竹内大輔(Piano)使用楽器・機材紹介

nord electro 6D & YAMAHA CP88 STAGE PIANO

二段積みにセットアップされた竹内のキーボードは、上段がnord electro 6D、下段がYAMAHA CP88 STAGE PIANO。

―それぞれの機材との出会いや選んだ理由や購入の経緯を教えて下さい。まずはYAMAHA CP88はいかがでしょうか。

竹内大輔(以下、竹内):TRI4TH では元々はそれこそ生のグランドピアノで、いわゆるジャズコンボらしい立ち位置でのピアノを担当していました。ただ、ライブの場所がジャズクラブからロック系のライブハウスに変化していく中で、どうしてもキーボードによる音量を稼ぎたくて、エレクトリックピアノを導入してます。勿論、重要視しているのは音量だけではなく、生ピアノに近い音色、バンド内での音の抜け、鍵盤数等がありますが、個人的には鍵盤のタッチに拘ってます。どうしても激しい演奏が多くなる TRI4TH では、タッチは軽すぎない方がコントロールがしやすく、その微妙なニアンスが出せる鍵盤が選定の大きな基準になっています。その中で、普段は個人で所有している YAMAHA CP4 stage を使用しているのでが、この時はツアーファイナルでもあり、制作チームからお借りして、より音抜けのある YAMAHA CP88 STAGE PIANO を使わせて頂きました。YAMAHA CP88 STAGE PIANO は今回は借り物なので、貼ってあるシールは制作チームによるものです。

―nord electro 6Dについても教えてください。

竹内:基本的にピアノの音色だけでやってきた TRI4TH のサウンドに変化が出てきたのは、アルバム『jack-in-the-box』の“Shot the Ghost”や“Time Bomb”でオルガンの音色を使った時です。レコーディング時には本物のハモンドオルガンをお借りして演奏させて頂きましたが、ライブとなると既存のキーボードで再現させなければいかず、それはなかなか大変でした。その後、アルバム『GIFT』制作時にエレピの音色を使いたい曲が浮かんできた事もあり、思い切って導入したものです。手元で細かいイコライザーや多数のエフェクトを感覚で弄れるのが良いですよね。

―曲ごとでどのように使い分け・使用をしているのでしょうか? 音作りで気を使っている点やサウンドメイキングのこだわりがあれば教えて下さい。

竹内:TRI4TH での鍵盤の音色の要としてピアノの音色は外せません。一番気をつかっているのは、バンドの中でどのようにピアノの音が抜けていくかで、あまりに分離しててもいけませんし、音に埋もれても勿体無いです。ただの伴奏に留まらず、ある時は曲の骨格となるリフを担当しますし、ある時はメロディも弾きますし、ある時はベースにゴリっとした音色を足す意味で弾いている時もあります。
…とは言え、感覚的には自分が生ピアノを弾いている時となるべく近付けるような音環境にしているかなと思います。要は、最終的には曲によって自分の“弾き方”を変えて調節させたくて、その「調節」部分を自分で埋められるような音作りという感じです。

足元にはそれぞれのキーボード用のサスティンペダルに加え、ドラム用のキックペダルTAMA IRON COBRAとRoland SPD-ONE WAV PADを組み合わせて、足の操作でパッドを叩きサンプルを演奏することができるようになっている。これは、伊藤がドラムセットを離れてパフォーマンスをする際に代わりに竹内がキックサウンドを演奏するためのもので、実際に伊藤が演奏したバスドラムのサウンドがサンプリングされているそうだ。

―Roland SPD-ONE WAV PADについても使用する経緯や特筆すべき点を教えて下さい。

竹内:踊れるジャズバンドから、叫べるジャズバンド、歌えるジャズバンドと、ライブスタイルが変化してきたTRI4THにとって、コロナ禍におけるライブ様式の「声出しの禁止」はとても厳しい壁となりました。 そこで、お客さんがあたかも声を出して楽しめるようにと、リズムが途切れなくとも、ドラムの伊藤が自らステージの前に出て、お客さんを煽れるようにと考えたのが、SPD-ONE WAV PAD の存在です。
ここには実際に伊藤に演奏して貰ったバスドラムの音を事前に録音し、その音色を取り込んであります。そしてライブ時はPA側とも協力して、その時の本物のバスドラムの音色になるべく近付けるようにして貰って、あとは自分が頑張って踏むのみです(笑)。こうする事によって、ステージパフォーマンスの自由度がかなり高くなり、今では nord より使用頻度が上がってますね。 最初は直にPADを足で踏んでいましたが、より踏みやすいように…と、今ではバスドラムのビーターをセットして、より安定感をもって踏めるようになりました。

SPD-ONE WAV PADのダイレクトボックスにはBSS Audio AR-133 ACtive D.I. Boxが使用されていた。キーボード用のダイレクトボックスは上記写真左に写っているCountryman Type85だ。

機材撮影:小野寺将也

関谷友貴(Bass)使用楽器・機材紹介

TRI4TH

TRI4TH A/W 2023 GIVE OFF!Tour チケット一般発売中!

9/30(土)横浜 F.A.D w/SCOOBIE DO
10/6(金)仙台 BIRDLAND
10/7(土)盛岡 MUSIC+BAR
10/8(日)宇都宮 Snokey Records
10/13(金)豊橋 club KNOT
10/28(土)滋賀 Blue
10/29(日)岐阜 YANAGASE ANTS
11/11(土)伊那 GRAMHHOUSE
11/12(日)山梨 桜座
11/17(金)広島 Live Juke
11/18(土) 福岡 LIVEHOUSE秘密※2マン
11/19(日)熊本 NAVARO
12/17(日)名古屋 JAMMIN'
12/18(月)大阪 Music Club JANUS※2マン(大阪公演のみ後日発売)
12/23(土)東京 月見ル君想フ
チケット販売プレイガイド受付先等詳細はTRI4THオフィシャルサイトをご確認ください。
https://tri4th.fanpla.jp/live_information/schedule/list/?year=2023&month=10


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