NFT IDOL HOUSE すぅ（SILENT SIREN）インタビュー

インタビュー

2023/2/6

―資料によると、”アイドル好き以外の⼈たちにも刺さる楽曲”をとの事でとても期待感があります。すでに曲作りを始めているそうですがどんな進捗状況でしょうか？？いままでSILENT SIRENでは作詞を担当するイメージでしたので、今回の作曲挑戦にはとても興味があります。
更にアイドルグループとしてもちろん＠JAMやTIF（TOKYO IDOL FESTIVAL）にも出演すると思いますが、バンド寄りのフェスに出演する事も目標にしているようですね？？

すぅ：こういう曲調、こういうのでガッツリ絞るっていうのは今は考えてなくって、いろんなフェスに合わせてそこで戦える曲を何曲づつかは作りたいなとは思っているので。アイドルっていう枠ではあるんですけど、いちアーティストとして、需要のあるグループにはしたいなと思っています。勿論、自分が提供してきたりとかする、そういう”THEアイドル”っていうキャピっとした曲は作りたいとは思ってますし、ちょっとエモーショナルな曲だったりとかはすごい考えています。でもガッツリ本当に、「サイサイっぽく！」っていうのは考えてなくて。それはそれで自分でサイサイでやりたいなと今でも思っているので。なので、このグループでしかできないことをしたいとは思っています。

今作ってる曲たちはギターで弾いていて。私の中で、バラードでいい曲ってアップテンポにしてもいい曲っていうのがあるので、まずはそのピアノとかギターでゆっくりからはじめて、そこからアレンジの段階に入るんですけど、今はツルッとギターで録っています。

―じゃあギターでコード進行とメロディを作ってそれを溜めておいて詞を載せていくってことですか？

すぅ：今は、詞先で作っています。テーマが決まっているので、そのテーマに合わせて歌詞を書いて、バッキングとかこういうメロにしたいなみたいなことを、歌詞を読みながらメロを打ち込んで、みたいな感じでやってるので、ちょっと時間はかかってます。

―詞先ならではのイメージとか、歌いまわし、メロディ、コード感というのもあると思いますし、非常に期待しちゃいますね。

すぅ：でも今までは、自分ひとりが歌うものだったので、言葉の多さとか譜割りだったりとかがそんな多くはなかったんですけど。今度は歌割り、歌い分けがあるので、単純に言葉数がすごい多かったりとか掛け声があったりとかっていうのが結構、歌詞はいけるけどそれで曲を作るっていうのが慣れてなくて、そこで今自分の壁にぶち当たってるんです。

自分的にはそれがひとつの課題でもあって、でもすごい楽しいなって思っていて。今はちょうど2曲目を作り終わるっていうか作ってるぐらいの感じです。

―そういう話を聞いておくとワクワクしますね。

すぅ：はい。頑張ります！（笑）

すぅ：やっぱり歌ってて、自分のプロデュースする子たちが、自分自身の曲、自分のことを歌ってるなっていう風に表現できるのが一番だと思うので。

―ということは、これからオーディションで選ばれて、顔を見て話して、その子たちの感じが掴めてきたらまた詞や曲の内容も変わってくるんですかね？

すぅ：変わると思うし、デビューしたら頻繁にみんなとお話したりとか、コミュニケーションとろうと思っているので、その中でみんなが抱えてる感情とか悩みとかを聞いてまたそれでも歌詞書きたいなとも思っています。

―そうなってくると、この曲は誰寄りで、この曲は誰寄りでってなってくるのかもしれないですね。

すぅ：なんか、歌わされてるっていうよりかは、「私はこれが伝えたかったんだ」って思いでやってほしいなって思います。

―すぅさんの声質、歌唱力は唯一無二でとても魅力的です。ただその声がコンプレックスだった時期もあると聞きました。それは小学生や中学生の頃ですか？

すぅ：いやもうずっとです。バンドはじめてからもそうですし。元々聞いてた音楽がパンクロックだったりとか割りと男性ものが多かった時期もあったので、自分がコピーしようとしてもそこに寄れないっていうのが嫌だったし、対バンのときとかにガールズバンドってだけで舐められるし、ちょっとキーが自分のキーに合ってないのに下の方で歌おうとするとか。だから、インディーズの頃はキーが割りと低めで設定してたりもしたんですけど。

でもやっぱり、長年やっていくうちに「すぅちゃんのその声がいいね」とか「それは個性だね」って言ってもらえるようになって、自分のコンプレックスが武器になったっていうか、みんなが武器にしてくれたって言う感じですよね。

―感情がすごい伝わりやすい歌声ですよね。感情が言葉に出せてるっていうか、そういう魂というか、エネルギーを感じますよね。

すぅ：ありがとうございます（笑）

ー今回のこのNFT自体も唯一無二なものですし、この企画に携わる全てのスタッフ陣営も新たな挑戦のように思われます。選ぶメンバーにはどのような思いと気持ちで頑張って欲しいと思っていますか？こういうSNS時代、人の目も気になる時代、頑張っているのもちょっとかっこ悪く見えちゃうのかもしれないけど、がむしゃらに頑張っていかなきゃいけないし、はじめて困難にぶつかる子もいるんじゃないかなとか思うんです。そこで、その困難の乗り越え方とか、すぅさんも乗り越えてきたことが多々あると思うんですよ。サイサイも女の子バンドみたいな見せ方から本格派バンドに変わるときって結構戦ってたように見えてたんですよね。

すぅ：トガッてましたねかなり（笑）

―だからそういうのも含めて、この誌面を通して、アドバイスというか、乗り越え方を教えていただきたいと思います。

すぅ：私の場合は、最初からグループだったんで、その強みがあった。絶対に裏切らない仲間っていうのがあったし、結成したときから「私達は運命共同体だから」っていうのを常々言っていて。

でも、みんな今回参加してくれる子って一人で応募してくれてるじゃないですか。これからグループになっていくけど、今はひとりで戦ってくれてるから、すごい不安だと思うんですよね。でも、私は応募してくれた時点でもうすでに仲間だと思っているし、みんなの思いとか熱意っていうのはしっかり受け止めて、ただ合否は出てしまうけど、仲間だよってことは伝えたいし、グループになったら、グループになった子たちには、これから目指す子もそうだけど、とにかく、自分ひとりでは成し遂げられないものっていうのがグループのアイドルだと思うので。自分の意見は大事だけど、みんなを尊重して、本当に運命共同体、誰が欠けても出来ない。で、同じ夢を持つってことが本当に大事だと思います。

―なるほど。尊重していくってことは人それぞれの力や個性をいろんな角度から発信していけるってことですもんね。

すぅ：尊重するという言葉は本当に大事だし、みんな得意不得意はあるから、成長過程を否定しないというか。

―そこがそれぞれの魅力になっていくんですよね。

すぅ：うん。そうですね。だからとにかく、夢っていうのをひとつ、みんなで同じ目標を立てないと、みんながブレちゃって、倍の時間掛かっちゃうので。それは本当に大事なことかなって思います。

―武道館を目指すって書いてましたもんね。

すぅ：はい。アイドルにとって武道館ってすごく大きな夢だと思うんですね。私達も何度か立たせて頂いたんですけど、なんで武道館に立ちたかったかっていうと、やっぱり、ちゃんとバンドとしてやっと認められたっていう気持ちになれたというか。私の親もメンバーの親もそうだったんですけど、元々バンドをすることにあんまり肯定的ではなくって。「バンドでご飯なんか食べていけるわけないじゃん」みたいな、そういう感じだったんですけど、やっとそこで「あ、お前よくやったね」って言ってもらえた瞬間だったので。そういう、自分に対しての、「やっとここまでこれたね」っていう赦しにもなるかなと思っています。で、やっとそこからスタートになるのかなっていう。だから目標でもあるんですけど、そこがスタート地点にもなるっていう感覚なので最終地点を武道館にしてるわけではないです！

―わかりました。そうなると、最初からみんなで全力疾走で向かっていかなきゃいけないですね。

すぅ：常に全力疾走ですよ！（笑）

最近、年始に駅伝を見てたんですけど。駅伝の走ってる人ってずっとゆっくり走ってて、最後ラストスパートでガーンって速く走るじゃないですか？でも、ゆっくり走ってるように見えてすごく速いんですよね。で、それ見て、「え！？常に全力疾走してない！？」みたいな。で、大事なところでそこから更に追い込みかけるみたいな。ちょっと伝わり難いですけど、基本常に速いペースで保ってるみたいな感じ（笑）。で、大事なときに追い込みをかける！みたいな。だから常に息が上がってるんですけど、それでいいと思うんですよね。

―なるほど。それがやっぱり前に進んでってる証拠なんでしょうね。

すぅ：なんか、安定してるときは無いっていうか。安心できるときは無くていいみたいな。

―坂道を上がってるときは苦しいんですよね。だけど、上がってるんですよね。坂道下りてるときは楽なんですよね。でも、下がってるんですよね。そういう話を今聞いてて思い出しました。

すぅ：あぁ！まさに。まさにまさに！（笑）

―ありがとうございました。では最後に、すぅさんもスタッフさんも一緒に孵化していく、運命共同体ってことですけど、「孵化」をテーマにご自身もどんな気持ちでサポート・プロデュースしていくか決意を聞かせてください。

すぅ：このプロジェクトは、私のひとつの夢でもあるし、みんなの夢を背負っているプロジェクトでもあると思うので。本当に緊張する、背筋がピシッとなる瞬間がまだいくつもあるんですけど。楽しみながら夢を届ける仕事というのは私のサイサイの活動と一緒なので常に夢を持って、夢を現実にできるようなプロデュース業を全うしたいと思います。是非みなさん、共に、楽しく、このプロデュースを応援してくれたら嬉しいです。

―ありがとうございます。期待していますので、頑張ってください！

すぅ：よろしくお願いします！

インタビュー・撮影：小野寺将也

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