BanG Dream!にとっては聖地ともいえる富士急ハイランド・コニファーフォレストで、RAISE A SUILENとMorfonicaによる合同ライブ、BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」が2日間にわたって開催された。
2日間とも、本編前のオープニングアクトでは『D4DJ』プロジェクトより各務華梨、高木美佑、葉月ひまりが登場し、多彩な楽曲とテクニックを披露して会場を存分に温めてくれた。
先手のRAISE A SUILEN(以下RAS)が観客に最初に放った曲は、ライブ初披露の新曲『Domination to world』。エネルギッシュでヘヴィなRASらしさ全開のナンバーだ。パワフルなメンバー紹介セッションからノンストップで披露された日替わり曲『Invincible Fighter』で序盤からぐんぐん加速していく。
Dr. 夏芽(マスキング役)が笑顔で観客席を見渡すような仕草を見せると『A DECLARATION OF ×××』の演奏が始まる。RASの熱いステージに応えるように全力で拳をあげる観客たち…会場の熱量が高まっていく。
「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」内のストーリー映像に続いて、披露された『mind of Prominence』では、Ba.&Vo. Raychell(レイヤ役)が圧倒的なロングトーンで降りしきる雨粒を吹き飛ばさんばかりの迫力と存在感を見せる。演奏中のメンバーの弾ける笑顔も印象的だ。
曲間のセッションでも圧倒的なテクニックで観客を魅了し、続いてのアッパーチューン『HELL! or HELL?』で一気にぶち上がる。リズムに乗せて一心不乱に頭を振るメンバーと観客たち。会場の一体感がピークに達したところで、初披露のカバー楽曲『CORE PRIDE』が演奏された。Gt. 小原莉子(ロック役)が軽快に奏でるファンキーなリフと、ヒップホップ色の濃いDJ紡木吏佐(チュチュ役)のラップがエモーショナルなメロディに乗せられた新鮮なサウンドだ。
続いて披露される『OUTSIDER RODEO』と『Beautiful Birthday』の合間にも、楽曲にリンクした「ガルパ」内のストーリー映像が織り込まれている。これらが演奏と合わさることでバンドの歩みや成長、団結が表現されている。演奏中のメンバーの表情変化やコミュニケーションも必見だ。
ラストスパート、まずは『!NVADE SHOW!』だ。Key. 倉知玲鳳(パレオ役)が激しいステップを踏みながら軽快な演奏を見せる。疾走感溢れるナンバーで一気にヒートアップしていく。
「そんなんじゃMorfonica出てこないからね!」
間奏ではRaychellが観客を煽りさらに盛り上げる。
トリを飾る『DRIVE US CRAZY』では、おなじみの「Wow! Wow!」のコールレスポンスの際に過去のライブ音源から観客の歌声が再生されていた。声を出すことができない観客の胸を震わせる演出だ。雨の冷たさを打ち消す最高にアツい演奏でMorfonicaにバトンタッチした。