わたしはわたしの道を一歩一歩、自分のペースで歩いていきたいと思っています。

声優・上間江望が、活動をスタートさせてから、今年で10年を迎えた。その間に、ソロ活動と平行し、em名義のもと、月照ラスというバンドとしての活動もスタート。先日、1stフルアルバムの『コエ』も発売した。

10月8日(日)、青山 月見ル君想フを舞台に、「上間江望10周年記念×月照ラス 2man LIVE『雨音と月光』」が行われた。大きな月を背景に行われたライブの模様を、ここに映し出したい。

幻想的な音色の流れる場内。ステージの背景に映し出された巨大な月を通して見える舞台の上は。いや、この空間自体が、音が響き渡るたびに現実を消し去り、どこか異境の地に塗り変わってゆく。そこへ現れたメンバーたち。

先陣を切ったのが、月照ラス。ライブは、『Moonshot』からスタート。吐息のようなem(上間江望)の歌声が、次第に息吹を上げる。強い意志を持った声が高らかに響き出すのに合わせ、演奏も熱をまとって走り出す。「月が照らす夜に」と巨大な月を背景に歌う様が、とても印象深く瞼に焼きついた。大きな月を背負った今宵のemの姿が、とても凛々しい。彼女は力強くギターを掻き鳴らし、沸き立つ思いを夜空へ向かって浪々と歌いあげていた。

唸るrinのベース音。emは、この空間へスリリングな音の風を吹かせるように『Daydream』を力強く歌いだす。ザクザクとしたギターの音や舞台を覆うソリッドな演奏が心地よい緊張感を与える。張りつめた歌声や演奏が、むしろ気持ちを熱く掻き立てる。その刺激を受けてフロアのあちこちから声が上がれば、熱いクラップも飛び交っていた。今宵のライブは、嬉しい狂気と狂喜をまとっている。それは、背景に映し出された大きな月がかけた魔法?それとも…。

今夜はすごく綺麗な満月だ。心が満たされてゆくような。でも、どこか見放されているような。月はいつも僕らのことを照らしてくれる。叱るわけでもなく、救ってくれるわけでもない。今夜のこの満月は、僕らの目にどんな風に映っていますか…

emの言葉を受けて奏でたのが、温かくもスケール大きな世界観を描きだす『少年と月』。emの姿は、まるでギターを手にした吟遊詩人のよう。彼女は温もりを抱いた演奏へ寄り添い語るように、優しく歌声を紡ぎだす。emの紡ぐ言葉のひと言ひと言が、物語に登場する少年の心を代弁するように胸に言葉を刻みだす。em自身が、物語の世界へ気持ちを投影。フロア中へ響き渡る歌声にどこか情緒を覚えるのは、彼女の歌い綴る物語に心を奪われたから??声を張り上げ、揺れ動く感情のままに歌いあげる様が印象深く目に映る。emに向けて掲げたたくさんの手が、フロアの中で大きく揺れ動いていた。

心地よい緊張感を携えたまま、演奏は止まることなく『Paranoid』へ。emは、一つ一つの楽曲に描き出した物語の主人公へ心の色を染め上げて歌う。演奏陣も、彼女の気持ちを増幅するように様々な音の色を巧みに塗り重ねてゆく。全体的にソリッドでスリリングな雰囲気を描きだしていたのは、em自身が張りつめたオーラを放っていたからか。この場にいると、良い意味での緊張感が、見ている側の気持ちの感覚も研ぎ澄ませる。だからこそ共に感情を高めあいながら、この場に熱を生み出したくなる。

emのギターの音色を合図に、『透明』へ。この曲でも彼女は、1曲の中、心地よい緊張感を携えて転調し続ける楽曲に乗せ、言葉のひと言ひと言を大切に思いを届けていた。ブルーズでロックンロールな演奏を小さな背中にしっかりと背負い、大きく右手を左右に振りながら、彼女はこの場にいる人たちと気持ちを一つに溶け合うことを楽しんでいた。

次に披露したのが、月照ラスの第二章の幕開けを飾る歌として制作した楽曲。「もっと正直に、もっとそのままに歌を届けたい」。emの語った言葉に続いて、月照ラスは新曲の『フラストレーション』を演奏。強い衝撃を抱いた楽曲だ。激しい音を撒き散らしながら疾走する楽曲の上で、emはスタンドに設置したマイクを両手でギュッと握り、沸き立つ感情をぶつけるように歌っていた。これまでに形にしてきた月照ラスの曲の中でもとくに、烈なエナジーを発している。em自身も、沸き立つ感情を叩きつけるように歌い叫び、そうすることで自身の存在を強く示していた。

強い衝動とパワーを持った歌声や演奏をさらに脹らませるように、月照ラスは『My Criteria』を歌い奏でだす。激しさを持ちながらも、とてもメロディアスな。言葉が活き活きとした表情を持って踊る楽曲だ。とてもノリ良い曲という理由もあって、フロア中の人たちが大きく身体を揺さぶり、高く腕を突き上げ騒ぎ続ける。「壊してくれ」の歌詞の一節ではないが、ここにいる一人一人の理性を壊し、emは…月照ラスは、熱狂という世界の中へみんなを連れてゆく。

月照ラスが最後に届けたのが、ライブのラストを飾ることの多い、とてもエモーショナルな『サヨナラと言えない僕に』。em自身も、心の荷物を軽くするように自らの気持ちを解き放ち、胸の中に抱いていた思いを力強い声に乗せて歌っていた。途中、パートナーのrinとマイクの前で寄り添う場面も登場。フロアからは、終始野太い声と拳がemへ向けて突き上がる。みんな淡い光を浴びながら、自らの心を解き放つように月の下での宴を楽しんでいた。

続いては上間江望のステージ!

上間江望

上間江望10周年記念アルバム「アメとコトダマ」好評発売中

2023年10月3日発売!
【収録曲】
・ネオ・グラビテーション
・Eternal Glow
・メビウスの輪廻
・Crossover Soul
・Irony(ALBUM Ver.)
・Beautiful World
・Stargazer
・ET CETERA STORY~hope~
・ENDROLL,after
・0%
https://onl.bz/QxMNBgb

月照ラス

月照ラス 1stアルバム「コエ」好評発売中

2023.9.29 発売
僕の心のサケビがコエとなり
月照ラス場所で僕らのウタになる。
【収録曲】
1. Moonshot
2. サヨナラと言えない僕に
3. 少年と月
4. Daydream
5. 特異点
6. 月影 -Instrumental-
7. 風切羽
8. Paranoid
9. My Criteria
10. 透明
11. 石膏少女
https://onl.bz/P6SFDCz

Mashup LIVE -異彩-Vol.11 streaming by GALPO LIVE SHOW

Mashup records主催LIVE
Mashup LIVE -異彩-Vol.11 streaming by GALPO LIVE SHOW
日程 2023年11月30日(木)
会場 下北沢ReG
前売り 3000円 当日 3500円
開場17:45 開演18:00
配信 ニコニコチャンネル「GALPO LIVE SHOW」月額会員様
出演 立夏/太田家/囁揺的音楽集団AsMR/月照ラス/Mellows
チケット発売 10/18 18:00~ チケット販売開始
https://r.funity.jp/mashuplive_vol11


RS Guitarworks NATASHA TGEUEDVD
Ryoga GuitarMagazine MyGO!!!!!
kabbalah MONO
Sadowsky Snare Weight DRUMSHOW
Paesold CodaBow Cannonball
Martin Ukulele Dual Dark 100WH Heritage