本誌でもレポートさせてもらった通り、1/31にfleufleuとしてのラストライブが行われた。それから約1ヶ月、3/1に早くも新バンド「Faulieu.」としての始動が発表された。初ライブを4/8に控える中、Vocal/GuitarのCanacoに話を聴かせてもらった。

早速ですが、新しいバンド名の読み方は「フォリュー」でいいんですよね?

Canaco(以下、C):そうです!「mother」とおなじイントネーションで(笑)。もっとベストなイントネーションがあれば募集中です(笑)

―最初にこの名前を見たときは、やはり似ているというか、頭の文字はFですし、そういうイメージがあるのかなとも思ったのですが、このネーミングの由来を教えてください。

C:勿論、今仰ってくださった通り、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、もともとfleufleuという名前で活動をしていました。

このfleufleuという名前はフランス語で“fleur de fleur”―「花の中の花」という言葉からくる造語だったんですが、新しいバンドも同じくフランス語で、「中間」や「環境」といった意味を持つ「milieu」という言葉を元に私たち4人の「4(four)」と「million」と「you」を合わせた造語のFaulieu.と名付けました。

前身バンドとしての活動、fleufleuとして積み重ねた過去があるからこそ今の私たちがあると思うので、少し名残りを感じさせつつ、このバンドが私含めたメンバー4人と幾千もの”あなた”との間を繋ぐ存在になれるようにという願いを込めました。

―どうしても「F」を入れたいという思いはあったんですか?

C:あまりにもガラッと雰囲気を変えるっていう印象が無くて。これはみんなに聞いてないから喩えが正しいか分からないんですけど、ポケモンの進化系、みたいな(笑)。パワーアップっていうイメージで名付けたかったっていうのはありましたね。

勿論、メンバーみんなで考えて、いろんなバンド名候補が出てきたんですけど、やっぱり世界の人にも見てもらいたいってことから、日本語とか漢字表記じゃなくて、英語表記がいいねっていうのと、やっぱりフランス語ってかわいい響きの言葉が多いじゃないですか?fleufleuで慣れ親しんだ部分もあるとは思うんですけど、そういった部分にやっぱり魅力を感じました。

―造語だとすると海外の方が見たときにちゃんとイントネーションを分かるようにしたいですよね。

C:そうなんですよ。「mother」じゃないなにか、正しいのがあればいいんですけど(笑)

―スペルを間違えたんじゃないかと思われるのは困りますよね。

C:そうですね。これはちょっとだけこだわりがありまして。私の母がすごく文字の画数を大事にする人で、名付けるときに良い画数悪い画数ってあるんですけど、英語にも画数があるみたいで。それをしっかり見て、この「Faulieu.」の最後にドット(.)を付けたんです。

―これはじゃあドットまで含めて正式名称なんですね。

C:そうなんです。15画で一番いい画数って言われてるのを、とにかく私がごり押しして(笑)。「点付けたい、点付けたい!」って感じで(笑)、付けさせて頂きました。

―みなさん、メンバーも全会一致でこれでいこうと。

C:はい。

今回、そのFaulieu.としての初ライブが4月8日のShibuya eggmanなんですけど、前バンドの終わりの場所からスタートすることには特別な意味合いっていうのはあるんですか?

C:やっぱり、fleufleuで活動していた時代からお世話になっている、“ホーム”っていうイメージがありましたし、だからこそ(fleufleuの)ラストライブでもShibuya eggmanっていう場所を選びました。ラストライブでも「必ずこの場所に4人で帰ってくるから」って言う約束をみなさんとしたので、やっぱりその約束はしっかり果たしたいなと思って、同じ場所でスタートを切るということを決めました。

ライブについて言える範囲でお聞きしたいんですが、同日に1部と2部の2公演が予定されています。1部と2部は内容は違うんですか?

C:セットリストをちょっと変えたりとか、どっちに来ても楽しめるようにはしたいと思っています。

―今までの曲もアレンジを変えるそうで、その辺りも気になるのですが。

C:基本的には、作詞作曲は私がさせて頂いてた曲がほとんどなので、大幅に曲の構成が変わったりっていうことは無いです。同じジャンルの料理の中でちょっと味付けが変わった、みたいなイメージですかね(笑)

― 一段パワーアップした楽曲を聞けるのを楽しみにしています。

C:そうですね。名前とともに進化した4人という風に見てもらえたらいいなと思います。

―その今までと違うアレンジっていうのはすぐ出来たんですか?メンバーのみなさんが納得いくアレンジで完成するのは早かったんですか?

C:まだちょっとやってる途中のこともあるんですけど、慣れ親しんだところから変えていくっていうのはすごい新鮮ですし、ちょっと挑戦的でもあったりします。それでもパワーアップっていうのを念頭に置いて、ただ、かけ離れ過ぎず、やっぱりバンド4人で楽器を演奏してっていうバンドの形は保ったままいたいなって思うので。

―バラード的な曲が速いテンポになるとか、そういうBPMの変化がある曲もあるんですか?

C:今のところはそこまで大幅な変化はないかなと思います。でも、ものによりけりで変わることもあるのかなってところですね。

―どういう変化を遂げたステージが見られるかっていうのもまた楽しみですね。

C:そうですね。fleufleuでやっていた既存曲もこの日にやる曲もあればやらない曲もあるので、その後の展開も楽しみにしていてもらえたら嬉しいです。

―先日MVが公開になった新曲『アイビー』を聴かせて頂きました。今までのイメージからかけ離れず、爽やかなはつらつとした曲だと思いますが、この曲の作詞作曲は?

C:私がやってます。

―これはどういう感じで作った曲なんですか?以前からあった曲なんでしょうか?

C:これは完全にfleufleuが終わってから書いた曲だったので、2月がすごいみっちり詰まってたんですけど(笑)。作詞、作曲、アレンジ、レコーディング、MVまで2月の間に全部やるっていう(笑)。

基本的にはやっぱりFaulieu.っていうグループになって、Faulieu.が何を目指したいかっていう話をバンド4人でしたら、同性とか女の子にも聴いてもらいたいなっていう思いが強くて。やっぱり女の子、同じ境遇にいたりとか、悩みだったりとか、そういうのを共感しつつもそっと支えてあげられるようにっていう気持ちでこの曲を書いたんです。

C:歌詞の内容的にも女の子の恋愛のちょっとした悩みだったりを具体的に書かせてもらっていて。マンネリ化した日常の中で感じる何気ないモヤモヤの積み重ねとか。自分が理想とする自分とかけ離れていっちゃってるなー、っていうのに気づいちゃったりとか。日々を過ごしてて、ふとした瞬間心に抱えるモヤモヤに気が付いた時、どんどん負のループに陥ってしまうことが個人的にはあって。自分が存在する意味とか必要性とか、ちょっと重くなっちゃうんですけど(笑)、そういう自信がなくなってしまうときがたまにあるんです。だけど、自分が考えてるよりも周りの人って見てくれてるし、すごく愛情を持って接してくれてると思うんですよ。そういうことに気付かないで自分の中で負のループに陥っちゃって、周りに目が向けられなくなっちゃう。

周りが向けてくれてる愛情って、自分が「これはこの人からの愛の形なのか」って理解をしないと成立しないなと思って。愛として認知をしないと。でも、不安とかを乗り越えてそういうことに気付ける、みたいな。主人公が愛を知る、みたいなのをテーマには書いてます。

―なるほど。けっこう重い感情も含めて、いろんな思いを込めて書いたんですね。

C:こだわっては作ってみましたね。勿論、一種の物語としてこの歌詞を色々読み深めていってもらっても嬉しいなと思います。お客さん的にはやっぱり殿方が多かったりするので、恋愛小説を読んでるみたいな感じで楽しんでもらえても嬉しいですし。同じ境遇にいる子とか女の子にはそういう風に少しでも力になれたらいいなと思います。女の子が何か相談するときって「わかるわかる」って共感を求めてるイメージがあって。そういう、少しでも痛みを分けて軽くしてあげられたらいいなっていう気持ちでは書いています。

―よく分かりました。いつものイメージだと殿方のお客さんが多いのでそういう方々も勿論なんだけど、もっと同世代とか女性に向けて聴いて頂きたいと。

C:女性じゃなくてもいいと思います。恋愛模様に苦しんでる子とか。そういう苦しい気持ちを抱えてる子は、勿論男の子も女の子もいると思うんですよ。

―私もよく聞いてみます(笑)。これはリリース形態はどういう形になるんでしょうか?MVは公開されましたけど、音源のリリースはどうなんでしょう?

C:現段階ではデジタルリリースなどの形でみなさんにお届けできたらいいなと思っています。

Canacoの作詞作曲のルーツ、そして音楽のルーツとは

Faulieu.

Faulieu. Presents『RPG』開催!

Faulieu. Presents
『RPG』
6/2(金)  渋谷 CLUB CRAWL
6/27(火) 下北沢 ReG(ワンマン)
7/19(水) 下北沢 ReG(ワンマン)
7/26(水) 六本木 unravel tokyo
8/1(火)  渋谷 eggman
8/14(月) 下北沢 ReG(ワンマン)


Larrivee MONO Case
BlackSmoker_BM_MISA BS FUJI 聖飢魔II&DHC
LOVEBITES digimart DIXON