ。自らの感情を広大な世界へ解き放つように、古畑奈和は熱情した声で歌いあげる。その様へ熱い刺激を受けた観客たちが、拳や手にしたペンライトを振りかざし、彼女へ向けて雄々しい声を張り上げていた。曲が進むごとに熱情してゆく歌声と楽曲。いつしか会場中の人たちが、古畑奈和の歌声へ導かれるように熱狂の僕となり、彼女へ向けて熱い声を張り上げていた。終盤、古畑奈和と観客たちが一緒になって大きく手を振る景色や、歓声で彼女へ思いをぶつける様も、とても熱い景色として見えていた。

普段は見えてこない古畑奈和の内側の部分をあえて楽曲を通して見てもらい、さらに古畑奈和を好きになって欲しいし、古畑奈和自身を深く知ってもらいたい。その思いを示すように行ったのが、古畑自身の感情と強くリンクする楽曲を届けるカバーコーナー。

自分の中にある黒い感情を、彼女はヒグチアイの『悪魔の子』を通して投影。高音ファルセットも巧みに生かした歌声が、胸を狂おしく揺さぶった。女王蜂の『BL』でも、ダウナーな楽曲の上で、乱れ狂う感情を掻きむしるように歌っていた。螺子の外れた様で歌う、古畑奈和の姿も嬉しい衝撃だ。ちゃんみなの『ハレンチ』では、抜いた甘い歌声も魅力に、乱れ騒ぐ女性の心模様を投影。あえて陰の感情を、3つの異なる視点から見せてくれたのは嬉しい刺激だった。

続いても熱く盛り上がるカバー曲を披露!

古畑奈和

出演情報

100点un・チョイス!10周年記念公演
 第1弾第20回公演「フール」出演決定


会場:赤坂RED THEATER
日程:2024年3月13日(水)~3月17日(日)

舞台『フール』公式サイト
https://unchoice.wixsite.com/fool


舞台「歌舞伎町シャーロック」ルーシー・モーンスタン役で出演決定

会場:IMM THEATER
日程:2024年5月17日(金)~5月26日(日)

舞台『歌舞伎町シャーロック』公式サイト
https://kabukicho-sherlock.delight-company.com/


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