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2025年に結成15周年を迎えたSILENT SIRENが、アニバーサリーの総括公演『SILENT SIREN 年末スペシャルライブ2025 ~15年でこんなにたくさん曲ができました~』を、12月30日(火)にZepp DiverCity (TOKYO)で行なった。
フロアが観客で埋め尽くされた中、煌びやかなインスト曲『31Entrance』に乗せ、ライトブルー×ホワイトの衣装を纏ったSILENT SIRENのすぅ(吉田菫/Vo&Gt)、あいにゃん(山内あいな/Ba)、ゆかるん(黒坂優香子/Key)が、サポートメンバーの番田渚奈子(Dr)とともに登場。

「年末スペシャルライブへようこそー! 調子はどうですか? 声出せんの? 行けんの!?」とすぅが呼びかけ、いきなり懐かしのデビューシングル曲『Sweet Pop!』で始まるという痛快なオープニングとなった。言うまでもなくサイファミ(SILENT SIRENファンの愛称)は大熱狂で、冒頭から歓喜のリアクションが飛び交う。


続けて、ぎこちなさが滲む夏の片思いを初々しく歌う『八月の夜』、カラフルかつダイナミックな音像でときめきを表現した『merry-go-round』と、アップテンポの切ない恋うたを連発し、瞬く間にペースを掴むサイサイ。番田のドラムも安定感抜群で素晴らしい。
「忙しいときに来てくれてどうもありがとう。たぶん、ライブ納めの人が多いんじゃないかな? 私たちも年内ラストなので、楽しんでいきたいと思います。よろしくね!」(すぅ)
「定期的にライブを観ている人は、健康寿命が延びるらしいですよ。年末ということでね、いいことばかりじゃなく、嫌なことを含め、きっといろいろあったはず。でも、そんなの忘れちゃうくらいめいっぱい楽しんで、幸せな一日にするぞー!」(ゆかるん)
「体調を崩さず、この場所に来てくれたことが本当に嬉しいです! そして、今日から新衣装がお披露目。サイサイくん(SILENT SIRENのマスコットキャラクター)と記念写真が撮れるフォトパネルも気合を入れて準備しました。ぜひ、たくさんの思い出を作っていきましょう」(あいにゃん)



それぞれに意気込みを伝え、中毒性満点のリフレインがたまらない『きゅぴきゅぴ』へ。『チャイナキッス』では、ゆかるんがジャーンと鳴らす銅鑼打ち、あいにゃんのベースとすぅのギターによるソロ応酬を交えて聴かせるなど、サイサイの愛らしさ際立つナンバーが次々に炸裂。夏の高揚感を描いた『19 summer note.』も放出され、会場全体でいっしょに歌う、一丸となる盛り上がりが生まれていく。

人気恋愛マンガの実写ショートドラマ『黒崎くんは独占したがる~はじめての恋は甘すぎて~』の書き下ろし主題歌でライブ初披露となった最新曲『棘にハチミツ』を皮切りに、中盤はアプローチが一変。現在のSILENT SIRENを色濃く反映したと言っていい、愛の尖りと甘さがたゆたう熟れたロックバラードに癒される。


今の季節とマッチしたウィンターソング『フユメグ』に繋げば、やがてステージをまばゆい光が満たす。陶酔的なシチュエーションのもと届けられた、人生のつらい時期に寄り添ってくれる『Delay』はどこまでも優しい。EDM調のアレンジが耳を惹く『シンドバッド』も、ここからまた前に進むメンバーをグッと後押しするような、サイファミの特大シンガロング“oh oh oh oh”がエモすぎ。

確かな地力を印象づけたところで、この日3人がセットリストに推した思い入れの強い曲を公表。『19 summer note.』を選んだすぅは、サビ終わりの“夏”をオーディエンスにコールしてもらえた場面を嬉しそうに振り返る。『フユメグ』を選んだゆかるんは、冬の街を歩きながら聴いていたとき、曲の良さでついつい泣いてしまったらしい。『Delay』を選んだあいにゃんは、ひさびさに演奏できた喜びや歌詞が大好きと語ったほか、福岡から上京するタイミングの悩み多きいとこに、中洲の屋台で聴かせたことがあるというエピソードも明かす。
いいムードを受け、すぅがバンドの15周年に言及。「自分たちと向き合う一年だった」と話し始め、移り変わりが激しい世界にもかかわらず、SILENT SIRENを応援してくれるファンに改めて感謝を述べた。「すごく幸せなこと、ズタボロになりそうなこと、いっぱいあったけど、私たちは音楽に生かされてます」とシリアスさを湛えつつ、秘めた想いを開放するシーンも。
「“いつまでキャピっとした曲やってんだ”とか、“方向性を変えたほうがいいんじゃない?”とか、歳を重ねるにつれてさ、やっぱり言われたりするよ。でも、15年間ずーっとブレずにやってきたんです! ピンクのTシャツを、フリフリの衣装をやめることなく。だって、ウチらはウチらじゃん。こういうウチらを好きな人がきっといる。そう思いながら続けてきました。みんなのおかげ、どうもありがとう」
「私たちを見て勇気づけられるというか、“この自分でOKかも”と感じてもらえるような存在で一生いたいです。やってきたスタイルに誇りを持ってるし、ゆかるんが(ライブで)振り付けしてくれるの、めちゃくちゃカッコいいと思ってる。ウチらのポップでロックでキュートで超最強な音楽に、これからもついてきてねー!」

着飾らないまっすぐな口調に温かい拍手が送られ、4人は『恋のエスパー』から再びギアを上げる。猛烈なテンションでいよいよスパートに入ったかと思いきや、“行き過ぎた妄想は STOP!”の部分で発動されたすぅの超能力により、疾走感あふれる演奏と流れていた時間がピタッと急停止。「ライブが終わりに近づいてるのが寂しい!!」と訴えかけては、一気に15年前の楽曲『ランジェリー』へとタイムスリップさせるというまさかのサプライズを仕掛け、さらに大きく場内を沸かせてみせた。


離れ業のような演出を成功させたあとは、切れ味鋭いバンドサウンドで魅せるゾーンに。あいにゃんの超絶スラップ、すぅの高速カッティング、ゆかるんの絢爛キーボードが、極彩色の照明と相まってパワフルに轟くダンスロック『ODOREmotion』。番田のエネルギッシュなドラムソロからなだれ込み、地鳴りのごとくヘヴィに攻めた『Lady go』では、フロアに狂乱のタオル回しが巻き起こる。

公演タイトルどおり、バリエーション豊かな曲の数々で圧倒したサイサイは、クライマックスに鉄板の『フジヤマディスコ』を投下。あちこちで乱れ舞うグッズの扇子、大いに歌い踊るオーディエンス……Zepp DiverCityを揺らす絶景で、本編を鮮やかに締め括った。初期の曲が多く並び、現体制以降の曲も織り交ぜた、まさしくアニバーサリーにふさわしい最高のセットリストだったと思う。
その後、テーマカラーであるピンクのTシャツで戻ってきた彼女たちからお知らせ。ニューアルバム『TRIANGLE』(モチーフは3ピース)を4月15日にリリースすること、同作を携えた全国ツアー『SILENT SIREN LIVE TOUR 2026“TRIANGLE”』(16周年にちなみ計16ヵ所)を5月より実施することが解禁となり、サイファミは2026年の新展開に喜びを爆発させた。「常にてっぺんを目指し、自分たちの音楽を信じて、ガールズバンド界を引っ張っていけるような年にしたい」という決意に加え、すぅが真摯に言葉を紡ぐ。
「個人的には、バンドが長く続くともいつか終わるとも考えてなかったんですね。仲良くなった友達となんとなく始めたら、それがめっちゃ楽しくて、駆け抜けてきたら15年経っていた気がします。だから“なんとなく”が人生を変えることもあるんだよって伝えたい! サイサイのライブを観て“仕事がんばってみようかな”“2026年なんか調子良さそう”と思ってもらえたら、何かのきっかけになるかもしれないし、誰かの希望になったりとか、人生をより最高なものにできたらいいなという想いで、私たちは活動しています」


「これからも相思相愛な関係でいましょう。なんとなく楽しいな、明日もバンドやろうかな、みんなに会いたいな。そういう気持ちで15年前に作った、希望に満ちあふれた曲を」とアンコールに用意されたのは、ゆかるんにとってサイサイ正式加入の決め手となった『All Right ~“今”を懸ける~』。彼女たちの軌跡を感じずにはいられない粋なチョイスが光り、センターに集まる3人の姿もこの上なくドラマチックで涙腺が緩む。

「みんなといっしょに2025年の最後を過ごせて本当に楽しかったーーー!」とすぅが叫び、ラストはサイサイのかわいらしさが存分に弾ける『チェリボム』。おなじみのポーズも眩しいハッピーなキラーチューンで完全燃焼し、忘れられないメモリアルライブは大盛況のうちに終演となった。

取材・文:田山雄士
Photo:Kota Aoki
《SETLIST》
- 1.Sweet Pop!
- 2.八月の夜
- 3.merry-go-round
- 4.きゅぴきゅぴ
- 5.チャイナキッス
- 6.19 summer note.
- 7.棘にハチミツ
- 8.フユメグ
- 9.Delay
- 10.シンドバッド
- 11.恋のエスパー
- 12.ランジェリー
- 13.ODOREmotion
- 14.Lady go
- 15.フジヤマディスコ
- <ENCORE>
- EN1.All Right ~“今”を懸ける~
- EN2.チェリボム
SILENT SIREN
FULL ALBUM『TRIANGLE』2026年4月15日(水)発売決定!
■タイトル:FULL ALBUM「TRIANGLE」
■発売日:2026年4月15日(水)
■販売価格:¥3,000 +税
SILENT SIREN LIVE TOUR 2026 “TRIANGLE” 開催決定!

<公演日程>
[ 福島県 郡山hipshot Japan ] 5月1日(金) 開場 18:00 / 開演 19:00
[ 千葉県 柏PALOOZA ] 5月10日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 大阪府 バナナホール ] 5月16日(土) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 埼玉県 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 ] 5月23日(土) 開場 16:30 / 開演 17:00
[ 福岡県 DRUM Be-1 ] 5月29日(金) 開場 18:00 / 開演 19:00
[ 静岡県 LIVE ROXY SHIZUOKA ] 6月6日(土) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 北海道 cube garden ] 6月14日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 群馬県 高崎Club JAMMERS ] 6月20日(土) 開場 16:30 / 開演 17:00
[ 新潟県 NIIGATA LOTS ] 7月4日(土) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 広島県 広島LIVE VANQUISH ] 7月11日(土) 開場 16:30 / 開演 17:00
[ 神奈川県 横浜ベイホール ] 8月1日(土) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 愛知県 ボトムライン ] 9月5日(土) 開場 16:00 / 開演 17:00
[ 山梨県 甲府CONVICTION ] 10月3日(土) 開場 16:30 / 開演 17:00
[ 茨城県 水戸ライトハウス ] 10月9日(金) 開場 18:00 / 開演 19:00
[ 宮城県 仙台darwin ] 10月16日(金) 開場 18:00 / 開演 19:00
[ 東京都 豊洲PIT ] 10月25日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00
※公演内容、公演日程、出演者等は急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
<チケット料金>
■スタンディング 6,600円(税込)
[注意事項]
※入場時ドリンク代を別途いただきます。
※未就学児童入場不可
※開場・開演時間は変更になる可能性がありますので、ご注意下さい。
チケット発売情報等詳細はSILENT SIRENオフィシャルサイトまで
https://silent-siren.com/news/detail.php?id=3758
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通常盤CD
¥2,200(税込) YFT-0002
CD収録曲(全5曲収録)
01. Lady go
02. Who's that?
03. 君とダーリン
04. メイビーベイビーブルー
05. この街で
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STAGE Vol.26 《表紙・巻頭》春畑道哉/A Tribute to Jeff Beck by Char with HOTEI & Tak Matsumoto
【SILENT SIREN機材紹介】2025.2.27@Zepp Haneda(TOKYO) SILENT SIREN LIVE TOUR 2025 15th Anniversary「Lady to go」ライブレポート
【SILENT SIREN機材紹介】2024.4.20@Zepp DiverCity(TOKYO) SILENT SIREN LIVE TOUR 2024「I’m Home」ライブレポート
2023.6.11@LINE CUBE SHIBUYA「“Fuhua” Premium Reveal Live」ライブレポート&プロデューサーすぅインタビュー
2023.4.28-30@SOCIAL TOKYO 0|0 LAYERED 2nd Exhibition「REFLECTION」レポート&山内あいな・ヤマウチアミインタビュー
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