関谷友貴(Bass)使用楽器・機材紹介
David Gage Czech-Ease
関谷の使用ベースはコンパクトで取り回しの良さや高い可搬性を持ちながら本物のアコースティック・ベースであるCzech-Ease(チェコ・イーズ)。
―David Gage Czech-Easeについて、出会いや選んだ理由、入手時の思い出などあれば教えて下さい。
関谷友貴(以下、関谷):バンド活動をしていくために、運搬がしやすく、アコースティックな生鳴りもあるコントラバスを探していたときに出会いました。 ライブはアンプで音を増幅させるので、TRI4TH初期はEUBでの演奏もしていましたが、出会ってからはこのベース一択ですね。 ネックの質感もとても良いし、ルックスも気に入っています。
ライブ用として導入したのですが、生鳴りもあるので3rdアルバムの『Five Colors Elements』の録音でも活躍してくれました。 小ぶりなボディはライブパフォーマンスもしやすく、ベースリフトして弾く技も編み出したりして、まさに自分の相棒であり、トレードマークです!
―独自の調整や改造をしている部分について詳細を教えて下さい。
関谷:BillionのGOLD 24K(駒装着タイプのPU)を”たりきこうぼう”にて、TRSケーブルでステレオアウト出来るように改造してもらいました。 ピエゾPUとマグネットPUをペダルボードのスイッチャーで切替可能です。
様々なピックアップが取り付けられた謂わばこのベースをエレクトリックとして使用するための心臓部。指板エンド部にはTRIPPERピックアップ、エレキベースで使用されるマグネティックピックアップのEMG-P(EMGの下の箱のような部分はEMGを使用するためのプリアンプ部)に加え、駒にはピエゾピックアップのWilson K-4もセットされている。
―ピックアップについてモデル名などの詳細やそれぞれのサウンド面での特徴を教えて下さい。
関谷:EMG P type(Magnetic PU)は、エフェクト乗りが良く、ハウリングに強いので、オクターブファズやエンベロープフィルター使用時もしっかり鳴ってくれます。メインで使用しています。
Wilson K-4(Piezo PU)は、EMGのABC(Active Balance Control)でローインビーダンス化しています。ピエゾ特有のワイドレンジでボディの生鳴りをアウトプットしてくれます。ダンサブルでボトムが必要な曲や、バラードで使用しています。
TRIPPER(Magnetic PU)は、EMG導入までメインで使っていたPUです。現在はメインPUがトラブルの時のみ使用。ネックエンドに装着しているのでEMGより柔らかい音です。
アンプはOrange 4 Stroke 500ヘッドとOrange OBC410キャビネットのスタック。
―Orange 4 Stroke 500&OBC410について、それぞれの良さについて教えて下さい。
関谷:4 Stroke 500は、Class ABのとても重いアンプなのですが、音の密度が濃いところが気に入っています。また、どんなライブ会場でもスピード感が速い安定した音を出せるのがソリッドステートアンプの強みだと思います。
OBC410は、こちらも分厚いバーチ材を使った重量級キャビですが、自分の思い描いた音をアウトプット出来ます。ステージ映えするルックスも気に入っています。
―この組み合わせでのサウンド面での特徴や魅力を教えて下さい。
関谷:エレキベースより低音が出るウッドベースは、810だと不必要なローがステージ上に溜まることで音が抜けないので、410がちょうど良いですね。英国のレジェンド達が使ってきた伝統あるアンプを使わせていただけることはとても光栄です。
―アンプヘッドでのサウンドメイクに関して、目指している方向性について教えて下さい。
関谷:外音はペダルボードのDIアウトで音作りが完結しているので、ヘッドのつまみはステージ上で全員の音が聞こえるように調整します。言い換えると、自分のテンションを最大限に上げることを目的とした機材です。
多数のペダルが並ぶ関谷のペダルボード。この写真ではほとんど見えないが、( 7 ) ( 8 ) の下にLimetone Audio LimetoneBASE(2ループ・ルーティングボックス)が、( 10 ) の下にはOne Control Minimal Series BJF Buffer(バッファ)がセットされている。信号の流れとしては、( 1 ) → LimetoneBASE → ( 15 ) → ( 12 ) → ( 7 ) → ( 8 ) → ( 3 ) → ( 9 ) の順に接続されており、( 14 ) は ( 15 ) のチューナーアウトから接続されている。LimetoneBASEのループ1には ( 4 ) と ( 5 )、ループ2には ( 11 ) が入れられている。( 3 ) MS-3のループにはそれぞれ、( 10 )、( 6 )+BJF Buffer、( 2 ) が接続されており、LimetoneBASEのループと合わせてMS-3のフットスイッチですべてコントロールできるようにセッティングされている。
( 1 ) KarDiaN Custom A/B Select box(ラインセレクター)
( 2 ) EarthQuakerDevices Fuzz Master General(KarDiaN “ADD CBF” Mod)(ファズ)
( 3 ) BOSS MS-3(マルチエフェクト・スイッチャー)
( 4 ) Neotenic Sound Bass Flavor Acoustic Pickup Signal Conditioner for Bass(アコースティック・ピックアップ・シグナル・コンディショナー)
( 5 ) Lee Custom Amplifier TX-1(ブースター)
( 6 ) Gamechanger Audio Plasma Pedal(ディストーション/ファズ)
( 7 ) Digitech Drop(ドロップチューニングペダル)
( 8 ) BOSS SY-200(ギターシンセサイザー)
( 9 ) Radial JDI(ダイレクトボックス)
( 10 ) KarDiaN C10H12N2O “Serotonin” Overdrive Distortion(オーバードライブ/KarDiaN Clean Blend Mod)
( 11 ) BOSS BB-1X Bass Driver(プリアンプ)
( 12 ) BOSS BC-1X Bass Comp(コンプレッサー)
( 13 ) Vital Audio Power Carrier VA-12(パワーサプライ)
( 14 ) tc electronic Polytune 3(チューナー)
( 15 ) Lehle Mono Volume 90(ボリュームペダル)
―M6の『Goodtime』でのエフェクトは何でしょうか?オートワウのようなサウンドが特徴的でした。
関谷:BOSS MS-3のオートワウです。様々なエンベロープフィルターを試しましたが、これが一番良いです。
―M18の『ぶちかませ!』でのイントロのサウンドはどんなエフェクターでサウンドを作っているのでしょうか?
関谷:ベースソロは、EQDのアッパーオクターブファズ”Fuzz Master General”を使用しています。BASS BRASSMASTERにインスパイアされて、KarDiaNに原音を混ぜれるADD CBFモディファイをしていただきました。
―特にお気に入りのエフェクターがあれば解説をお願いします。使用する曲やその効果・使用するタイミングなどについてなど、こだわりを教えて下さい。
関谷:激しい曲は、キセノン管をスパークさせるGAMECHANGER PLASMA PEDALをメインのサウンドとして使用しています。音が暴れまくるのでコントラバスで誰も使ってないと思いますが、実は最高の相性です。
クリーンは、NeotenicSoundのBass Flavorでピエゾ臭さを取り、Lee Custom Amplifier TX-1でクリーンブーストしています。おかげで大きな会場でもアコースティック感のあるサウンドを表現できています。
機材撮影:小野寺将也
TRI4TH
TRI4TH A/W 2023 GIVE OFF!Tour チケット一般発売中!
9/30(土)横浜 F.A.D w/SCOOBIE DO
10/6(金)仙台 BIRDLAND
10/7(土)盛岡 MUSIC+BAR
10/8(日)宇都宮 Snokey Records
10/13(金)豊橋 club KNOT
10/28(土)滋賀 Blue
10/29(日)岐阜 YANAGASE ANTS
11/11(土)伊那 GRAMHHOUSE
11/12(日)山梨 桜座
11/17(金)広島 Live Juke
11/18(土) 福岡 LIVEHOUSE秘密※2マン
11/19(日)熊本 NAVARO
12/17(日)名古屋 JAMMIN'
12/18(月)大阪 Music Club JANUS※2マン(大阪公演のみ後日発売)
12/23(土)東京 月見ル君想フ
チケット販売プレイガイド受付先等詳細はTRI4THオフィシャルサイトをご確認ください。
https://tri4th.fanpla.jp/live_information/schedule/list/?year=2023&month=10