本誌フリーマガジン『STAGE』Vol.13でも取材させてもらったTsutaya O-WESTでの前回のワンマンライブから約4ヶ月、1月21日に早くもエルフリーデの第4回目となるワンマンライブが渋谷CLUB QUATTROにて行われた。

前回のワンマンライブはメジャーデビューアルバム『real-Ize』の発売を記念したツアーのファイナルという位置づけであったが、今回はツアーを絡めない単発のライブ。勿論、前回のワンマン以降も様々なイベント・ライブへの出演やバンド2周年を祝うアニバーサリーイベントの開催、新曲の配信開始など、決して歩みを止めることなく進んできたエルフリーデではあるが、バンド史上最大の動員となったこのCLUB QUATTROで果たしてどんな景色を見せてくれるのか、期待と共に開演を待った。

開演時間を少し過ぎた頃、お馴染みのE.L.F.(album ver.)のSEが流れ客席から歓声と手拍子が起こる中、ゆーやん(Dr)が登場。続いて登場した山吹りょう(Gt)と星野李奈(Ba)がさらに手拍子を促し会場の一体感を増すと、満を持してみくる(Vo)が登場。「みなさん今日は来てくれてありがとうございます!忘れられない日にするって約束します。最後まで楽しんでいきましょう!!」の声に続いてはじまったのはアルバム『real-Ize』のリードトラックでもある『Orange』。出だしから星野のベースの太いサウンドが心地よいグルーヴを牽引する。前回取材させてもらったO-WESTでのライブよりも一聴してリズム隊の安定感が一層高まり、アンサンブルの強度が増しているように感じられた。間髪入れずに続いた『Empty』ではイントロからアップテンポな楽曲にボルテージが高まる。山吹のフラッシーなギターソロからグルーヴィーなパートを挟み、サビではみんなが笑顔だ。

「まだまだ!みんなともっともっと大きい声出していきましょう!!」(みくる)の声に続くのは『memory』。ステージ上のメンバー同士で、そしてステージと客席で、積極的にコミュニケーションをとりながらドライブ感を増していく。前回のワンマンから機材面で大きく変わったのが昨年末の山吹のバースデーイベントでお披露目された新たなMarashallアンプ。ホワイト・カバリングにカラフルなカスタム・グラフィックのプリントされたグリルクロスを纏ったこのアンプが鳴らすドライブサウンドも実に気持ちのいい音だ。

山吹のNewアンプMarshall Design Store製のMarashall JCM800 2203 & 1960B Cabinet

この日集まってくれたオーディエンスへの感謝を伝えながら「私達今日めちゃくちゃ気合い入れてきてるんで、これでもかってぐらい暴れて、これでもかってぐらい楽しんで帰ってください!」とテンションを高めるMCを挟んでエッジの効いたギターリフがはじまる。『FATE』だ。うねるベースラインがこの曲のエモーショナルさを加速させる。そこから立て続けに『ソラトイロ』『Hello Goodbye』『useless girl』と普段のライブではあまりプレイされない少し懐かしい曲が続いた。『ソラトイロ』でステージを広く使ったステージングや楽器隊の見せ場の多い間奏で盛り上げると、疾走感溢れる『Hello Goodbye』では山吹のタッピングを活かしたバッキング・シーケンスも光り、アウトロではみくるが満足そうな笑顔で客席を見渡した。ドッシリとしたグルーヴの『useless girl』ではリズムに合わせた大きな手拍子がQUATTRO中に響き渡った。

ますます盛り上がるライブ後半の模様はこちら

エルフリーデ

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