「NO GIRL NO CRY -Round 2-」ライブレポート(前編)

2019年5月、Poppin’Party(ポピパ)とSILENT SIREN(サイサイ)によってメットライフドームで2日間にわたって行われた対バンライブ『NO GIRL NO CRY』の第2弾がオンラインライブで帰ってきた。
前半はSILENT SIREN(サイサイ)のターンだ。
Key. ゆかるん(黒坂優香子)による振付指導から『チェリボム』の演奏がスタートする。Poppin’Partyがカバーしていることもあって、バンドリーマーにとっても非常に馴染みのあるナンバーで両バンドのファンの心をグッと掴んだ。
続けて『女子校戦争』『八月の夜』の2曲がノンストップで披露される。自然と体が動いてしまうようなグルーヴ感がとても心地よい。ジャズマスター特有の中音域のキャラクターが効いたGt. /Vo. すぅ(吉田菫)のリードプレイのサウンドがとても特徴的だ。
感染対策の一環として観客の声出しが制限されているのに対して、歓声の音源をシンセサイザーにサンプリングして、MCの要所でライブを盛り上げる工夫も素晴らしい。
ここで披露された『聞かせてwow wowを』はゴールデンボンバーの鬼龍院翔氏によって作詞作曲されており、セットリストの中でも異彩を放つ独特なアッパーチューンだ。サイサイの多彩な一面を観客に披露してくれた。
続いての『HERO』は、“ファンにとってのヒーローであり続けたい”というバンドの想いと“応援してくれるファンがバンドにとってのヒーロー”というメッセージが演奏に込められている。
あいにゃん「かかってこいやー!」
スモークがステージ前面に立ちのぼると『ALC.Monster』が演奏される。リフに乗せてヘドバンを楽しめるハードなロックナンバーでさらにライブが盛り上がっていく。Ba. あいにゃん(山内あいな)のボーカルを楽しめるのもこの曲のポイントだ。
往年のダンスミュージック的なナンバー『DanceMusiQ』では、まるでディスコフロアのようにミラーボールがキラキラと輝く中で、ビートに乗せて身体を左右に揺らすダンスが楽しく、聴覚や視覚だけでなく全身で音楽を楽しめた。
サイサイがイメージキャラクターを務め、有名ラーメン店のCMソングにもなっている『天下一品のテーマ』は、Dr. ひなんちゅ(梅村妃奈子)の“天下一品愛”が歌詞になった個性的なナンバーだ。曲中にKey. ゆかるんが同ラーメン店の幟(旗)を振る場面があり、パフォーマンスも個性的だ。聴いていると無性にお腹が空いてくるのは気のせいではないだろう。

いよいよラストスパート。『恋のエスパー』ではGt. /Vo. すぅが間奏部分で「STOP!」と掛け声をかけて超能力で会場の時間を止めると、ステージ上のメンバーの姿が見えなくなってしまった。再び演奏が始まると、なんと全員の楽器パートが全て入れ替わった状態で演奏を披露しているのだ!結成10周年の中でも初めて披露された“入れ替わり超能力”で観客をあっと驚かせた。
そして最後を飾った『フジヤマディスコ』は、ダンスミュージック的でありながらもロックサウンドが楽しめるナンバー。エッジの効いたテレキャスターのファンキーなカッティングとEDM的なリードシンセの組み合わせがとてもクールだ。ドラムとベースのサウンドもグッと前に出てきて、最高にグルーヴィーな演奏で観客のテンションを最高にぶち上げてPoppin’Partyへとバトンタッチした。
取材・文:佐々木雅晃
Photo:ハタサトシ、斎藤チホ
©BanG Dream! Project ©PLATINUM PIXEL
《SET LIST》
- -SILENT SIREN-
- 1. チェリボム
- 2. 女子校戦争
- 3. 八月の夜
- 4. 聞かせてwow wowを
- 5. HERO
- 6. ALC.Monster
- 7. DanceMusiQ
- 8. 天下一品のテーマ
- 9. 恋のエスパー
- 10. フジヤマディスコ
ライブレポート後編はこちら
目次
SILENT SIREN
SILENT SIREN MINI ALBUM「more than pink」Now On Sale!!

通常盤CD
¥2,200(税込) YFT-0002
CD収録曲(全5曲収録)
01. Lady go
02. Who's that?
03. 君とダーリン
04. メイビーベイビーブルー
05. この街で
ご購入はこちら