自分のライブ音源を聴いて、テンションの上がる自分でありたい

―今回、『岸谷香 Unlock the girls 3 -STAY BLUE-』が2月17日にリリースされるそうですが、こちらはYukoさんは製作段階ではどの辺りから関わられてるんですか?

Y:レコーディングからで、フレーズはアレンジャーでGRAPEVINEの高野(勲)さんが入ってくれてて、相談しながら決めていった感じです。

―じゃあ曲があって、そこに対してギターのフレーズを付け加えていくような形なんですね。

Y:そうですね。リード曲の『STAY BLUE』は香さんが「プリプリっぽい曲を書こう」って意気込みで書いたそうなんですけど、「どう、プリプリっぽいでしょ?」って最初聞かれたけど、なんかそうでもないって言うか(笑)。一周して自分たちが今までやってきたバンドサウンド、「8ビートガシガシの勢いがある曲」みたいな「爽快感あるいいテンポの曲」って普通にすんなり受け入れた曲だったんですよ。あの頃の、自分たちで言ったらリアルタイムではないんで、言葉を選ばずに言うと少し古めかしいって言うか、そういう風にも別に思わなかったんですよ。だから、それは結構すごいことだなと思ってて。香さんの80年代から90年代と、FLiPの2000年代後半らへんてそんなにサウンド的に差は無いって思って。それが結構不思議だなぁって。

―ちょっとサビの部分だけ聴かせてもらいましたけど、プリプリっぽいって言われるとそうかも知れないですけど、そういう雰囲気を残しながらしっかりと今っぽいサウンドで。まだ完成した全部を聴かせて頂けてはいないので、それは楽しみですね。では、他の収録曲についてはいかがでしょうか。聞きどころやご自身のギタープレイでこだわった点など教えてください。

Y:『Wrong Vacation』は香さんのリフの隙間に差し込む様なプレイがメインなので、カッティングで縦のリズムがはっきり出る歯切れの良い感じと、ガツンとロックな粘りも出る様な良いとこ取りの音作りを目指しました(笑)。曲のテーマもそうなので、小さく収まらない様にピッキングのストロークも大きめにガシガシ弾く感じで押し切りました!

―では、『A VISITOR』はいかがですか?

Y:デモを聞いた瞬間、「この曲はストラトで80年代風に弾きたい!」って思いました。ギターだけどパーカッションの様な役割りのループフレーズを弾いてるのがもう楽しくて楽しくて。サビの間隔の広いカッティングも他の楽器とハマると楽しくて楽しくて。つまりレコーディングが本当に楽しかったです(笑)

―4曲目は『charm』ですが、こちらはどうですか?

Y:Bメロで少しだけブルージーなテイストを足して、全体的に馴染みすぎない、でも存在感のある立ち位置を目指しました。こういうジャンルが個人的に初挑戦だったのでアプローチの仕方はかなり探りました。でもセクションの展開で色んな表情が見える仕上がりになったので大満足です!

―レコーディングではギターやアンプは何を使用されたんですか?

Y:ギターはメインのレスポールとライブでも弾いてる黒のストラトの2本です。アンプはオレンジとボグナーを使いました。

―エフェクターはいかがですか?何か印象的だったものはありますか?

Y:今回はシンプルに良い音作りを目指したのでエフェクター類はあまり使わなかったんですが、基本の歪みで使うピートコーニッシュが大活躍でした!もう本当にこの音が大好きで、パッと繋ぐだけで胸に刺さる良い音なんです。ほぼほぼこの一台とギターとアンプとピックアップの切り替えだけで楽しい音作りが出来ました!

―これからの、どういう自分で、どういうギタリストに向かっていきたいというようなご自身なりのイメージってありますか?

Y:やっぱり思ったのは、FLiPのときは変なプレイスタイルって言うか、自分のバンドをやってるときは唯一無二を目指してたんですよ。もうこのバンドでしかこのサウンド聴けないよねっていう。だからより変な方向って言うか、際立つようにっていうプレイスタイルを目指してたんですけど。
でも、香さんとかLAZYとかを始めてみると、自分が作ってきたバンドじゃないわけじゃないですか。そうなると、自分のプレイスタイルだけじゃ対応できないっていうところがあって。他のバンドでFLiPの音を出したいわけじゃないんですよね。このバンドに合った、またこのメンツでしかできないサウンドを生まないといけない。そうなると、自分のプレイスタイルの幅を広げていかないきゃいけないってことに気付いて。なるべく今まで聴かなかったようないわゆるギターって言うか、ブルース系のとか、レスポールの人ってどういうフレーズ弾いてるんだろう、みたいなものも聴くようになったし、幅をもっと広げていかないと、また他のところに行ったときに「このドラム、ベードラの感じだったらこういうギター乗せたい」って思った瞬間に対応できないっていうか。だから、ギタリストとして幅を広げていきたいっていうのは本当にありますね。
香さんの年末のアコースティックのやつもあったじゃないですか。アコギはあんまり弾いてこなかったんですけど、やっぱり弾き続けていくとアコギとエレキはこういうふうに分けて考えたらいいんだってことも気付けて。よりいろんなことが出来るようになっていきたいです。いろんな楽器でも。

―目指すところの理想だったり、ギタリスト像で、具体的に誰かこの人みたいなのが理想だとかはありますか?

Y:好きなギタリストとはまた違いますもんね。ピンポイントであの人っていうのは特にいないんですけど。“自分のライブ音源を聴いて、テンションの上がる自分でありたい”っていうのは本当に思ってて。上手いとかじゃなくて、まぁそれも“上手い”に入るんですけど、速いとか丁寧とかじゃなくて、もう、「あ、この人のこのチョーキングだけで気持ちいい!」みたいな。なんか、すっごいニュアンスを大事にするようなギタリストでありたいです。

―それはいい言葉ですね。「自分のライブ音源を聴いて…」

Y:「あ!かっこいい!」って思えるようになりたい。

―色々な活動をされてまだまだ成長してるかと思うんですけど、いろんな音楽のジャンルがありますけど、本格派女性ギタリストとしての立ち位置と言うか、何か見えてきてるところもあると思うので、そういう方向で是非頑張って頂きたいなと個人的には思います。イメージもそうだし、見た目もそうだし、プレイスタイルも、出る音、音質もだし本格派ギタリストっていうところでの確固たる存在感を今後出して頂きたいなと。

Y:出せるように挑戦していきます。

―ありがとうございました。

インタビュー・写真:小野寺将也

岸谷香/Unlock the girls

岸谷香 New Mini Album 『Unlock the girls 3 –STAY BLUE–』Now On Sale!!

“今こそ青空を駆け抜けよう!岸谷 香・富田 京子の盟友コンビによる光輝く青春エールソングを収録!”こんな時代だからこそ精一杯の元気を届けたいという想いから、プリンセス プリンセスの盟友・富田 京子と共に、世代を超えたエールソング「STAY BLUE」を制作。切ない恋愛を歌った「A VISITOR」の作詞には中山 加奈子が参加。岸谷 香率いるガールズバンド”Unlock the girls”のパワーアップした演奏にも注目の、キラキラとした青春を感じる1枚が完成。

SECL-2498 ¥2,400 tax in

<収録内容>
M1:STAY BLUE 作詞:富田 京子 作曲:岸谷 香
M2:Wrong Vacation 作詞・作曲:岸谷 香
M3:A VISITOR 作詞:中山 加奈子 作曲:岸谷 香
M4:charm 作詞:富田 京子 作曲:岸谷 香

各販売サイトはこちらから
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