吉川晃司や大黒摩季らさまざまなアーティストのサポートも務めるギタリストで俳優の原田喧太が、デビュー40周年記念公演を56歳の誕生日に東京・六本木Bauhausで開催した。






原田喧太(Vo&Gt)、IKUO(Ba)、CHARGEEEEEE…(Dr)、伊藤大貴(Gt)の布陣でステージに立つと、ライブはハードロッキンな音塊やツインギターが映え、途中にディープ・パープルの『Highway star』を挟んだ『人生得てしてそう云うもんDeath』で勢いよくスタート。さらに、記念すべきソロデビューを飾った『Days of Glory』、出会いと別れの儚さを歌った『白い雨』に繋ぐという、序盤からキャリアの軌跡を感じさせるホットな曲が並び、たくさんのオーディエンスが詰めかけたフロアの熱量も凄まじい。



「お誕生日おめでとうございます! デビュー40周年、すごいですねー!!」とCHARGEEEEEE…が声を張り上げ、いい感じで祝福ムードに包まれる場内。レザージャケットを脱いでブルーのシェクターからレッドのフジゲン製ギターに持ち替えた原田は「宴もたけなわでございますが、そろそろ終わりです(笑)」と照れ臭そうに冗談を飛ばしつつ、「素敵なゲストも来てくれているので、いっしょに遊ぼう!」と集まったファンに明るく呼びかける。



続いて、グランジ調のサウンドながら爽やかな響きを宿す『ジュース』、差し込まれるポエトリーリーディングが小気味いい『Fictions』と、ひさびさに披露するナンバーを連発。人懐っこいポップサイドを印象づけたかと思いきや、一転『DESTINY』をメランコリックに届けるなど、多彩なアプローチが見られて楽しい。中でも、再びシェクターを携えた甘いミディアム曲『Lost Paradise』における、タッピング奏法を含む原田のギターソロ、優雅に空を羽ばたくようなその弾きっぷりは絶品だった。





愛弟子の伊藤を送り出し3ピースで臨む中盤は、原田が長いギタリスト人生で関わってきたアーティストの楽曲にスポットを当てる試みも。17歳の頃にバックバンドをやっていたという高樹澪の『ダンスはうまく踊れない』(オリジナルは石川セリ/作詞・作曲は井上陽水)、プロミュージシャンへの大きな足掛かりとなった存在である桑名正博の代表曲『セクシャルバイオレットNo.1』をカバーする、歌謡色の強い予測不能なゾーンに突入していく。


20歳で知り合った吉川晃司にちなんでセレクトしたのは、なんとCOMPLEXのキラーチューン『恋をとめないで』。ゲストギタリストとしてSAKIが加わり、抜群に耳を惹くあのリフ、ポジティブな曲調が相まって大盛り上がりとなった。また、1985年→86年にかけての『NEW YEAR ROCK FESTIVAL』が桑名正博との初仕事だったことをはじめ、原田から語られるエピソードの数々も貴重なものだらけで、出演ドラマ『痛快!ロックンロール通り』の影響によりアイドル的な扱いをされた話は、この日いちばんと言っていいほど爆笑を誘う。


過去を振り返るコーナーのあとは、六本木Bauhausのバンドメンバーも担うボーカリストのRainが招かれ、ドロシーの『Tombstone Town』を5人編成でプレイ。グルーヴを出すのは難しそうに感じられる強気な選曲だが、まるで自分のオリジナルのような風格さえ漂わせ、ロック熱を呼び覚ますエネルギッシュな歌声が素晴らしい。レスポールを骨太に鳴らす原田も「カッコいい。ヤバいね!」とベタ褒めだ。





Rainに代わって現れたもうひとりのゲストボーカリスト、下山武徳も圧倒的なパフォーマンスを発揮。フロアから「アニキー!」の歓声が飛び交う中、マイケル・シェンカー・グループの『Armed and Ready』で負けじとド級のハイトーンシャウトを轟かせる。そんな良き流れを受けた『Running out』では、原田とSAKIの超絶テクニカルなギターバトルが繰り広げられ、めくるめくアンサンブルとともにカオティックな夜は加速するばかり。





そして、ゲストプレイヤーが捌け、メタルパッション満載のインスト曲『Addiction』へ。56歳とは思えない速弾きでスパークする原田のギター、ウォーミーな音色から高速スラップまでを縦横無尽に奏でるIKUOのベース、機関銃をブッ放すような連打やドコドコ唸るツーバスが際立つCHARGEEEEEE…のドラム。終盤に向けて暴れ狂う鉄壁のトライアングルは見ごたえ十分で、“踊りましょう 騒ぎましょう”と促す本編ラスト『Frantic…』のヒートアップも刺激的だった。

再登場時には、ファンからクラッカー発射&“KENTA 56”ボード掲揚のサプライズがあったり、ゲストたちがバースデーケーキを運んできたり、随所に愛があふれていた本公演。原田も「ありがとうございます。こうやってみんなにお祝いしてもらえるのは、いくつになっても嬉しいものですね」と笑顔で話す。



下山とSAKIを迎えてゴキゲンに突っ走ったAC/DCの『Highway to Hell』、プレーンな3人体制のもと“自分らしく生きていく”と最後に改めて誓った『Do It, BOY!』。アンコールも原田はめいっぱいギターを掻き鳴らし、「また会いましょう。ピース!」と清々しい表情でアニバーサリーライブを締め括った。デビュー40周年を経た彼が歩む未来、まだまだ注目していきたい。

Photo by 渡邉俊夫
取材・文:田山雄士
《SETLIST》
- 1.人生得てしてそう云うもんDeath ~ Highway star(ディープ・パープル)
- 2.Days of Glory
- 3.白い雨
- 4.ジュース
- 5.Fictions
- 6.DESTINY
- 7.Lost Paradise
- 8.ダンスはうまく踊れない(高樹澪)
- 9.セクシャルバイオレットNo.1(桑名正博)
- 10.恋をとめないで(COMPLEX)
- 11.Tombstone Town(ドロシー)
- 12.Armed and Ready(マイケル・シェンカー・グループ)
- 13.Running out
- 14.Addiction
- 15.Frantic…
- <ENCORE>
- EN1.Highway to Hell(AC/DC)
- EN2.Do It, BOY!
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Mountainman
Moutainman / マウンテンマン
元男闘呼組、Rockon Social Club、俳優としても活躍している高橋和也(Vo&Ba)、日本を代表する屈指のギタリスト原田喧太(Vo&Gt)、多数のアーティストを支えてきたドラマー平山ヒラポン牧伸(Vo&Dr)からなるロックの原点を追求した、シンプルでストレートな熱い3人編成バンド、Mountainman(マウンテンマン)。
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Screams of the Heart Tour 2026 開催!
チケット購入はこちらから
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5月8日(金)大阪 バナナホール
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月9日(土)大阪 Beggars Banquet
開場 16:30 / 開演17:30
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月10日(日)大阪 Music Bar CODA
開場 16:30 / 開演17:30
前売6,500円 当日7,000円 2ドリンク代別
5月12日(火)京都 都雅都雅
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月14日(木)名古屋 SPADE BOX
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月15日(金)浜松 窓枠
開場 18:00 / 開演19:15
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月29日(金)東京 新宿LOFT
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
5月31日(日)松阪M’AXA
開場 16:30 / 開演17:30
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
6月1日(月)神戸CHICKEN GEORGE
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
6月7日(日)福岡Gate's7
開場 16:30 / 開演17:30
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
6月26日(金)仙台enn 2nd
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
6月30日(火)六本木BAUHAUS
平山ヒラポン牧伸 60th バースデー記念ライブ
開場 18:00 / 開演19:00
前売6,500円 当日7,000円 ドリンク代別
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